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【伊賀の国】自然と歴史が交差する場の「上野公園」

はじめに

伊賀の国」は、かつての日本の地方行政区分で、現在の三重県西部、上野盆地一帯に該当する令制国の一つであり、東海道に属していた。「伊賀」は、現在でも三重県の伊賀地方を指す呼称として使われており、伊賀市と名張市を中心に構成されている。伊賀は、伊賀流忍者の発祥地として知られ、伊賀焼(陶器・炻器)や伊賀組紐の産地としても有名である。

三重県伊賀市の代表的な観光スポットとしては、上野公園、特に伊賀上野城や松尾芭蕉ゆかりの俳聖殿が有名である。伊賀上野城は、美しい城郭と歴史的な建物が魅力的で、伊賀市を訪れる観光客の人気も高い。


<目次>
はじめに
上野公園
  • 伊賀上野城
  • 俳聖殿
  • 芭蕉翁記念館
  • 伊賀流忍者博物館
あとがき

上野公園

上野公園【うえのこうえん】は、伊賀上野城跡に整備された市民公園である。

伊賀上野城は、筒井定次が平楽寺や薬師寺のあった台地に築いた近世城郭の城跡である。

現在は当時の天守を復元した建造物が建っている。

広大な城跡内には復元天守の他に日本一高い石垣と称される堀の「高石垣」も残されている。

また、公園内には、俳聖殿、芭蕉翁記念館、伊賀流忍者博物館などが整備されている。

名 称上野公園
所在地三重県伊賀市上野丸之内122-1
駐車場あり(有料)
Link上野公園 – 伊賀上野観光協会

伊賀上野城

伊賀上野城【いがうえのじょう】は、筒井氏が築城し、藤堂高虎が改修した平山城である。白鳳城とも呼ばれたらしい。

現在は、天守だけが復元されており、城跡は上野公園として整備されている。

城の石垣は日本一の高さを誇り、「高石垣」と呼ばれ、国の史跡にも指定されている。

名 称伊賀上野城(復元天守)
所在地三重県伊賀市上野丸之内106(上野公園内)
Link伊賀上野城 – 伊賀上野観光協会

俳聖殿

俳聖殿【はいせいでん】は、松尾芭蕉生誕300年を記念して建てられた木造建築物で、上野公園(伊賀上野城跡)内の一角に位置する。

建築家の伊東忠太氏によって1942年に設計されたものとされ、松尾芭蕉翁の旅姿をイメージして設計された建造物となっているらしい。

下層が八角形平面、上層が円形平面の木造建築であり、屋根は桧皮葺きの特異な姿をしている。

俳聖殿の内部には、芭蕉翁の像が安置されているほか、芭蕉祭当日に顕彰された俳句も飾られているという。

俳聖殿は、三重県の有形文化財(建造物)に指定(2008年)され、国の重要文化財にも指定(2010年)されている。

名 称俳聖殿
所在地三重県伊賀市上野丸之内122-1(上野公園内)
Link俳聖殿 – 伊賀上野観光協会

芭蕉翁記念館

芭蕉翁記念館【ばしょうおうきねんかん】は、伊賀国(現在の三重県伊賀市)で生まれたと伝わる俳聖・松尾芭蕉を顕彰する記念館である。上野公園内の一角に建てられている。

館内の芭蕉文庫には芭蕉翁の真蹟をはじめ近世から現代に至る連歌俳諧に関する資料等が数多く保存されており、展示室でもこれらの資料が展示されている。

収蔵品としては、芭蕉翁直筆の「猿蓑歌仙」や「万菊丸いびきの図」が特に有名である。

名 称芭蕉翁記念館
所在地三重県伊賀市上野丸之内117-13(上野公園内)
入館料大人300円;芭蕉翁記念館・蓑虫庵・
史跡芭蕉翁生家の3館共通券も販売
Link芭蕉翁記念館 – 伊賀上野観光協会

伊賀流忍者博物館

伊賀流忍者博物館【いがりゅうにんじゃはくぶつかん】は、伊賀流忍者に関する博物館である。伊賀流忍者の歴史や実際の活動について解明された事実について学ぶことができる。

この博物館では伊賀流忍者の歴史や実際の活動について解明された事実について学ぶことができる。

館内には、伊賀流忍者が実際に使用されたとされる武器や道具、忍術書などが展示されている。

また、伊賀流忍者の実演ショーも行われており、忍者気分を味わうことができるということで人気を博している。

名 称伊賀流忍者博物館
所在地三重県伊賀市上野丸之内117(上野公園内)
入館料大人800円
Link伊賀流忍者博物館 – 伊賀上野観光協会

あとがき

私は、かつて伊賀市の隣町である名張市に私は住んでいたことがある。そして今、再び、名張市で暮らす時間が増えた。

20年以上も前の当時はただ暮らしていただけで、住居地の名張市だけでなく、隣町の伊賀市の文化や歴史などはほとんど知らないでいた。

シニア世代となり、会社員をリタイアしてからは名張の地で過ごす時間が増えて、少しずつではあるが、ようやく名張の良さが分かるようになった気がしている。同時に隣町の伊賀市にも興味を抱いている。その理由は両市はかつて共に「伊賀国」として同じ律令国であり、現在もなお「伊賀の国」として文化や歴史が非常に似ているからである。

「灯台下暗し」の汚名を晴らすべく、地の利を活かして、「伊賀の国」(伊賀市と名張市)の魅力も発信していきたいと思う。それは同時に私自身が「伊賀の国」について学べる機会を得ることだと思うからである。


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