はじめに
瀧(滝)の近くではマイナスイオンが大量に発生している。マイナスイオンは、大気中に存在する負の電荷を帯びた分子の集合体であり、主に空気中の過剰電子によりイオン化した大気分子の陰イオンを表す用語である。
マイナスイオンの効能で最も代表的なものは、リラックス効果とストレス解消効果である。この理由は、マイナスイオンによって交感神経と副交感神経のバランスが取れ、セロトニンレベルが上がるためであるとされる。
ニューロン(神経細胞)は、神経の興奮をコントロールしているが、ここにマイナスイオンが作用しているとされる。
上述のような小難しいことは抜きにしても瀧は眺めるだけで爽快な気分にさせてくれる。
私は瀧を観るのが好きである。時間が許すのなら何時間でもその場にいたいくらいである。
瀧の写真を撮るのも好きである。気に入った構図を探すのは案外難しいものなので、ベストな構図が見つかったときは率直に嬉しい。そのようなベストな構図を探すのも滝を眺める楽しみの一つになっている。本稿では、そんな瀧についての私の想いを書いてみたいと思う。
北海道の滝
礼文滝
礼文滝は、礼文島随一の滝で、島のほぼ中央部分を通る礼文林道の途中にある。
礼文滝へは「礼文林道」と呼ばれる舗装されていない道を歩くことになる。ハイヒールでは無理である。この林道は登山コースにもなっているので、時折、登山者にも出会う。登山者には人気の撮影スポットであるようだ。
名 称 | 礼文滝 |
所在地 | 北海道礼文郡礼文町船泊村ウヱンナイ |
Link | 礼文滝コース | 北海道礼文町 |
オシンコシンの滝
オシンコシンの滝(北海道斜里郡斜里町)は、落差が50mもある立派な滝である。途中から流れが二手に分かれているので「双美の滝」とも呼ばれているらしい。
私はここで手を滑らせ、買い替えたばかりのカメラを壊してしまうところだった。それを偶然にも救ってくれたのが妻であった。
それ以来、カメラを新しく買い替えるたびに妻はこの話を持ち出してくる。この体験により私が妻に頭が上がらなくなったのは残念ながら紛れもない事実である。
見る方向によって表情を変える不思議な滝である。
源流はどこなのだろうか?
まるで天から流れ落ちてくる?
名 称 | オシンコシンの滝 |
所在地 | 北海道斜里郡斜里町宇登呂東国有林内 |
Link | オシンコシンの滝|知床斜里町観光協会 |
カムイワッカ湯の滝
カムイワッカ湯の滝(北海道斜里郡斜里町)は、滝壺が温泉の滝である。知床硫黄山の中腹から涌き出る温泉が川に流れ込んでいる。
沢登りのように、上流に向かって滑りやすい川の中を一の滝まで歩いていく。毎年のように滑落事故も起きてるようなので注意を怠ってはいけない。
カムイワッカ湯の滝の下流にはカムイワッカの滝(落差32m)があるという。オホーツク海に流れ込む滝で、この滝に通ずる道はないので、滝を見るには知床半島の遊覧船を利用するしかないらしい。観光客に人気なのはカムイワッカ湯の滝の方である。
名 称 | カムイワッカ湯の滝 |
所在地 | 北海道斜里郡斜里町遠音別村岩尾別 |
Link | カムイワッカ湯の滝 – 知床自然センター |
フレペの滝
知床半島・宇登呂岬の宇登呂灯台直下を流れ落ちるフレペの滝は、地元では「乙女の涙」の愛称で呼ばれるという。
名 称 | フレペの滝 |
所在地 | 北海道斜里郡斜里町遠音別村字岩宇別 |
Link | フレペの滝|【公式】北海道の観光・旅行情報サイト |
白ひげの滝
白い髭のように見えるところから名付けられた白ひげの滝(北海道上川郡美瑛町)は、落差30mの滝である。
自然岩の間から地下水が勢いよく溢れ出てきて滝となり、綺麗なコバルトブルーの美瑛川に落ちていく。このような滝を「潜流爆」というのだそうだ。
美瑛白金温泉郷がすぐ後ろに見えており、ここは散歩コースとしても楽しめる。
名 称 | 白ひげの滝 |
