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ウェルネスツーリズム

時を超えて輝く海上交通安全の守護、心に残る灯台たち14選

はじめに

灯台は塔状の建造物で、夜間には最上部に設置された、強力な光源が明滅し、航行する船舶が場所を識別する目印となる。

私は、何故か岬の絶壁の先端に建つ灯台を眺めるのが好きである。青い空と蒼い海を背景に建つ白亜の灯台が眩しい。

日本は島国であり、周囲を海に囲まれているので、半島や岬と呼ばれる場所が全国各地に点在する。岬の先端には灯台が設置されていることが多く、船舶の航海の安全を見守ってきた。

GPSが発達した今日では灯台の役割は低下しているかも知れないが、岬の先端に建つ白亜の灯台は岬や半島のシンボル的存在であることには変わりはない。そんな灯台を私は愛おしく思う。

目次
はじめに
灯台とは
観光地になった沿岸灯台
北海道の灯台
宇登呂岬・宇登呂灯台
神威岬・神威岬灯台

美国港外防波堤灯台
石川県の灯台
禄剛崎・禄剛埼灯台
和歌山県の灯台
潮岬・潮岬灯台
樫野崎・樫野崎灯台
雑賀崎・雑賀崎灯台

兵庫県の灯台
淡路島/江崎・江埼灯台
島根県の灯台
日御碕・出雲日御崎灯台
美保関・美保関灯台

山口県の灯台
角島・角島灯台
高知県の灯台
室戸岬・室戸岬灯台
足摺岬・足摺岬灯台

愛媛県の灯台
佐田岬・佐田岬灯台
日本の灯台50選一覧
日本の保存灯台
保存灯台のクラス分け
保存灯台一覧(Aランク:23基
Aランク以外の現役灯台一覧
Bランクの現役灯台(10基)
Cランクの現役灯台(15基)
Dランクの現役灯台(16基)
灯台の保存活動:和田岬灯台(2代目)の場合
あとがき

灯台とは

灯台lighthouse)は、その外観や灯光により船舶の航行目標(陸地、主要変針点又は船の位置を確認する時の目標)となる施設である。

岬の先端に設置される灯台を「沿岸灯台」、港湾の所在、港口などを示す灯台を「防波堤灯台」と呼び、二種類に区分されている。

灯台は塔状の建造物で、最上部には遠方からでも識別可能な強力な光源が設置される。夜間には光源が明滅(大型のものでは光源に前置されたレンズが回転)し、航行する船舶が場所を識別する目印となる。

現在の灯台は多くがコンクリート製だが、歴史的には木造や石造、煉瓦造、鉄造もあり、一部には現存する灯台もあるという(引用:ウィキペディア)。


観光地になった沿岸灯台

GPSなど新しい航海計器の普及で灯台の姿が消えつつあるという。日本の沿岸部で現存する灯台の数は約3000基ほどらしい。

灯台が持つ歴史や文化を掘り下げ、地域の海のシンボル、観光資源として残す試みが始まっているようではあるが、本来の機能的役割は終焉を迎えているのは紛れものない事実のようだ。

日本での灯台建設は幕末から明治維新期に始まったとされる。上述のように新技術の進歩により歴史的役割を終え廃棄される灯台が増えつつあるようだが、青い空と海を背景に岬の先端に立つ美しい白亜の姿はロマンにあふれている。

維持費などコストもかかるだろうが歴史的・文化的遺産として後世に一つでも多く残していけないものだろうか。


北海道の灯台

宇登呂岬宇登呂灯台

知床半島・宇登呂岬にある宇登呂灯台は観光地になっておらず、立入禁止扱いで関係者以外は近づくことはできない。

知床半島・宇登呂岬展望台から宇登呂灯台を望む

フレペの滝」近くの岬に立地し、木々の合間から白黒灯台が確認できる。

宇登呂岬宇登呂灯台
宇登呂灯台直下のフレペの滝
地元では乙女の涙の愛称で呼ばれる
宇登呂岬宇登呂灯台
名 称宇登呂岬宇登呂灯台
所在地北海道斜里町遠音別村岩尾別
Link宇登呂灯台

神威岬神威岬灯台

神威岬灯台(積丹町草内)は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定された風光明媚な神威岬の先端に建つ灯台である。

