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【伊賀の国】ユネスコの無形文化遺産・上野天神祭

はじめに

伊賀の国」は、かつての日本の地方行政区分で、現在の三重県西部、上野盆地一帯に該当する令制国の一つであり、東海道に属していた。「伊賀」は、現在でも三重県の伊賀地方を指す呼称として使われており、伊賀市と名張市を中心に構成されている。伊賀は、伊賀流忍者の発祥地として知られ、伊賀焼(陶器・炻器)や伊賀組紐の産地としても有名である。

上野天神祭【うえのてんじんさい】は、毎年10月に伊賀市で行われる伝統的な祭りで、地元の上野天神社に奉納されるものである。豪華な山車【だし】や太鼓の演奏、そして地元の人々による様々なパフォーマンスが特徴である。

上野天神祭は、地域の歴史や伝統を守り、次世代に伝える重要な儀式として位置づけられている。この祭が持つ独自の文化的価値と地域社会における重要な役割が評価され、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されている。

目次
はじめに
上野天神祭
あとがき

上野天神祭

上野天神宮菅原神社)は、三重県伊賀市にある神社で、主祭神として菅原道真が祀られている。主祭神は「学問と文芸の神様」であり、地元では「天神さん」として親しまれている。

上野天神祭は、上野天神宮(菅原神社)の伝統的な秋祭りであり、400年以上の歴史がある。上野天神祭りの楼車【だんじり】曳行は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。

上野天神祭の特徴をまとめると次のようになるかも知れない。

  • 鬼行列
    • 百数十体の鬼に扮した氏子が練り歩く
    • 神輿の渡御に供奉してその露払いの役割を果たしている
    • 「役行者」の面は、初代藩主・藤堂高虎が自身の眼病平癒の祈祷を城下の修験道寺院に命じた際に早く平癒したことから返礼として寄進したものであると伝わる
  • だんじり曳行
    • 京都祇園祭の山鉾の形態を取り入れた9基の楼車【だんじり】が、お囃子を奏でながら巡行する
    • ユネスコ無形文化遺産に登録されている
  • 神幸祭(本祭の巡行)
    • 上野天満宮と九社宮の2基の神輿に供奉する形で、百数十体からなる鬼行列に続いて、9基の楼車【だんじり】がお囃子を奏でながら巡行する(城下町を練り歩く)
上野天神祭の行事日程

上野天神祭は、例年10月25日までの直近の日曜日(神幸祭)、その前日(足揃えの儀・宵山)と前々日(宵々山)の3日間にわたって開催される。

上野天神祭の会場は、上野天神宮(菅原神社)のほか伊賀市上野三筋(本町通・二之町通・三之町通)となる。

  • 宵々山
    • だんじりの展示や提灯の点灯が行われる
    • 本町通・二之町通などのだんじり蔵にて飾付
  • 足揃えの儀・宵山
    • 鬼行列やだんじりの巡行が見られる
    • 足揃えの儀」は鬼行列の練行とだんじり曳行
    • 鬼行列の練行(三之町筋で14:00~16:00)
    • だんじり曳行(本町通・二之町通などで13:00~16:00)
    • 宵山」は提灯に点灯してだんじりお囃子演奏
    • 本町通・二之町通などで、18:00から20:00頃まで
  • 神幸祭(本祭りの巡行)
    • 神輿行列、鬼行列、だんじりが城下町を練り歩く
    • 午前9時に東御旅所を出発
    • 午後4時頃に三之町筋にて終了

あとがき

上野天神祭は、私が想像していたよりも大規模で、大賑わいの秋祭りであった。神輿行列も、子ども神輿・女神輿・菅青会神輿が行列に加わりにぎやかであった。女性が担ぐ神輿には沿道から一段と大きな歓声を聞こえたように思う。

そして鬼行列も想像していたよりも多くの鬼面を被った人が行列に参加していた。その数に率直に驚くと共に大いに楽しませてもらったことに感謝したい。

なかでも鬼行列の先頭を「大御幣」と呼ばれるみしるしを掲げて歩く人たちは肉体的にも大変そうであるのが印象深かった。

鬼を前にして泣き叫ぶ幼子がとても可愛かった印象がある。

柴犬たちも上野天神祭に参加していた。朝からお疲れ様です!

上野天神祭に参加する9基の楼車【たんじり】は、いずれも見事であった。さぞ、高価な制作費用が必要であったことだろう。これらの楼車の特徴について事前に学んでおけば、もっと楽しかったかも知れない。鬼行列についても同様である。鬼面の種類についても事前学習が必要であったと思う。来年は、事前学習をしてから、見物したいと思う。

しかし、写真もたんさん撮ることができた。写真整理がおっくうになるほどである。上野天神祭を見物したのは初めてであったが楽しかった。良く晴れた秋の日の半日を無事楽しく過ごせたことを天神様に感謝したい。上野天神祭に参加された方もお疲れ様でした。皆さんのアクティブなパフォーマンスに私は感動した。ありがとうございました!


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