所在地 | 北海道上川郡美瑛町字白金 |
Link | 白ひげの滝 : 一般社団法人 美瑛町観光協会 |
長野県の滝
三本滝
三本滝【さんぼんだき】は、乗鞍岳の麓、乗鞍高原の最上部に位置し、小大野川【こおおのがわ】・黒い沢・無名沢の3本の河川の合流地点の直近にあり、3本の滝が横に並んでいることから「三本滝」と呼ばれる。梓川支流の小大野川によってできた滝の落差は50mもある。
三本滝は、乗鞍高原にある善五郎の滝や番所大滝と共に「乗鞍三滝」と称されることがある。
名 称 | 三本滝【さんぼんだき】 |
所在地 | 長野県松本市安曇地区 |
Link | 三本滝|松本市安曇 | 長野県の情報【E-CURE】 |
善五郎の滝
善五郎の滝【ぜんごろうのたき】は、乗鞍高原に位置し、長野県松本市安曇鈴蘭にある滝である。落差21.5m、幅8mの端正で美しい滝である。
鈴蘭橋から少し下った場所に展望台(滝見台)がある。善五郎の滝は、三本滝や番所大滝と共に「乗鞍三滝」と称される。
名 称 | 善五郎の滝【ぜんごろうのたき】 |
所在地 | 長野県松本市安曇鈴蘭 |
Link | 善五郎の滝 – 松本市ホームページ |
番所大滝
番所大滝【ばんどころおおたき】は、乗鞍高原の下部に位置し、長野県松本市安曇番所にある滝である。落差40m、幅15mの大滝で、滝見台まで水しぶきが上がることもある豪快な滝である。
番所大滝は、三本滝や善五郎の滝と共に「乗鞍三滝」と称される。
名 称 | 番所大滝【ばんどころおおたき】 |
所在地 | 長野県松本市安曇番所 |
Link | 番所大滝 | Go NAGANO 長野県公式観光サイト |
富山県の滝
日本一の名瀑、称名滝
称名滝は、落差が350mもある名実ともに日本一の名瀑である。立山室堂に向かうバスから垣間見えた称名滝を間近で見たくなり、妻と一緒に行ってきた。
滝は4段に分かれ、一番下流の滝の落差は126mだということだ。感動ものである。しかし全体像が見えないのが残念である。
称名滝の近くには、実はハンノキ滝と呼ばれる「幻の滝」があるという。残雪期や大雨の時にだけ現われるため「幻の滝」と呼ばれている。通年存在していないため、公式には落差日本一の座は称名滝(350m)であるものの、出現している間は落差500mの巨瀑に変貌するという。その出現時は日本一で間違いない。
名 称 | 称名滝 |
所在地 | 富山県中新川郡立山町芦峅寺 |
Link | 称名滝 |【公式】富山県の観光「とやま観光ナビ」 |
折尾ノ大滝
折尾ノ大滝【おりおのおおたき】は、黒部川に流れ込むオリオ谷に位置する、落差40mの滝である。
大太鼓からは「水平歩道」と呼ばれるほぼ水平で歩きやすいが危険な登山道が続く。その登山道を1時間ほど歩くと到着するのは「折尾ノ大滝」と呼ばれる滝である。
緊張感の続く登山道「水平歩道」の中で「折尾ノ大滝」はオアシス的なスポットであり、ここで休憩を取る登山者は多い。ここで水の補給ができるのも有難い。
阿曽原温泉小屋【あぞはらおんせんこや】(後述)は、折尾ノ大滝から比較的近い位置にあるので、時間に余裕があれば、汗を流すのにちょうど良い。
名 称 | 折尾ノ大滝 |
所在地 | 富山県黒部市宇奈月町 |
Link | 黒部峡谷 折尾ノ大滝 折尾谷 下ノ廊下 水平歩道 Kurobe Gorge Toyama pref. Japan – YouTube |
石川県の滝
ふくべの大滝
白山スーパー林道(現在は「白山白川郷ホワイトロード」と呼ばれる)を通行中にふくべの大滝(落差86m)を見学した。
「日本の瀧百選」には選ばれていないが、十分に名瀑だと思う。
沿いの駐車場から撮影
ふくべの大滝(落差86m)の近くには姥ケ滝(石川県白山市)という「日本の瀧百選」にも選出されている滝があるらしい。
落差は111mで、ふくべの大滝(落差86m)よりも大きいという。いつか行ってみたいものである。
