はじめに
京都の神社仏閣は国際的にも有名であり、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産として17か所が登録されている。世界文化遺産に登録されていない寺社にも素晴らしい景勝地があり、むしろそちらの方が多いくらいだ。桂離宮【かつらりきゅう】もその一つである。

桂離宮の建物は、茶室や書院造りの建築様式が特徴である。また、桂離宮の庭園は池泉回遊式庭園で、日本庭園の最高峰とされている。池や島、橋、石灯籠などが巧妙に配置され、季節ごとに異なる風景が楽しめるのも魅力である。
桂離宮
桂離宮【かつらりきゅう】は、京都市西京区桂にある皇室関連施設である。17世紀の江戸時代に皇族の八条宮家の別邸として創設された建築群と庭園からなる。現在は宮内庁京都事務所により管理されている。
江戸時代初期の造営当初の庭園と建築物を遺しており、当時の朝廷文化の粋を今に伝えている。
総面積は付属地を含め約6万9千平方メートルで、うち庭園部分は約5万8千平方メートルもある。桂離宮は最古の池泉回遊式庭園として知られ、庭園と建物が一体となって、日本的な美を形成しており、日本庭園の傑作とされる。庭園には茶屋(松琴亭、賞花亭、笑意軒、月波楼)が配されている。
また、建築物のうち書院は書院造を基調に数寄屋風を採り入れている。創建以来火災に遭うこともなく、ほぼ完全に創建当時の姿を今日に伝えているという。桂離宮の書院は古書院・中書院・新御殿の3つの部分に分かれ、このうち古書院の建設は1615年頃と推定されている。
名 称 | 桂離宮 |
所在地 | 京都府京都市西京区桂御園 |
駐車場 | なし |
Link | 桂離宮 |
あとがき
桂離宮は、江戸時代の美しい庭園と建築物を擁する皇族の別荘であったところである。そのため、日本の美と歴史を感じることができる特別な場所であり、訪れる価値が十分にある。
桂離宮は一般公開されているわけではなく、見学には事前予約が必要である。そのため、混雑することなく、ゆっくりと見学を楽しむことができるのが魅力的である。