神威岬灯台

1892年(明治25年)に竣工され、北海道の灯台では5番目の歴史を誇っている。現灯台は、1960年(昭和35年)に改築された2代目であるという。

神威岬灯台
神威岬・神威岩

神威岬灯台の灯高は11.8 m、平均海面から灯火部分までの灯高は81.65 mである。光達距離は23.0海里(約43km)に及ぶ。

灯台が建設されて理由は、北前船以来の海の難所であったことと、ニシン漁の漁場として栄えたことが背景にあるという。

そんな歴史的背景も大切にして、後世に残してほしい灯台の一つである。

昼間の神威岬
夕暮れの神威岬
名 称神威岬神威岬灯台
所在地北海道積丹郡積丹町草内
Link神威岬灯台 | 北海道Style

美国港外防波堤灯台

美国港外防波堤灯台(積丹町)は、「防波堤灯台」であり、1963年(昭和38年)に建設されている。

美国港外防波堤灯台(遊覧船からの展望)

灯高は10.2 m、平均海面から灯火部分までの灯高は13.0 mである。光達距離は、不動光として2.0海里(約3.7km)、閃光として5.0海里(約9.3km)である。

美国港外防波堤灯台
美国港外防波堤灯台
名 称美国港外防波堤灯台
所在地北海道積丹郡積丹町
Link美国港外防波堤灯台

石川県の灯台

禄剛崎・禄剛埼灯台

禄剛埼灯台(珠洲市狼煙町)は、能登半島の最先端に位置する灯台として知られ、明治時代にイギリス人技師の設計によって造られた白亜の灯台である。

禄剛崎・禄剛埼灯台狼煙の灯台)(石川県珠洲市狼煙町)

禄剛埼灯台の塔高は12m、灯高は48mであるという。光達距離は18海里(約33km)に及ぶ。

禄剛埼は外浦と内浦との接点に位置するため「海から昇る朝日と、海に沈む夕陽」の両方が見られる場所として知られている。

名 称禄剛崎・禄剛埼灯台
所在地石川県珠洲市狼煙町イ-51
Link禄剛崎・禄剛埼灯台

和歌山県の灯台

潮岬潮岬灯台

潮岬灯台は、明治6年(1873年)の初点灯以来、海上交通の要所として航行する船舶を照らし続けている現役の灯台である。

潮岬灯台(和歌山県串本町潮岬)

高さ30mの断崖に建つ白亜の灯台で、本州最南端のシンボルにもなっている。潮岬灯台の塔高は23m、灯高は49mである。光達距離は19海里(約35km)に及ぶという。

潮岬から眺めるクジラ岩
名 称潮岬潮岬灯台
所在地和歌山県串本町潮岬
Link潮岬灯台 – 南紀串本観光

樫野崎・樫野崎灯台

樫野崎灯台は、紀伊大島の東端に位置する灯台である。

樫野崎・樫野崎灯台

樫野埼灯台と旧官舎は、イギリス人技師の設計により明治3年(1870年)に建設された。現在の灯台は、昭和29年(1954年)に大規模な改築が実施されたものである。

樫野崎・樫野崎灯台

樫野崎の先端断崖の上に建つ樫野崎灯台の塔高は15m、灯高は47mである。光達距離は18海里(約33km)に及ぶという。

樫野崎の先端断崖の上に樫野崎灯台が建っている
名 称樫野崎・樫野崎灯台
所在地和歌山県串本町樫野埼1006-1
Link樫野埼灯台 – 南紀串本観光

雑賀崎雑賀崎灯台

雑賀崎灯台は、昭和35年(1960年)に建設されている。塔高は7.7m、灯高は75mであり、光達距離は18海里(約33km)に及ぶという。

雑賀崎灯台

雑賀崎灯台は、夕陽展望の名所として知られており、紀伊水道に沈む夕陽を気軽に眺めることができる。

夕陽が沈む瞬間、誰もが私語を止め、その美しさに魅了される。

雑賀崎灯台から眺める夕陽
名 称雑賀崎雑賀崎灯台
所在地和歌山市雑賀崎 
Link雑賀崎灯台|和歌山市

兵庫県の灯台

江埼灯台

江埼灯台【えさきとうだい】は、淡路島北端の江崎に立つ石造の灯台である。塔高は約8mとあまり高くはないが、海面からの灯火標高は約49 mもある。

江崎灯台は、明治初期に建設された5基の洋式灯台の最初の一つで、Aランク保存灯台である。歴史的文化財的価値が高く、国の重要文化財にも指定されている。

設計は、イギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンによるものとされ、明治4年(1871年)4月に初点灯した現役の灯台である。我が国の現存灯台で、3番目に古い灯台である。