名 称 | ふくべの大滝 |
所在地 | 石川県白山市中宮 |
Link | ふくべの大滝|石川の観光スポット|ほっと石川旅ねっと |
岐阜県の滝
伝説の養老の滝
養老の滝(岐阜県養老郡養老町)は、滝の水が酒になったという親孝行の伝説がある全国的に有名な滝である。落差は32mの滝である。
三重県の滝
赤目四十八滝
赤目四十八滝(三重県名張市赤目町)は、滝川の渓谷に点在する多くの滝の総称である。
赤目四十八滝のなかでも特に立派な滝は、赤目五爆と呼ばれる、不動滝(落差15m)、千手滝(落差15m)、布曳滝(落差30m)、荷担滝(落差8m)、琵琶滝(落差15m)である。
名 称 | 赤目四十八滝 |
所在地 | 三重県名張市赤目町長坂671-1 |
駐車場 | あり(有料:800円) |
Link | 忍者修行の里 赤目四十八滝 |
高滝(宮の谷渓谷)
高滝【たかたき】は、香肌峡【かはだきょう】県立自然公園の指定区域にある奥香肌峡【おくかはだきょう】を代表する宮の谷渓谷【みやのたにけいこく】に位置する滝である。落差が60mもある。優美な姿をしているが、直瀑で、水量も多いの豪快な音を周囲に響かせる豪快さも兼ね備えている素晴らしい滝である。
高滝の落差は、60mもある。優美な姿をしているが、直瀑で、水量も多いため豪快な音を周囲に響かせる。優美さと豪快さを兼ね備えた素晴らしい滝である。もっと滝の近くまで行きたいところだが、水飛沫でびしょ濡れになってしまう。
名 称 | 宮の谷渓谷・高滝 |
所在地 | 三重県松阪市飯高町蓮 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 宮の谷渓谷 | 観光三重 |
大阪府の滝
箕面滝
箕面滝【みのおたき】は、明治の森箕面国定公園内にある、落差33mの滝である。箕面大滝と呼ばれることもある。滝の姿が蓑【みの】に似ているところから命名されたと言われている。そして、地名の「箕面」は、この滝が由来だとされている。
明治の森箕面国定公園は、関西の紅葉の名所であり、秋には多くの人で賑わう。箕面滝はそのシンボル的な存在で、人気も高い。
公園の周辺にはニホンザルが頻繁に出現し、自動車のボンネットの上に乗ったり、箕面滝そばの売店から菓子パンを窃盗したりとやりたい放題である。私はこの事実を目撃しているので決して嘘をついたり、誇張して言っているわけではない。道中で猿を見つけたら決してこちらから向かっていってはいけない。相手は野生の猿であるので危険である。
名 称 | 箕面滝 |
所在地 | 大阪府箕面市箕面公園1 |
駐車場 | あり(有料) |
Link | 箕面大滝 | 箕面市観光協会 | 箕面さんぽ 箕面公園 公式サイト |
兵庫県の滝
原不動滝
原不動滝(兵庫県宍粟市)には雄滝と雌滝があり、雄滝は落差88mもある豪快な滝である。
雄滝と雌滝は、別の場所から湧き出てきた水流が同じ滝壺に合流することから、夫婦円満、幸福の滝と言われているようだ。
名 称 | 原不動滝 |
所在地 | 兵庫県宍粟市波賀町原602-1 |
Link | 原不動滝 | 【公式】兵庫県観光サイト HYOGO!ナビ |
猿尾滝
猿の尾に似ているからその名がついたとされる猿尾滝(兵庫県香美町)
猿尾滝(兵庫県香美町)は、景観が猿の尾に似ているのでその名が付けられた言われている。落差は60mもある。
滝は二段で、上段の(荒々しく落下する)滝は雄滝(落差39m)と呼ばれ、下段の(岩の割れ目を滑るように流れる)流麗な滝は雌滝(落差21m)と呼ばれている。
名 称 | 猿尾滝 |
所在地 | 兵庫県美方郡香美町村岡区日影 |
Link | 名勝 猿尾滝|香美町【公式サイト】 |
天瀧
天滝(兵庫県養父市)は、落差98mの名瀑である。まさに天から流れ落ちて来るような滝で、水量も多く、迫力満点である。
