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【伊賀の国】鯛ヶ瀬峡と島ヶ原温泉・やぶっちゃの湯

はじめに

伊賀の国」は、かつての日本の地方行政区分で、現在の三重県西部、上野盆地一帯に該当する令制国の一つであり、東海道に属していた。「伊賀」は、現在でも三重県の伊賀地方を指す呼称として使われており、伊賀市と名張市を中心に構成されている。伊賀は、伊賀流忍者の発祥地として知られ、伊賀焼(陶器・炻器)や伊賀組紐の産地としても有名である。

鯛ヶ瀬峡【たいがせきょう】は、木津川にある美しい渓谷で、岩倉峡の下流に位置する。大小の岩の間を急流が流れ、自然の美しさを堪能できる景勝地となっている。

鯛ヶ瀬峡の近くには「やぶっちゃランド」という施設もあり、オートキャンプ場やパターゴルフ場、テニスコートなどのアクティビティも充実していて、家族連れや友人と一緒に楽しむことができる。

島ヶ原温泉・やぶっちゃの湯は、やぶっちゃランドの温泉施設で、良質な天然温泉を楽しむことができる。自然の美しさを堪能できると共に、リラクゼーションが享受できる素晴らしい場所である。


<目次>
はじめに
鯛ヶ瀬峡
島ヶ原温泉・やぶっちゃの湯
あとがき

鯛ヶ瀬峡

鯛ヶ瀬峡【たいがせきょう】は、三重県伊賀市を流れる木津川にある渓谷で、三重県伊賀市島ヶ原に位置する景勝地である。

鯛ヶ瀬峡は、大小の岩の間を木津川が流れており、美しい景色が広がっている渓谷である。鯛ヶ峯大橋の上からが最も撮影しやすいアングルが探せると思う。

鯛ヶ瀬峡の付近は、木津川に小山川が合流する地点でもあり、合流点である岩谷峡も清流が流れる景勝地となっている。

河畔には「島ヶ原温泉 やぶっちゃの湯」がある。

名 称鯛ヶ瀬峡
所在地三重県伊賀市島ヶ原
駐車場あり(無料)
アクセス名阪国道大内ICから国道163号経由15分
Link鯛ヶ瀬峡 | 観光三重

島ヶ原温泉・やぶっちゃの湯

島ヶ原温泉・やぶっちゃの湯は、三重県伊賀市島ヶ原にある日帰り温泉施設である。良質な天然温泉で、泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉で、無色透明で肌に優しいお湯である。肌がすべすべになると評判で、地元では「美人の湯」として知られている。

ちなみに「やぶっちゃ」は、島ヶ原地方の方言(伊賀弁)で「みんな」という意味である。したがって、やぶっちゃの湯は「みんなの湯」という意味になり、地域の人々が集まる温泉施設にはぴったりの名称と言える。

中でも「こっとの湯」と呼ばれるお湯は、源泉温度は36.7℃で加水、循環は一切していない天然温泉100%のかけ流しのお湯である。ちなみに「こっと」とは伊賀地方の方言で「俺、わし」という意味である。つまり、「こっとの湯」とは「私の自慢の湯」という意味で名付けられたという。

施設内には、露天風呂やサウナ、寝湯などがあり、リラックスできる環境が整っている。

名 称島ヶ原温泉 やぶっちゃの湯
所在地三重県伊賀市島ヶ原13680
駐車場あり(無料)
Link【島ヶ原温泉】三重県伊賀市の天然温泉
島ケ原温泉やぶっちゃ | 観光スポット | 観光三重

あとがき

鯛ヶ瀬峡の名称の由来については、地元の人に尋ねてもよく分からないとう返事が返ってきた。古くから当然のごとく使用されて来た名称であるため、誰も関心がないのかも知れない。

大小の岩の間を木津川の急流が流れ、美しい自然の景観を形作っている。この大小の岩が「鯛の鱗」のように見えたからではないかと思ってみても確証は全くない。

「鯛」は、言わずと知れた魚の鯛を指し、美しい景観や豊かな自然を象徴するものとして使われることが多いとされる。

一方、「瀬」とは、川の浅瀬や急流を指し、渓谷や川の流れが特徴的な場所を表現する用語である。

したがって、「鯛ヶ瀬峡」という名称は、「美しい自然と急流が織りなす渓谷(峡谷)」を指していることになる。これが、正しい見解かどうかは保証できないが、当たらずとも遠からずと言ったところであろうか。


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