周辺海域は瀬戸内海国立公園に指定され、眼下に明石海峡が広がり、明石海峡大橋が望める位置に灯台は建っている。

名 称江埼灯台
所在地淡路市野島江崎字小磯17
駐車場あり(無料)
Link江埼灯台 – 淡路市HP

島根県の灯台

日御碕・出雲日御崎灯台

出雲日御崎灯台

出雲日御崎灯台は、日本一の高さ(塔高:43.65 m)を誇る白亜の石造灯台である。断崖絶壁が続く海岸線の先端に聳え立っている。

出雲日御崎灯台

真っ白な外壁は、松江市美保関町で切り出された硬質の石材で作られている。内壁はレンガ造りで、外壁と内壁の間に空間を作った特殊な二重構造になっているという。

出雲日御崎灯台 真っ白な外壁が青空に映える

出雲日御崎灯台の内部には163段のらせん階段があり、灯台上部の展望台へ上がることができる稀有な灯台である。

出雲日御崎灯台の最上部テラスから眺めた風景:眼下に見える岩山は、ウミネコ繁殖地として知られる経島【ふみしま】である。周囲を見渡せば島根半島の全景が一望できる。この写真の遠方に見えるのは中国山地の山並みであろう。

狭い階段を一段ずつ登っていくのは結構大変であるが、最上部からの景色は格別であった。尤も高所が苦手な私は長居はしたくはなかった。

出雲日御崎灯台 最上部の光源部分とレンズ
光度は48万カンデラで、夜間は約40km沖合まで達し、初点灯日から100年以上が経過した今日でも現役として海の安全を守っているという。
名 称出雲日御崎灯台
所在地出雲市大社町日御碕1478
駐車場あり(無料)
Link出雲日御碕灯台|出雲観光

美保関・美保関灯台

美保関灯台は、明治31年(1898年)に初点灯された山陰最古石造灯台として知られている。

美保関灯台

塔高は約14 mとそれほど高くはないが、海面からの高さは約83 mとなっており、光度49万カンデラの光は夜間には約44kmの沖合まで達するという。初点灯日から120年以上経った今も現役の灯台である。

美保関灯台

明治の面影を残す石造りの風格ある灯台は、設置から100年目にあたる1998年(平成10年)にドイツ・ハンブルグで開催されたIALA(国際航路標識協会)の総会で、歴史的・文化的価値のある文化遺産として「世界の歴史的灯台100選」に選出された。

美保関灯台

美保関灯台は、歴史的価値が高く、現役の灯台として初めて文化庁によって登録有形文化財(第32-0048~0049号)に指定されている。経産省からも近代化産業遺産(平成20年度)に指定されている。

美保関灯台

美保関灯台は、まぎれもなく日本を代表する灯台であり、「日本の灯台50選」や「恋する灯台(2018年)」にも選ばれている。

美保関灯台

灯台に隣接した旧事務所や宿舎は、現在は「ビュッフェ」に改築されており、日本海を眺めながら休息できるようになっている。

天候が良ければ、美保湾を隔てて大山や弓ヶ浜を眺めることができ、また遠く隠岐の島も望むことができるという。雄大な景観の眺望はこの灯台の魅力らしい。

残念ながら、悪天候のためその雄大な眺望を私は眺めることはできなかった。次回に期待したい。

名 称美保関灯台
所在地松江市美保関町美保関字大平
駐車場あり(無料)
Link美保関灯台|美保関町観光

山口県の灯台

角島角島灯台

角島灯台は、明治9年(1876年)にイギリス人技師の設計により建設された日本海側初の西洋式灯台である。今日でも現役の灯台である。

角島灯台

角島灯台の塔高は30 m、灯高は45mであり、光達距離は18.5海里(約34km)に及ぶという。竣工時には石造の灯台としては最も高い灯台であったと言われている。

角島灯台
角島灯台
名 称角島角島灯台
所在地下関市豊北町角島2343-2
駐車場あり(有料)
Link角島灯台

高知県の灯台

室戸岬・室戸岬灯台

室戸岬と言えば、日本本土に上陸する台風の気象情報の際によくテレビ中継で荒波が押し寄せている風景をよく目にする。普段でも太平洋の波が打ち寄せて、激しく岩に当たって水飛沫を立てている。