近寄ることもでき、四季を通じて素晴らしい滝である。私はこの滝が大好きで、何度訪ねても飽きない。
名 称 | 天瀧 |
所在地 | 兵庫県養父市大屋町筏 |
Link | 天滝 | 【公式】兵庫県観光サイト HYOGO!ナビ |
布引の滝
布引の滝(神戸市中央区)は、布引渓流にある4つの滝、雄滝(落差43m)、夫婦滝(落差9m)、鼓滝(落差8m)、雌滝(落差19m)の総称である。
「布引の滝」と名付けられた滝は他にも多く知られているが、那智滝(和歌山県)と華厳滝(栃木県)と共に「日本三大神滝」に数えられているのはこの布引の滝(兵庫県)である。
源太夫の滝
阿瀬渓谷にある源太夫の滝(兵庫県豊岡市日高町)は、滝百選には選ばれていないが、落差は30mもある立派な滝である。
訪れる人も少なく、絶景と贅沢な時間を独り占めにできる。当然ながら心も癒される。
名 称 | 源太夫の滝 |
所在地 | 兵庫県豊岡市日高町羽尻 |
Link | 源太夫滝【山陰海岸ジオパーク推進協議会】 |
吉滝
吉滝(兵庫県香美町)は、落差28mの滝で二段に分かれている。滝壺の背後には洞窟があり、そこ吉滝神社が鎮座している。
吉滝神社から滝の裏側を見ることもできるので「裏見の滝」とも呼ばれている。吉滝は県指定文化財に指定されている。
名 称 | 吉滝 |
所在地 | 兵庫県美方郡香美町小代区鍛冶屋 |
Link | 県指定文化財 「吉滝」|香美町 |
和歌山県の滝
那智御瀧(一の瀧)
那智滝は、熊野那智大社の別宮、飛龍神社の御神体として信仰されている。落差は133mで一段の滝としては日本一である。
那智滝は、華厳滝(栃木県)と袋田滝(茨城県)と共に日本三名瀑の一つに数えられる素晴らしい滝であり、絵になる滝であるのは間違いない。
名 称 | 那智御瀧(一の瀧) |
所在地 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 |
駐車場 | あり(有料) |
Link | 熊野那智大社【公式サイト】 |
岡山県の滝
井倉の滝
井倉の滝は、井倉峡にある落差70mの滝である。この滝は井倉洞(鍾乳洞)の水を排出するために作られた人工の滝であるが、巨大岩盤から流れ落ちるその姿は圧巻で、雄大な滝だと思う。
名 称 | 井倉の滝 |
所在地 | 岡山県新見市井倉411 |
Link | 井倉峡| 岡山観光WEB【公式】 |
徳島県の滝
琵琶の滝
有名な祖谷のかずら橋(徳島県三好市西祖谷)から約100mの上流に歩いていくと見えるのが琵琶の滝がある。落差が50mもある立派な滝である。
名 称 | 琵琶の滝 |
所在地 | 徳島県三好市西祖谷山村善徳 |
Link | 琵琶の滝 – 徳島県観光情報サイト阿波ナビ |
熊本県の滝
鍋ケ滝
鍋ケ滝は、落差約10m、幅約20mと小規模な滝ではあるが、静かな流れと周辺の自然と調和した様子がとても美しい。
阿蘇のカルデラをつくった約9万年前の巨大噴火でできたとされ、カーテンのように幅広く流れ落ちるさまがとても優雅である。
鍋ケ滝公園内にあり、アクセスが容易で、絶景スポットとして人気が高いのも理解できる。
鍋ヶ滝は、「裏見の滝」とも呼ばれ、滝裏に回って滝の裏側から景色を眺めることができる。滝越しの景色は自然のパワーを十分に感じさせてくれる。
妻もこの滝が殊の外、気に入ったようだ。何度でも訪れたい滝である。
名 称 | 鍋ケ滝 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡小国町黒渕下滴水 |
Link | 鍋ヶ滝公園 | 【公式】熊本県観光サイト |
熊本県の滝
慈恩の滝
慈恩の滝は、上段20mと下段10mの合わせて約30mの落差がある二段滝である。上段の滝は両側の岸壁に囲まれて奥まったところにあるので正面からしか見えない。
