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ウェルネスツーリズム

岐阜県中津川市・夕森渓谷にある夕森公園の滝めぐり

はじめに

夕森渓谷【ゆうもりけいこく】は、標高700mの岐阜県中津川市川上【かわうえ】に位置し、木曽川の支流である川上川【かわうえがわ】にある渓谷である。川上川は、中央アルプスを源流でもある。この夕森渓谷の地域は、裏木曽県立自然公園の指定区域に含まれている。夕森公園【ゆうもりこうえん】は、夕森渓谷に整備された公園であり、川上川に沿って遊歩道が整備されている。

夕森公園には次の5つの滝があり、時間と体力があれば、滝巡りを楽しむことができる。

  • 竜神の滝
  • 忘鱗の滝
  • 銅穴の滝
  • アゼ滝
  • 一ツ滝

これらの滝は、美しい自然環境の中にあり、滝巡りの散策を楽しむことができるがそれ相応の注意も必要となる。夕森公園にある5滝のうち手前の3つの滝(竜神の滝忘鱗の滝銅穴の滝)はハイキング気分での散策が楽しめそうであるが、奥の方にある2つ滝(アゼ滝一ツ滝)に向かう場合には、熊(ツキノワグマ)の出没に注意を要するかも知れないので、熊への遭遇対策を準備しておく必要がありそうだ。

初心者向けの「竜神の滝」への道中は気楽であり、夕森公園は四季折々の風景を楽しむことができる。特に、春にはたくさんの花々、夏には美しい緑と川上川の清流、秋には1万5千本以上の紅葉が楽しめるという。

また、毎年10月末から11月中旬にかけて紅葉の見頃を迎え、「夕森もみじまつり」が開催されるなど、フォトコンテストやウォーキング大会、あまご・ます釣り大会など、様々なイベントが四季折々に開催されているようだ。


<目次>
はじめに
夕森公園の滝めぐり
  • 竜神の滝
  • 忘鱗の滝
  • 銅穴の滝
  • アゼ滝
  • 一ツ滝
あとがき

竜神の滝

竜神の滝は、夕森公園内にある主要な滝であり、「岐阜県の名水50選」にも選定されている。竜神の滝への道のりは公園内でも最も容易で、木曽川支流の川上川【かわうえがわ】に沿って整備された遊歩道を歩いていけばよい。総合案内所から約20分以内で到着できる。

夕森公園の遊歩道を歩いて行くと少なくとも三つの橋が現れる。まず最初の橋は、遊歩道の入口に架かる「せせらぎ橋」である。

せせらぎ橋から眺める川上川の川原や色づき始めた広葉樹の秋の景色は格別である。紅葉が進めば圧巻の景色となるはずである。

遊歩道をさらに進んでいくと朱色に塗られた「もみじ橋」が現れる。周囲の緑に朱色の橋が映える絶好の撮影スポットとなる。

もみじ橋の周辺にはカエデの樹木が多く植栽されているので、紅葉すれば素晴らしい景観を眺めることができることだろう。

もみじ橋を渡り、急坂を登り切ると遊歩道は「竜神広場」に出る。竜神広場に出れば遊歩道の最上流に位置する「竜神の滝」の展望台はすぐ目の前にある。しかしながら、一方通行なので展望台に行くには「夕森かけ橋」と呼ばれる吊橋を渡って行かなければならない。

夕森かけ橋(吊橋)を渡れば「竜神の滝」を目にすることができる。

竜神の滝は、落差12mの直瀑で、水量も多くて迫力のある滝である。滝壺は美しいエメラルドグリーンをしており、いつまでも眺めていたくなる。

高低差の遊歩道は様々な角度から滝を鑑賞させてくれる。滝の音を聴き、マイナスイオンを浴びれば、元々多くはない私のストレスなど微塵もなく解消されてしまう。

遊歩道は「竜神の滝」の間近くまで私たちを導いてくれる。こんなに親切な遊歩道を歩いたのは初めての経験である。

竜神の滝を間近くで見るとエメラルドグリーンの滝壺が実に美しい。水が綺麗な上に、深さも十分に深いあるからであろう。

夕森公園は、遊歩道に沿って約1万5千本のモミジが植栽されており、紅葉の名所にもなっている。例年11月初旬には紅葉狩りイベントの「夕森渓谷のもみじ」が開催されているという。私たちが訪れたのは10月中旬であり、紅葉が例年よりも10日ほど遅れていたので、紅葉には随分と早かったようだ。

名 称夕森渓谷夕森公園
YOU遊館夕森公園総合案内所
所在地岐阜県中津川市川上1057-4
TEL0573-74-2144
駐車場あり(無料)
アクセスJR中央線「坂下駅」から北恵那交通バスを利用する
場合、夕森線「夕森公園口」で下車
Link夕森公園 – 岐阜県中津川市 (gifu-nakatsugawa.com)
夕森渓谷(夕森公園)|岐阜県観光公式サイト
夕森渓谷 – 岐阜県公式ホームページ(恵那県事務所)

忘鱗の滝

忘鱗の滝【ぼうりんのたき】は、「竜神の滝」から徒歩でおよそ15分の距離(上流)にある滝であるらしい。「らしい」というのは、私はまだ行ったことがないからである。

忘鱗の滝は、落差20mの分岐瀑であるようだ。


銅穴の滝

銅穴の滝【どうこうの滝】は、「竜神の滝」から徒歩でおよそ35分の距離(上流)にある滝であるらしい。忘鱗の滝からさらに20分ほど歩かなければならないようだ。

銅穴の滝は、落差17mの直瀑であるようだ。


アゼ滝

アゼ滝は、「竜神の滝」から徒歩でおよそ1時間ほどの距離(上流)にある滝であるらしい。銅穴の滝からさらに20分ほど歩かなければならないようだ。

アゼ滝は、落差25mの三段滝であるようだ。


一ツ滝

一ツ滝は、「竜神の滝」から徒歩でおよそ1時間20分ほどの距離(上流)にある滝であるらしい。アゼ滝からさらに20分ほど歩かなければならないようだ。

一ツ滝は、落差18mの直瀑であるようだ。


あとがき

夕森公園の「竜神の滝」に行くには、竜神神社近くの駐車場に車を停めるとすぐに散策できることが分かった。普段着、スニーカーでも大丈夫な初心者レベルであり、滝の周辺を写真を撮りながら回っても一周15分で十分なほどであった。

しかしながら、「竜神の滝」以外の4つの滝を巡るにはそれ相応の準備をしないといけないようだ。また、すべての滝を巡って往復すれば、少なくとも3時間は必要になるであろう。写真撮影や休憩のための時間をとれば4時間程度は見積もっておく必要があるかも知れない。

夕森公園を初めて訪れた私たち夫婦には、5つの滝を巡るというプランがなかったので、「竜神の滝」を見物するだけにしたが、再訪する機会があれば、是非、5つの滝巡りをコンプリートしたいものである。


【参考資料】
夕森公園 – 岐阜県中津川市 (gifu-nakatsugawa.com)
夕森渓谷(夕森公園)|岐阜県観光公式サイト
夕森渓谷 – 岐阜県公式ホームページ(恵那県事務所)

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