はじめに
住吉大社【すみよしたいしゃ】は、主祭神として下記の4柱の神を祀っている神社で、大阪府大阪市住吉区に位置する。
- 底筒男命【そこつつのおのみこと】
- 中筒男命【なかつつのおのみこと】
- 表筒男命【うわつつのおのみこと】
- 神功皇后【じんぐうこうごう】
神功皇后を除く3柱の神は、住吉三神(底筒男命、中筒男命、表筒男命)と呼ばれ、日本神話に登場する神々である。住吉三神はイザナギが黄泉の国から帰還した際に禊を行った場所で生まれたとされる。
住吉大社は、特に次のようなご利益で知られている。
- 航海安全:古代から航海の守護神として信仰されている
- 家内安全:家庭の平安を守るご利益がある
- 商売繁盛:商売や事業の繁栄を助けるご利益がある
住吉大社は、その長い歴史と伝統から今日でも多くの人々に信仰され続けている。
住吉大社
住吉大社【すみよしたいしゃ】は、全国に約2300社ある住吉神社の総本社である。摂津国一之宮としても知られ、古代から航海の守護神として信仰されてきた。
住吉大社の創建は、神功皇后が新羅征討の帰途に住吉の地に立ち寄り、住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)を祀ったことに始まるとされている。
住吉大社の本殿には住吉造【すみよしづくり】と呼ばれる日本最古の神社建築様式が採用されている。妻入式切妻造【つまいりしききりつまづくり】で、正面が切妻造りの形式である。屋根は桧皮葺【ひわだぶき】で、ヒノキの皮を敷き詰めて屋根を覆っている。内部は、外陣【げじん】と内陣【ないじん】の二間に分かれているという。柱は丹塗【にぬり】、壁は胡粉塗【ごふんぬり】で、貝殻を磨り潰した塗料を使用しているという。
住吉造は、仏教建築が日本に伝わる前の古代の宮廷建築にルーツがあると考えられており、住吉大社の建物は日本の建築史において非常に重要な位置を占めると高く評価されている。
現在の本殿は、江戸時代の文化7年(1810年)に造営されたもので、四本宮すべてが国宝に指定されている。このように、住吉大社の建築様式は、その独特な美しさと歴史的価値から、多くの人々に愛されていると言えよう。
また、境内には反橋(太鼓橋)や多数の文化財があり、歴史的な価値が高い神社である。
名 称 | 住吉大社 |
所在地 | 大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9-89 |
TEL | 06-6672-0753 |
駐車場 | あり(有料)南駐車場 |
Link | 住吉大社 (sumiyoshitaisha.net) |
あとがき
住吉大社の境内にある御神木で、特に有名なのは次の2つのクスノキの御神木である。
一つ目は、千年楠【せんねんぐす】と呼ばれるクスノキの御神木で、樹齢が約1,000年と推定されており、樹高が約18.5m、幹周りは約9.8mもある。
二つ目は、夫婦楠【めおとぐす】と呼ばれる2本のクスノキが根元で結びついている御神木で、樹齢が約800年と推定されており、樹高が約19.5m、幹周りは約7.9mもある。この夫婦楠は、縁結びや長寿のご利益があるとされていて人気が高い。
これらの御神木は、住吉大社の歴史と共に長い年月を過ごしてきた神聖な巨樹であり、参拝の際には、是非、立ち寄りたい。
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