水量も十分に多く、近くで見ると大迫力の滝である。大蛇伝説も残されている。
この滝が「日本の瀧百選」に選ばれていないのが不思議なくらい素晴らしい滝であり、私の好きな滝の一つである。
名 称 | 慈恩の滝 |
所在地 | 大分県日田市天瀬町赤岩 (日田市天瀬町杉河内と玖珠郡玖珠町山浦の間) |
Link | 慈恩の滝 |
原尻の滝
原尻の滝は、 落差20m、 幅120mの滝で、「大分のナイアガラ」とも称されている。
平地にあるためアクセスが容易で、気軽に訪れることができる。間近でこの滝を見ることができるのは嬉しい限りである。
雄大な滝を見下ろすこともできるが、私は見上げて眺めるアングルの方が好きだ。
名 称 | 原尻の滝 |
所在地 | 大分県豊後大野市緒方町原尻936-1 |
Link | [公式]道の駅 原尻の滝 |
九酔渓の名瀑、震動の滝
震動の滝は、雄滝(落差83m)と雌滝(落差93m)からなる九酔渓にある名瀑である。
特に、雄滝の方は水量が多く、周囲を振動させるような迫力があることから「震動の滝」と命名されたという。
滝壺までは行っていないが、大吊橋からでもその迫力は十分に感じとることができる。
私は高いところは苦手である。一方、私の妻は高いところがお気に入りらしい。
妻のお供で九酔渓に架かる九重”夢”大吊橋(標高777 m)に行ってみたが、あまりの高さに足が震えた。勇気を出して橋の上から震動の滝の撮影したが、足が震えて、手振れぎみとなってしまったのは残念である。
名 称 | 震動の滝 |
所在地 | 大分県玖珠郡九重町 |
Link | 震動の滝 – 九重・飯田高原観光協会 |
天狗の滝
天狗伝説がある天狗の滝は、落差約10mの滝で、桂茶屋(九酔渓)のすぐ隣にある。
シーズン中は多くの人が記念撮影をしており、ゆっくりと写真撮影はできない。
名 称 | 天狗の滝 |
所在地 | 大分県玖珠郡九重町田野 |
Link | 天狗の滝 | 桂茶屋 |
西椎屋の滝
西椎屋の滝(落差86mは、西日本一の落差を誇る名瀑であり、滝の展望台からは滝壺を観ることはできないけれども滝自体の迫力は十分に感じることができた。
高所が苦手な私にとっては、写真を撮るのに苦労する滝である。西椎屋の滝、東椎屋の滝に福貴野の滝を加えて「宇佐の三滝」と呼ぶ。
名 称 | 西椎屋の滝 |
所在地 | 大分県玖珠郡玖珠町日出生3065 大分県宇佐市院内町西椎屋 |
Link | 西椎屋の滝 | 大分県の観光情報公式サイト |
東椎屋の滝
東椎屋の滝は、落差85mの豪快な滝である。華厳滝(栃木県日光市)にも似ているとのことで、「九州華厳」とも称されているらしい。「宇佐の三滝」の一つに数えられる。
名 称 | 東椎屋の滝 |
所在地 | 大分県宇佐市安心院町東椎屋875-2(駐車場) |
Link | 東椎屋の滝:大分県の観光情報公式サイト |
福貴野の滝
福貴野の滝の落差は60mで、他の二つの滝に比べると小さいけれど展望台からの景観は素晴らしい。
日本の滝百選には選ばれていないが、名瀑であることには相違ない。個人的な好みで言えば、福貴野の滝の方が好きである。
名 称 | 福貴野の滝 |
所在地 | 大分県宇佐市安心院町福貴野 |
Link | 福貴野の滝展望台/宇佐市 |
龍門の滝
龍門の滝は、落差26m、幅40mの立派な滝である。いつまでも眺めていたい綺麗な滝だ。日本の瀧百選に選ばれているものとばかり思っていたがそうではなかった。
選ばれているのは龍門滝(鹿児島県姶良市)の方で、落差46m、幅43mの滝であるらしい。龍門の滝(大分県)よりも落差が大きいようだが、実際に訪れたことがないのでよく知らない。
「勢いが良いこと」あるいは「立身出世すること」の例えとして「鯉の滝登り」と言うことがある。縁起が良いので、掛け軸の図案にもなっている。中国の故事に由来していて、「登龍門」と共に日本でも馴染みのある言葉として定着している。
