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禅の心を感じる歴史と自然が織りなす庭の「天龍寺」

はじめに

天龍寺【てんりゅうじ】は、後醍醐天皇の霊を慰めるために、足利尊氏が1339年に京都の嵯峨嵐山に創建した寺院とされる。現在は、臨済宗天龍寺派の大本山で、日本の歴史と深く結びついており、その長い歴史の中で多くの文化財が守り続けられている。

天龍寺の庭園・曹源池庭園は、世界文化遺産にも登録され、その美しい池泉回遊式庭園は四季折々の自然の美しさを私たちに楽しませてくれる。特に紅葉の季節はライトアップもあり、訪れる私たちを魅了する。

天龍寺の境内マップ

また、天龍寺は瞑想や座禅を行える場所としても知られており、静かな環境の中で心を落ち着けることができる。日常の喧騒から離れ、心の平穏を取り戻すことができる場所にもなっている。

目次
はじめに
天龍寺
あとがき

天龍寺

天龍寺【てんりゅうじ】は、臨済宗天龍寺派の大本山の寺院であり、山号を霊亀山【れいぎざん】と称する。正式名称は、霊亀山天龍資聖禅寺【れいぎざんてんりゅうしせいぜんじ】である。

室町幕府初代将軍の足利尊氏によって開基され、夢窓疎石が開山したと伝わる。足利将軍家と後醍醐天皇ゆかりの禅寺として京都五山の第一位とされてきた。御本尊は釈迦三尊である。

足利尊氏は、後醍醐天皇と反目していたが、天皇が吉野山で崩御するとその菩提を弔う寺院として建立したのが天龍寺である。この寺院の建立を尊氏に強く勧めたのが禅僧・夢窓疎石であったとされる。

天龍寺は、応永17年(1410年)以来、京都五山の第一位として広大な寺域を有し、子院も150か寺を擁して栄えたという。

しかしながら、天龍寺は、創建後40年間に4度の大火に見舞われ、創建当時の仏殿、法堂、三門など多くの伽藍を焼失させている。その後も2度の大火(6回目は応仁の乱)で伽藍のほとんどを消失したという。現存する伽藍はその後に再建されたものである。

天龍寺の建築物は、その壮大さと美しさで知られている。法堂【はっとう】の天井には、八方睨みの龍の絵が描かれており、その迫力は圧巻である。また、庫裏や開山堂などの建物も見どころとなっている。

天龍寺は、その歴史、建築、美術、そして自然の美しさが融合した場所であり、訪れる度に新たな魅力を発見できる。

名 称天龍寺
所在地京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
TEL075-881-1235
駐車場あり(有料)
Link世界遺産|京都 嵯峨嵐山 臨済宗大本山 天龍寺

あとがき

曹源池庭園【そうげんちていえん】と呼ばれる天龍寺の庭園は、多くの魅力に満ちている。曹源池庭園は、室町時代の名僧・夢窓疎石【むそうそせき】が設計した庭園であり、日本の庭園史において重要な位置を占めるものであるとされる。

1339年に池泉回遊式庭園として作庭され、その後も手を加えられながら現代に至っている。庭園の中心には曹源池が広がり、その形状や配置が絶妙で、見る角度によって様々な景色を楽しむことができる。

庭園内は非常に静かで、池の周りを散策しながら、心を落ち着かせ、自然と一体になる感覚を味わうことができる。

春の桜、夏の青葉、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の美しい風景が楽しめる。一年を通じて異なる風景が楽しめるのが魅力的であるが、特に秋の紅葉の季節は格別で、庭園全体が赤色やオレンジ色に染まり、訪れる私たちを魅了する。

天龍寺とその庭園は、ユネスコの世界文化遺産に登録されており、その文化的価値が国際的に認められている。長い歴史、芸術的価値と自然の美が融合したこの庭園は、訪れる私たちを癒してくれる。心の平穏を取り戻させてくれる天龍寺の庭園ではあるが、訪れる度に新しい発見がある庭園でもある。私の好きな日本庭園である。


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