室戸岬灯台
室戸岬・室戸岬灯台中岡慎太郎像

室戸岬灯台は、室戸岬のシンボルである。明治32年(1899年)に室戸岬の先端に建設された白亜の灯台の塔高は15.4mであるが、海面からの灯高は154.7mにも及ぶ。そして光達距離は26.5海里(約49km)にも及ぶという。

中岡慎太郎は、薩摩藩と長州畔の有力者を説得して回り、薩長同盟の成立に尽力したと伝えられている。薩長同盟成立に貢献した功労者の一人である。室戸岬灯台の眼下に中岡慎太郎像が建立されている。

遠くに見える白亜の灯台が室戸岬灯台である
室戸岬灌頂ヶ浜)、穏やかな波でも岩に当たると水飛沫があがる
名 称室戸岬・室戸岬灯台
所在地高知県室戸市室戸岬町
駐車場あり(無料)
Link室戸岬灯台 | 高知県観光

足摺岬足摺岬灯台

足摺岬【あしずりみさき】は、高知県南西部(土佐清水市)に位置し、太平洋に突き出る足摺半島南東端の岬である。四国最南端でもある。

黒潮によって浸食された断崖は約80 mの高さがある。南向きの岬であるため、各所からは日の出や日の入りが一望できる。しかし、よく台風の進路にあたる場所であることから「台風銀座」とも呼ばれ、しばしば暴風に見舞われる。

足摺岬灯台は、そんな足摺岬の突端に立つ白亜のコンクリート造りの大型灯台である。塔高は18.1mで、海面からの灯高は60.6 mである。

足摺岬の周囲はツバキ、ウバメガシやビロウ等の亜熱帯植物が密生している。沖合いはカツオの好漁場として知られる。そのため土佐清水市はカツオのたたきなどで有名である。

名 称足摺岬足摺岬灯台
所在地土佐清水市足摺岬
足摺山214-5
駐車場あり(無料)
Link足摺岬・足摺岬灯台
足摺岬灯台 – 土佐清水市

愛媛県の灯台

佐田岬佐田岬灯台

佐田岬灯台は、佐田岬半島の先端の岸壁に、大正7年(1918年)に建設された白亜の灯台である。塔高は18 m、海面からの灯高は49 mである。光達距離は19海里(約35km)に及ぶ。

佐田岬佐田岬灯台(愛媛県西宇和郡伊方町正野)

佐田岬灯台は、四国の最西端に位置するため、晴れた日には豊予海峡を隔てて九州を遠望できるという。夕暮れになると海に沈む夕日を間近に眺めることもできる。

佐田岬
佐田岬佐田岬灯台
名 称佐田岬佐田岬灯台
所在地愛媛県伊方町正野
駐車場あり(無料)
Link佐田岬灯台|愛媛県

日本の灯台50選一覧

日本の灯台50選は、平成10年(1998年)11月1日の第50回灯台記念日の行事として、海上保安庁が募集し、一般の投票によって選ばれた「あなたが選ぶ日本の灯台50選」の灯台群である。(引用: ウィキペディア(Wikipedia))

最近の灯台は鉄筋コンクリート造になっているが、明治時代に造られた灯台には石造のものが多い。そのためか今なお現役の灯台も多いように思う。これらの多くは貴重な文化歴史遺産であるとの認識から保存灯台として次の世代にも引き継がれていく。