究極の急流である「滝」を登る(遡る)鯉を実際に見た人は皆無だろう。鯉に滝を遡るほどの泳力があるとは思えない。しかし、川の鯉が「滝」を遡って龍(竜)になったなら、それが夢の中であっても痛快だ。
登龍門【とうりゅうもん】 |
立身出世や成功のための関門のこと。黄河中流の「竜門」と呼ばれる急流を遡ることができた鯉 は竜になれるという言い伝えから生まれた言葉。 |
名 称 | 龍門の滝 |
所在地 | 大分県玖珠郡九重町松木龍門 |
Link | 龍門の滝 | 大分県の観光情報公式サイト |
宮崎県の滝
高千穂峡・眞名井の滝
高千穂峡は、阿蘇の火山活動による火砕流が流れ込み、見事な柱状節理となった壮観な渓谷美で知られる。
国の名勝・天然記念物に指定された断崖絶壁が聳える渓流に、高千穂峡のシンボルとして知られる眞名井の滝が神秘的な美しさを添える。
眞名井の滝(宮崎県西臼杵郡高千穂町)は、落差17mの滝ではあるが、とても秀麗な滝である。
観光用ボートで近づくと不思議とマイナスイオンを体感できるような気がする。
紅葉の季節はとても綺麗であった。人気が高く、滝百選に選ばれているのも納得できる。いつの日か再び訪れたいものである。
名 称 | 高千穂峡・眞名井の滝 |
所在地 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町 |
Link | 高千穂町観光協会【公式サイト】 |
沖縄県の滝
西表島・マリユドゥの滝
マリユドゥの滝は、沖縄県八重山郡竹富町の西表島を流れる浦内川にある滝である。落差は約16mで2段になっている。
私は、大学生の頃、ワンダーフォーゲル部の活動で西表島を訪れた際に、この滝を観る機会があった。それ以来、久しく行っていない。いつか再び訪れたい記憶に残る滝である。
日本の滝百選
滝の名称 | 都道府県 | 所在地 |
---|---|---|
羽衣の滝 | 北海道 | 東川町 |
インクラの滝 | 北海道 | 白老町 |
“飛竜”賀老の滝 | 北海道 | 島牧村 |
流星・銀河の滝 | 北海道 | 上川町 |
アシリベツの滝 | 北海道 | 札幌市南区 |
オシンコシンの滝 | 北海道 | 斜里町 |
くろくまの滝 | 青森県 | 鯵ヶ沢町 |
松見の滝 | 青森県 | 十和田市 |
不動の滝 | 岩手県 | 八幡平市 |
秋保大滝 | 宮城県 | 仙台市太白区 |
三階の滝 | 宮城県 | 蔵王町 |
七滝 | 秋田県 | 小坂町 |
茶釜の滝 | 秋田県 | 鹿角市 |
法体の滝 | 秋田県 | 由利本荘市 |
安の滝 | 秋田県 | 北秋田市 |
滑川大滝 | 山形県 | 米沢市 |
白糸の滝 | 山形県 | 戸沢村 |
七ツ滝 | 山形県 | 鶴岡市 |
乙字ケ滝 | 福島県 | 須賀川市 |
三条の滝 | 福島県 | 檜枝岐村 |
銚子ケ滝 | 福島県 | 郡山市 |
袋田の滝 | 茨城県 | 大子町 |
華厳滝 | 栃木県 | 日光市 |
霧降の滝 | 栃木県 | 日光市 |
吹割の滝 | 群馬県 | 沼田市 |
常布の滝 | 群馬県 | 草津町 |
棚下の不動滝 | 群馬県 | 渋川市 |
丸神の滝 | 埼玉県 | 小鹿野町 |
払沢の滝 | 東京都 | 檜原村 |
早戸大滝 | 神奈川県 | 相模原市緑区 |
洒水の滝 | 神奈川県 | 山北町 |
七ツ釜五段の滝 | 山梨県 | 山梨市 |
北精進ケ滝 | 山梨県 | 北杜市 |
仙娥滝 | 山梨県 | 甲府市 |
鈴ヶ滝 | 新潟県 | 村上市 |
苗名滝 | 新潟県 | 妙高市 |
惣滝 | 新潟県 | 妙高市 |
称名滝 | 富山県 | 立山町 |
姥ケ滝 | 石川県 | 白山市 |
龍双ケ滝 | 福井県 | 池田町 |
米子大瀑布 | 長野県 | 須坂市 |
