はじめに
長野県辰野町に位置するほたる童謡公園は、「ホタルの名所」として知られている。公園の面積は約9haもあるという。また、ホタルの飼育のための水路は、全水路を合わせると延長3,245mにも及ぶらしい。
公園内では、6月上旬~中旬の最盛期に「辰野ほたる祭り」が開催され、ゲンジホタルが乱舞する幻想的な風景を楽しむことができるという。2024年の「第76回信州辰野ほたる祭り」は、6月8日(土)から始まり、6月16日(日)までの9日間開催された。私は、妻と共に初日の「ホタル祭り」に参加することができたので本稿で紹介したいと思う。
ほたる童謡公園
ほたる童謡公園は、長野県辰野町に位置し、ゲンジボタルを観賞できる公園として知られている。公園内には総延長3,245mに及ぶ水路が張り巡らされ、ゲンジボタルの幼虫とその餌となるカワニナが育てられている。このような施設によってゲンジボタルの生育環境が保全されていると言える。
公園内にはいくつかのホタル鑑賞スポットがあるという。例えば「3号水路上デッキ」は水路を見下ろす場所に位置するので、そこからはゲンジホタルが乱舞する水路を見下ろすことができるだろう。
また、3号水路と4号水路では毎年多くのゲンジボタルが発生するようである。そのため3号水路と4号水路の東側園路際ではゲンジボタルを間近で鑑賞できるという。
公園ではホタル観賞についてのルールが設けられている。ホタルは強い光を嫌うので、カメラのフラッシュや懐中電灯、携帯電話のライトなどでホタルを決して照らしてはいけない。勿論、ホタルを採集するのはご法度である。
名 称 | ほたる童謡公園 |
所在地 | 長野県上伊那郡辰野町大字平出1006-1 |
入園料 | 500円(ほたる観賞期間中、ホタル保護育成協力金として) |
駐車場 | あり(無料) |
Link | ほたるの名所松尾峡・辰野ほたる童謡公園/辰野町公式HP |
辰野ほたる祭り
「辰野ほたる祭り」は、長野県辰野町の「ほたる童謡公園」を中心にして毎年6月に開催される祭りで、東日本では最も多くのゲンジボタルが見られる「ホタル祭り」として知られている。
2024年の「第76回信州辰野ほたる祭り」は、6月8日(土)から6月16日(日)までの9日間にわたって開催された。
この「ホタル祭り」では、多い日には10,000匹超の圧倒的な数のゲンジボタルの乱舞が楽しめるという。ゲンジボタルの観賞については、月明かりの少ない蒸し暑い日の、午後8時頃から午後9時頃に多く見ることができるらしい。
この美しい自然現象を楽しむために、私たちはルールを守って、ホタルの生息環境を尊重する必要がある。例えば、ホタルは強い光を嫌うので、カメラのフラッシュや懐中電灯、携帯電話のライトなどでホタルを決して照らしてはいけない。
ホタル観賞期間中は、ほたる童謡公園への入園には入園料(ホタル保護育成協力金)として500円(団体400円)が必要である。
「ホタル祭り」の期間に限り、遠方からの来訪者のために駐車場が辰野町役場をはじめ公的機関の駐車場が無料で使用できるようになっている。
また、土日を中心に辰野駅からの道路沿いに多くの屋台が並ぶ。さらに、総おどりをはじめ様々なイベントも実施されるようだ。
あとがき
長野県辰野町のほたる童謡公園で開催された「ホタル祭り」では参加者が多いために渋滞を避けたい理由もあってゲンジボタルの乱舞を写真撮影に必須な三脚の使用が禁止されていた。だから私の三脚も車のトランクに入れたままで全く出番がなかった。当然ながらゲンジボタルの飛翔の写真もうまく撮影できなかったのは残念であった。
しかしながら、今年初めてのゲンジボタルの飛翔を妻と共に鑑賞できたのは良かった。ホタル祭りの初日でもあり、「乱舞」と呼ぶには程遠いゲンジボタルの数ではあったが、最盛期には見事な「乱舞」を見せてくれるのだろう。このようなゲンジボタルの生育環境が今後も長く保全されることを願いたい。シニア世代の私にとっては、足腰が丈夫なうちに、機会をつくって再訪したいものである。