はじめに
椿山ダム【つばやまダム】は、和歌山県日高川町を流れる日高川にある多目的ダムである。椿山ダム湖(愛称、椿山湖【つばやまこ】)は、ダム湖百選にも選ばれている美しいダム湖である。

この椿山湖に架かるのが椿山レイクブリッジと呼ばれる吊橋である。1995年10月に完成した人道吊橋(歩行者吊橋)である。

椿山レイクブリッジを渡った向こう岸にはグリーンパーク椿山と呼ばれる自然公園があり、「日本一のヤッホーポイント」と呼ばれる山彦(反響)がよく聞こえるスポットもある。そこは、毎年「ヤッホー全日本選手権」が行われている場所である。

本稿では、椿山レイクブリッジと「日本一のヤッホーポイント」を中心に椿山ダム湖(椿山湖)の魅力を私が撮影した写真と共に紹介したいと思う。
椿山ダム・椿山湖
椿山ダム【つばやまダム】は、和歌山県日高川町を流れる日高川にある多目的ダムで、和歌山県下では最大のダムある。

椿山ダム湖は、椿山湖【つばやまこ】)とも呼ばれ、ダム湖百選にも選ばれている美しいダム湖である。
名 称 | 椿山ダム |
所在地 | 和歌山県日高郡日高川町初湯川1874(管理事務所) |
TEL | 0738-57-0400 |
駐車場 | あり(無料)20台 |
Link | 椿山ダム | 和歌山県 |
椿山レイクブリッジ
椿山レイクブリッジは、湖面からの高さが約16mで、長さが約200mもある。人道吊橋であるので、幅が約1.2mとなっている。

吊橋の両側がグレーチング(grating;主に鉄などの金属で作られた格子状のフタ)になっているので、足元を見れば否応なしに湖面が目に飛び込んでくる。湖面から約16mという高さは、恐怖を味わうには十分な要素を含んでいる。

高所が苦手な私は渡るのを躊躇するが、スリルが味わえる吊橋が大好きな私の妻のテンションは上がったままである。予想どおりなので、私は驚かないが、気が気でない。

私は引き返したいと思ったが、「ヤッホーポイント」はこの吊橋を渡った先にある。仕方がないので、勇気を振り絞って真ん中の部分をゆっくりと這うように進むことにした。帰りのことを考えると憂鬱であり、全く楽しくない。

面白がって橋を揺らす妻が悪魔のように思えた。自分では気づいていなかったが、妻が揺らすのをすぐ止めたのは、私の顔からは血の気が引いて蒼白になっていたからであろう。

この吊橋を景色を楽しみながら渡れるのは、私の妻のような吊橋愛好家だけであろう。私のような高い所が苦手な者には苦痛以外のなにものでもない。
名 称 | 椿山レイクブリッジ |
所在地 | 和歌山県日高郡日高川町初湯川 |
駐車場 | あり(無料)20台 (椿山レイクブリッジ・ヤッホーポイント駐車場) |
Link | ヤッホーポイント | 日高川町観光協会 |
グリーンパーク椿山
グリーンパーク椿山は、椿山レイクブリッジを渡り切った先に位置する自然公園である。散策路が整備されており、四季折々の自然が堪能できるようになっている。

桜の木が多く植栽されているので、春の桜の開花時期には美しい景色が見られるはずである。

公園内には、ピクニックエリアや遊歩道があるので、自然と触れ合いながらリフレッシュする場所として適していると思う。
名 称 | グリーンパーク椿山 |
所在地 | 和歌山県日高郡日高川町初湯川 |
Link | ヤッホーポイント | 日高川町観光協会 |
日本一のヤッホーポイント
グリーンパーク椿山と呼ばれる自然公園内には、「日本一のヤッホーポイント」と呼ばれる山彦(反響)がよく聞こえるスポットがある。確かに明瞭なやまびこが帰ってくるから驚きであり、他人の眼を気にしないでよいなら何度でもやりたくなる楽しさがあった。

毎年「ヤッホー全日本選手権」が行われている場所である。
名 称 | 日本一のヤッホーポイント |
所在地 | 和歌山県日高郡日高川町初湯川 |
Link | ヤッホーポイント | 日高川町観光協会 【開催中】R6.10月〜第8回ヤッホー全日本選手権 日高川町観光協会 |
あとがき
妻と一緒に旅をすると吊橋に行く機会が多いが、高い所が苦手な私は吊橋の傍まで行くだけで渡ることは皆無である。私の記憶の中で私が自分の意志で渡ったことがあるのは九重“夢”大吊橋(大分県)ぐらいかも知れない。
その経験に図らずも椿山レイクブリッジが加わることになってしまった。当初は、渡るつもりが全くなかったが、この吊橋を渡らないと「日本一のヤッホーポイント」と呼ばれる山彦(反響)がよく聞こえるスポットには行けないことが分かり、止む無く渡ったわけである。その甲斐があり、妻以外に誰もいない場所で久し振りに大声を出してやまびこを楽しむことができたのは良い経験であった。
吊橋を渡らないと駐車場に戻れないことを思うと憂鬱ではあったが、好奇心と一時の楽しみのために勇気を出して恐怖と戦ったわけである。少しは自分を褒めてやりたい! 何を大げさに言っているのよと妻は笑うが怖いものは怖い。この気持ちは妻には永遠に理解してもらないだろうと諦めるしかない。