日本の灯台50選のリストを下記に記す。

名称 構造塔高所在地初点灯年  
稚内コン43稚内市1900
宗谷岬コン17稚内市1885
知床岬コン12斜里町1963
納沙布岬コン14根室市1872
花咲コン10根室市1890
落石岬コン15根室市1890
襟裳岬コン14えりも町1889
チキウ岬コン15室蘭市1920
恵山岬コン19函館市1890
尻屋埼(A)レン33東通村1876
大間埼コン25大間町1921
龍飛埼コン14外ヶ浜町1932
鮫角コン23八戸市1938
陸中黒埼コン12普代村1952
魹ヶ埼コン34宮古市1902
金華山(A)石造13石巻市1876
入道埼コン28男鹿市1898
塩屋埼コン24いわき市1899
犬吠埼(A)レン31銚子市1874
野島埼コン29南房総市1870
観音埼コン19横須賀市1869
姫埼(A)鉄造14佐渡市1895
禄剛埼(A)石造12珠洲市1883
大野コン26金沢市1934
石廊埼コン11南伊豆町1871
神子元島(A)石造23下田市1871
御前埼(A)レン22御前崎市1874
伊良湖岬コン15田原市1929
神島コン11鳥羽市1910
菅島(A)レン10鳥羽市1873
安乗埼コン13志摩市1873
大王埼コン23志摩市1927
経ヶ岬(A)石造12京丹後市1898
潮岬(A)石造23串本町1873
美保関(A)石造14松江市1898
出雲日御碕(A)石造44出雲市1903
高根島(D)石造 5尾道市1897
角島(A)石造30下関市1876
男木島(A)石造12高松市1895
佐田岬コン18伊方町1918
室戸岬(A)鉄造15室戸市1899
足摺岬コン18土佐清水市1914
部埼(A)石造10北九州市1871
白州(B)石+鉄17北九州市1873
大瀬埼コン16五島市1879
女島石造11五島市1927
水ノ子島(A)石造39佐伯市1904
都井岬コン15串間市1929
佐多岬コン13南大隅町1871
平安名埼コン25宮古島市1967
日本の灯台50選
1998年(平成10年)11月1日の第50回灯台記念日の行事として、海上保安庁が募集し、一般の投票によって選ばれた「あなたが選ぶ日本の灯台50選」の灯台群である(引用: ウィキペディア)。A:保存灯台(Aランク)、B:保存灯台(Bランク)、D:保存灯台(Dランク)、コン:コンクリート造、レン:レンガ造、塔高の単位:m

日本の保存灯台

私が「保存灯台」という呼び名があることを知ったのは最近のことである。灯台好きを自負していたわりにはお粗末な話で、本当に恥ずかしい。

保存灯台は、明治時代に建設された現役の灯台の中で、特に歴史的・文化財的価値が高いものを海上保安庁が選んで、保存処置している灯台のことをいう。

日本の灯台のうち、明治時代に建設され、今なお現役で活躍しているものは67基あるというが、築後100年ほどが経過したことで、歴史的・文化財的価値も増してきている。


保存灯台のクラス分け

灯台を管轄する海上保安庁では、1985年(昭和60年)に有識者を交えた「灯台施設調査委員会」を結成し、これらの灯台の文化資産的価値を検討し、価値の高い順にAランク23基)、Bランク(10基)、Cランク(15基)、Dランク(16基)と4段階に区分した。


保存灯台一覧(Aランク:23基)

1991年(平成3年)に灯台施設保全委員会を設置し、Aランクに指定された灯台について、景観を損ねない改修や保存方法をはかっている。これらのAランクの灯台を「保存灯台」と呼ぶ。

灯台名 構造塔高所在地初点灯年 
尻屋埼レン33東通村1876
金華山石造13石巻市1876
犬吠埼レン31銚子市1874
姫埼鉄造14佐渡市1895
禄剛埼石造12珠洲市1883
神子元島石造23下田市1871
清水灯台コン18静岡市1912
御前埼レン22御前崎市1874
菅島レン10鳥羽市1873
経ヶ岬石造12京丹後市1898
潮岬石造23串本町1873
友ヶ島石造12和歌山市1872
江埼石造 8淡路市1871
美保関石造14松江市1898
出雲日御碕石造44出雲市1903
角島石造30下関市1876
男木島石造12高松市1895
鍋島石造10坂出市1872
釣島石造10松山市1873
室戸岬鉄造15室戸市1899
部埼石造10北九州市1871
水ノ子島石造39佐伯市1904
鞍埼コン14日南市1884
保存灯台(Aランク)
明治時代に建設された現役の灯台の中で、特に歴史的・文化財的価値が高いもの(Aランク)を海上保安庁が選んで、保存処置している灯台(引用: ウィキペディア)。コン:コンクリート造、レン:レンガ造、塔高の単位:m

Aランク以外の現役灯台一覧

クラス分けの結果、Bランク(10基)、Cランク(15基)、およびDランク(16基)に区分された灯台について調べたところ下記のようなリストになった。


Bランクの現役灯台(10基)

灯台名 構造塔高所在地初点灯年 
横浜北水堤鉄造15横浜市1896
掛塚コン16磐田市1897
樫野埼石造15串本町1870
安芸白石灯標石造20大竹市1903
六連島石造11下関市1872
白州石+鉄17北九州市1873
口之津レン 7南島原市1880
関埼鉄造10大分市1901
姫島石造12姫島村1904
屋久島石造20屋久島町1897
保存灯台(Bランク)
明治時代に建設された現役の灯台の中で、特に歴史的・文化財的価値が高いもの(Bランク)を海上保安庁が選んで、保存処置している灯台。コン:コンクリート造、レン:レンガ造、塔高の単位:m