三本滝 | 長野県 | 松本市 |
田立の滝 | 長野県 | 南木曽町 |
根尾の滝 | 岐阜県 | 下呂市 |
平湯大滝 | 岐阜県 | 高山市 |
養老の滝 | 岐阜県 | 養老町 |
阿弥陀ケ滝 | 岐阜県 | 郡上市 |
安倍の大滝 | 静岡県 | 静岡市葵区 |
浄蓮の滝 | 静岡県 | 伊豆市 |
白糸の滝+音止めの滝 | 静岡県 | 富士宮市 |
阿寺の七滝 | 愛知県 | 新城市 |
布引の滝 | 三重県 | 熊野市 |
赤目四十八滝 | 三重県 | 名張市 |
七ツ釜滝 | 三重県 | 大台町 |
八ツ淵の滝 | 滋賀県 | 高島市 |
金引の滝 | 京都府 | 宮津市 |
箕面滝 | 大阪府 | 箕面市 |
原不動滝 | 兵庫県 | 宍粟市 |
猿尾滝 | 兵庫県 | 香美町 |
天滝 | 兵庫県 | 養父市 |
布引の滝 | 兵庫県 | 神戸市中央区 |
双門の滝 | 奈良県 | 天川村 |
不動七重の滝 | 奈良県 | 下北山村 |
笹の滝 | 奈良県 | 十津川村 |
中の滝 | 奈良県 | 上北山村 |
那智滝 | 和歌山県 | 那智勝浦町 |
桑ノ木の滝 | 和歌山県 | 新宮市 |
八草の滝 | 和歌山県 | 白浜町 |
大山滝 | 鳥取県 | 琴浦町 |
雨滝 | 鳥取県 | 鳥取市 |
壇鏡の滝 | 島根県 | 隠岐の島町 |
龍頭八重滝 | 島根県 | 雲南市 |
神庭の滝 | 岡山県 | 真庭市 |
常清滝 | 広島県 | 三次市 |
寂地峡五竜の滝 | 山口県 | 岩国市 |
大釜の滝 | 徳島県 | 那賀町 |
轟九十九滝 | 徳島県 | 海陽町 |
雨乞の滝 | 徳島県 | 神山町 |
雪輪の滝 | 愛媛県 | 宇和島市 |
御来光の滝 | 愛媛県 | 久万高原町 |
龍王の滝 | 高知県 | 大豊町 |
轟の滝 | 高知県 | 香美市 |
大樽の滝 | 高知県 | 越知町 |
観音の滝 | 佐賀県 | 唐津市 |
見帰りの滝 | 佐賀県 | 唐津市 |
四十三万滝 | 熊本県 | 菊池市 |
栴檀轟の滝 | 熊本県 | 八代市 |
数鹿流ヶ滝 | 熊本県 | 南阿蘇村 |
鹿目の滝 | 熊本県 | 人吉市 |
東椎屋の滝 | 大分県 | 宇佐市 |
原尻の滝 | 大分県 | 豊後大野市 |
震動の滝 | 大分県 | 九重町 |
西椎屋の滝 | 大分県 | 玖珠町 |
関之尾滝 | 宮崎県 | 都城市 |
矢研の滝 | 宮崎県 | 都農町 |
行縢(むかばき)の滝 | 宮崎県 | 延岡市 |
真名井の滝 | 宮崎県 | 高千穂町 |
龍門滝 | 鹿児島県 | 姶良市 |
大川の滝 | 鹿児島県 | 屋久島町 |
マリユドゥの滝 | 沖縄県 | 竹富町 |
あとがき
「日本の滝百選」に選ばれている滝のリストをみて愕然とした。結構な数の滝を観て回ったと思っていたが、ほとんど行っていないことが分かったからだ。リストをみると知らない滝が多いことにも気づいた。「日本の滝百選」に選ばれているくらいだから素晴らしい滝であるに違いない。しかし、リストに名が載っていない滝にも素晴らしい滝が存在することを私は経験的にも知っている。
このリストにとらわれずにより多くの滝を見に行きたいものだと思っている。しかし、那智の滝、原尻の滝や鍋ケ滝のようにアクセスが容易な滝ばかりではない。滝は山奥の渓谷にあることが多いから天瀧や高滝のようにハイキングや登山をしないと見ることができない滝の方がむしろ多いくらいだ。滝を見るためには足腰を鍛錬しなければならない。
元気なうちにあといくつ素晴らしい滝を観に行けるだろうか? シニアとなった私には残された時間は限られている。しかし、そんなことで悩んでみたところで仕方がない。見に行きたいときに、そして見に行けるときに行けばよい。ただそれだけのことで良いと思う。決して無理をする必要などありはしない。