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EXPO 2025 大阪関西万博を満喫する!【大屋根リング編】

はじめに

EXPO 2025 大阪・関西万博に行くと、まず目に飛び込んでくるのが、東ゲートでも西ゲートでもなく「大屋根リング」と呼ばれる巨大建築物である。

この「大屋根リング」は、大阪・関西万博のシンボルとも言える存在である。その建築美、自然との融合、そして未来を感じさせる「空中散歩」、どれをとっても圧巻さと新鮮さがある。

未来と伝統が融合したこの巨大木造建築物の上や下を歩くだけでも感動が押し寄せてくるはずである。万博に行ったら、是非、時間をかけて、ゆっくり歩いてみてほしいと思う。

大屋根リングから見えるパビリオンの外観はどれも楽しいものばかりである。夕暮れを迎えると各パビリオンはライトアップされるので、昼間とは異なる表情を見せてくれる。このライトアップされたパビリオンの外観の全体像が手にとるように眺められるのも大屋根リングの上からである。

本記事では、この「大屋根リング」にフォーカスして、その魅力をたっぷりと紹介したいと思う。

目次
はじめに
大屋根リングとは?
歩くと、まるで空中散歩!
大屋根リングからの絶景
木のぬくもりと自然の癒し
あとがき

大屋根リングとは?

大屋根リングは、万博会場の中心に位置する全長約2km高さ最大20mの巨大な木造建築物のことである。

2025年3月には「世界最大の木造建築」としてギネス世界記録にも認定されている。

使われている木材は約27,000m³で、その約7割が国産材(スギやヒノキ)であるという。

日本の伝統的な木組み技術「貫接合」と現代工法を融合させた、まさに「木の芸術」とも言える構造をしている。


歩くと、まるで空中散歩!

大屋根リングはただの屋根ではない。実はスカイウォークとして歩けるようになっている。1周約2kmの距離をのんびりと歩いて写真を撮ったり景色を眺めたりしていると、あっという間に1時間くらい過ぎてしまう。

上からは、色とりどりのパビリオンが一望できて、まるで未来都市を見下ろしているような気分になる。

夕暮れ時からライトアップされるパビリオンが多いので、朝・夕・夜で表情が変わる景色も見逃せないポイントである!


大屋根リングからの絶景

世界のパビリオンが一望!

大屋根リングの上からは、特徴のある外観を有する世界各国のパビリオンや日本政府・行政や国内企業が出展するパビリオンがまるでミニチュアの未来都市みたいのように広がっている。

特徴のある外観や色とりどりのパビリオンが所狭しと並ぶ様子は、まるで「世界の縮図」とも呼んでよいかも知れない。

夜のライトアップ

夜になると、LEDの光でライトアップされたパビリオンが浮かび上がる。

また、大屋根リング自体も幻想的な光のアートに変身する!

LEDの演出で色が変わる大屋根リングの巨大な建造物は昼間とは全く異なる雰囲気である。ロマンチックな夜の風景も楽しんでほしい。

さらに、大屋根リングの西側からは大阪湾が見える。夕暮れ前に大屋根リングを散策していれば、大阪湾に沈む夕日を眺められるかも知れない。空がオレンジ色から紫色に染まって、海面がキラキラ反射する瞬間はまさに時が止まるような美しさを体験することだろう。


木のぬくもりと自然の癒し

大屋根リングの下には、木材の温かみと自然が調和した空間が広がっていて、真夏の炎天下の日差しを遮ってくれる。

建造される前には多くの批判を浴びた大屋根リングではあるが、この大屋根リングがなかったら、大阪・関西万博を真夏には開催することは決してできなかっただろう。

大きな日陰を作り、海風が心地よく吹くからこそ、大屋根リングの下に長蛇の列を作って、人気パビリオンの入館を待つことができたのだと思う。この大屋根リングがなかったら、熱中症で緊急搬送される入場者は後を絶たなかったと思う。

大屋根リングは、確かに大阪・関西万博のシンボルではあるが、単なるシンボルとして扱うには躊躇するほどに、万博の成功に貢献していると思う。

建築美・景色・自然が一体となった、五感で味わう体験ができる、大屋根リングの魅力を是非、味わってほしい。万博前に大屋根リングを批判していた有識者も誠実な方ならきっと反省の弁を述べざるを得ないはずである。


あとがき

大阪・関西万博のシンボルとなっている大屋根リングは、閉幕後は北東部分の約200mが保存されて、大阪市営公園として整備される予定になっている。大阪の新名所にきっとなることだろう。

本当は、大屋根リングの全てを残しておきたいところではあるが、維持管理に多額の費用が必要であるらしい。大阪・関西万博

大屋根リングは、大阪・関西万博の開催記念に一部を残す以外は、維持管理コストの観点から撤去することが開催前から決定されていたので残念ではあるが致し方ない。しっかりと目に焼き付けておきたい。