Cランクの現役灯台(15基)

灯台名 構造塔高所在地初点灯年 
石狩鉄造14石狩市1908
立石岬石造 8敦賀市1881
平磯コン12神戸市1893
馬島石造浜田市1898
中ノ鼻石造 5大崎上島町1894
小佐木島石造 7小佐木島1894
大浜埼石造 9尾道市1894
中ノ瀬灯標沖美町1903
百貫島石造 9百貫島1894
大下島石造 9今治市1894
中渡島石造 9今治市1900
伏瀬灯標コン崎戸町1908
豆酘埼ミョー瀬
照射灯
コン23対馬市1909
上的島石造 7天草市1897
寺島石造11宇城市1898
保存灯台Cランク)
明治時代に建設された現役の灯台の中で、特に歴史的・文化財的価値が高いもの(Cランク)を海上保安庁が選んで、保存処置している灯台。コン:コンクリート造、塔高の単位:m

Dランクの現役灯台(16基)

灯台名 構造塔高所在地初点灯年 
伊豆岬石造10三宅島1909
長太夫礁灯標石造 9尾道市1894
高根島石造 5尾道市1897
屋形石灯標コン 8江田島市1904
西五番之砠灯標石造13倉橋町1904
蓋井島コン15蓋井島1912
根ナシ礁灯標石造17屋代島1902
波節岩灯標石造13丸亀市1895
叶埼コン 8土佐清水市1911
クダコ島石造10松山市1903
大藻路岩灯標石造15北九州市1895
面高白瀬コン西海市1903
戸島石造 6天草市1897
戸馳島石造 8宇城市1898
五通礁灯標コン12天草市1904
守江港灯標レン10杵築市1900
保存灯台Dランク)
明治時代に建設された現役の灯台の中で、特に歴史的・文化財的価値が高いもの(Dランク)を海上保安庁が選んで、保存処置している灯台。コン:コンクリート造、レン:レンガ造、塔高の単位:m

灯台の保存活動:
和田岬灯台(2代目)の場合

灯台施設調査委員会が発足する以前にも灯台の保存活動は行われており、酒田灯台(初代)、和田岬灯台(2代目)や安乗埼灯台(初代)のように老朽化が懸念され、元の場所に設置が困難な灯台の場合には文化施設等に移設され保存されている。
(引用:ウィキペディア)

和田岬灯台(二代目)は、兵庫県神戸市の和田岬に建てられた現存する最古の鉄骨灯台である。1964年に和田岬から須磨海浜公園に移設され保存されている。
旧和田岬灯台国登録有形文化財であるとの説明がある
和田岬灯台(二代目)が移設されて、保存されている須磨海浜公園(兵庫県神戸市須磨区)

あとがき

断崖絶壁の岬の先端に建つ白亜の灯台に魅了されるのは私だけではないはずだ。何故、魅了されるのかは各人によってその理由は異なるかも知れないが、擬人化した孤高の気高さを感じて感傷的にすらなる。

日本全国には数多くの灯台があるので、その全部を観て回ることは私にはできない。せめて日本の灯台50選に選ばれている灯台や保存灯台に指定されている灯台ぐらいは生きている間に観て回りたいものだが、夢は叶うだろうか。


【参考資料】
灯台|海上保安庁
ウィキペディア(Wikipedia)
宇登呂灯台
神威岬灯台 | 北海道Style
美国港外防波堤灯台
禄剛崎・禄剛埼灯台(狼煙の灯台)
潮岬灯台 – 南紀串本観光ガイド
樫野埼灯台 – 南紀串本観光ガイド
雑賀崎灯台・展望広場|和歌山市
江埼灯台が国の重要文化財 – 淡路市HP
出雲日御碕灯台|出雲観光ガイド
美保関灯台|美保関町観光公式サイト
角島灯台
室戸岬灯台 | 高知県観光情報
足摺岬・足摺岬灯台 | 土佐清水市
足摺岬灯台 – 土佐清水市
佐田岬灯台|愛媛県の公式観光サイト
日本の灯台|Lighthouse-JAPAN.com
灯台Map – 小さい灯り (jimdofree.com)
明治期灯台一覧|海上保安庁
灯台の現状と活用事例(海上保安庁)
灯台活用の拡大に向けた中間とりまとめ(海上保安庁資料)