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千体石仏と彼岸花で有名「九品寺」

はじめに

九品寺【くほんじ】は、奈良県御所市楢原にある浄土宗の寺院である。本尊の阿弥陀如来像は、国の重要文化財に指定されている。九品寺は「千体石仏」がある寺院として知られている他、「彼岸花の名所」としても知られる。九品寺は美しい自然に囲まれた場所に位置する。

九品寺の名の由来は、サンスクリット語で「上品・中品・下品」を意味し、人間の品格を表しているとされる。

境内には十徳園と呼ばれる西国三十三所観音が安置されている庭園があり、近畿地方をパノラマ的に縮小した形で配置されているのが特徴である。


<目次>
はじめに
九品寺
あとがき

九品寺

九品寺【くほんじ】は、浄土宗の寺院で、山号は戒那山【かいなさん】である。御本尊は、阿弥陀如来である。

詳細は不明であるが、奈良時代の僧・行基によって創建された寺院あると伝わる。中世には御所城主であった楢原氏の菩提所となり、永禄年間(1558年~1570年)に観誉弘誓によって現在の浄土宗に改宗したと言われている。

九品寺の境内や裏山には「千体石仏」と称される多数の石仏がある。これらの石仏は、南北朝時代に南朝に味方していた楠木正成のために楢原氏が奉納したものと伝えられている。

葛城古道に位置する九品寺周辺は、彼岸花の名所として知られ、満開時はまさに絶景である。9月下旬には彼岸花が美しく咲き誇るため、多くの観光客が訪れる。

名 称戒那山 九品寺
所在地奈良県御所市楢原1188
駐車場あり(無料)
Link九品寺 | 御所市

あとがき

葛城古道の道沿いには葛城氏や鴨氏ゆかりの古社が点在している。葛城一言主神社や九品寺が有名である。この葛城一言主神社や九品寺の周辺には、9月下旬頃になる彼岸花が咲き始める。

例年9月下旬頃、九品寺境内の外にある北東側の野原や田畑の畦に群生している彼岸花が開花する。九品寺境内には彼岸花はほとんど咲いていない。

見頃の時期には御先祖様にお参りする、いわゆる参拝客よりも彼岸花の絶景を見ようとする観光客の多く、駐車場が混雑する。

一言主神社周辺と並んで、ここ九品寺周辺も彼岸花の名所として知られているので仕方がない。


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