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勝運の寺・応頂山勝尾寺は勝ちダルマと○○で有名!

はじめに

勝尾寺【かつおじ】は、大阪府箕面市に位置する、高野山真言宗の寺院である。山号は応頂山で、御本尊は十一面千手観世音菩薩である。「勝ちダルマ」で有名な寺で、西国三十三所第23番札所でもある。

勝尾寺の境内マップ

勝尾寺は奈良時代の727年に創建され、山岳信仰の拠点として栄え、1300年以上の歴史を持つ古刹である。平安時代の880年に住職の行巡が清和天皇の病気平癒の祈祷を行い、天皇の病を治したことから「この寺の持つ法力は、王である私に勝った」として天皇から「勝王寺」の寺号を賜るが、「王に勝つ」という意味の寺号は畏れ多いとして後に「勝尾寺」と改名されたという。

平安時代以降、天皇など貴人の参詣も多かった勝尾寺であるが、治承・寿永の乱(源平合戦)の一ノ谷の戦い(1184年)の煽りで全山を焼失した。1188年、源頼朝の命により、熊谷直実や梶原景時によって再建されたという。

本堂や山門は、豊臣秀頼とその母淀君によって再建されたという。そして、江戸時代の1674年、高野山の釈迦文院の末寺となり、宗派を天台宗から真言宗に改めている。

勝尾寺は、受験や商売繁盛、恋愛成就、スポーツの勝利など、様々な勝運祈願のために多くの参拝者が訪れる寺院である。その勝運祈願の象徴として「勝ちダルマ」が知られている。

一方、勝尾寺では水子供養、先祖供養、人形供養など、様々な供養も行われているという。

目次
はじめに
勝尾寺
あとがき

勝尾寺

勝尾寺【かつおじ】は、春の桜、初夏の紫陽花、秋の紅葉など、四季折々の美しい自然が楽しめる場所としても知られている。

山門仁王門)は、慶長年間に豊臣秀頼によって再建された朱塗りの二階建ての楼門形式の門である。左右には金剛力士像が安置されている。この山門は、紅葉シーズンにはライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しむことができるという。

豊臣秀頼によって再建された本堂には、十一面千手観音像が祀られている。

多宝塔は、勝尾寺の境内の美しい景観の一部となっている。

境内には弁天池があり、その上にかかるお清め橋は、ドライミストの霧がたなびく幻想的なスポットとなっている。

勝尾寺の鐘楼は「厄除けの鐘」として知られ、多くの参拝者が訪れるスポットとなっている。

開山堂は、善仲、善算、開成の像が祀られているお堂である。

勝尾寺は、歴史的な建造物と美しい自然景観が調和した場所で、多くの見どころがある。参拝した際には、是非、これらの景観も堪能したいものである。

名 称勝尾寺
所在地大阪府箕面市勝尾寺
駐車場あり(有料)
Link西国二十三番札所 勝尾寺

あとがき

勝尾寺の「勝ちダルマ」は、勝運祈願の象徴として知られている。勝ちダルマには、願いを込めて片目を入れ、願いが成就したらもう片方の目を入れて奉納するという作法がある。このダルマは、他者を打ち負かすことではなく、自分の弱い心に打ち勝つことを意味しているという。

勝尾寺は、受験や商売繁盛、恋愛成就、スポーツの勝利など、様々な勝運祈願のために多くの参拝者が訪れる寺院である。

ところで、勝尾寺への道はヒルクライムの絶好スポットとしても知られており、多くのサイクリストが訪れる場所であるという。

ヒルクライム(hill climb)とは、登坂競技のことを指す。山や丘陵の上り坂に設定されたコースを走るタイムレースで、主に自転車で行われることが多いという。

自転車ヒルクライムは、自転車ロードレースの一種で、スタートからゴールまで全て上りのコースを走るらしい。走行距離は10~20km前後、標高差は1000m~1500m前後が一般的であるという。ヒルクライムは、体力と精神力が試される競技であるらしいが、その分達成感も大きいということである。

ヒルクライムを登り切った後の達成感や爽快感は格別で、多くの人がその魅力に引かれているらしい。低速で上っていくため、安全面での不安が少なく、初心者にも取り組みやすい競技であるという。しかしながら、シニア世代の体力では無理があるかも知れないので、私は好奇心はあるが、参加は見合わせることにする。

勝尾寺がヒルクライムの人気スポットであることを初めて知ったときには正直に驚いたものである。しかしながら、「勝尾寺ヒルクライム」が多くのサイクリストに愛されているコースであることは、何度か車で通っているので理解できる。

勝尾寺ヒルクライムは、西田橋交差点をスタート地点とし、府道4号線から府道43号線を経て勝尾寺まで登るコースである。距離にすれば、約4.4kmのコースであるという。平均斜度は約5.8%で、初心者にも挑戦しやすいとされているが、シニア世代には結構なチャレンジとなる。

勝尾寺ヒルクライムが人気になっている理由の一つは、アクセスの良さであろう。大阪市内からのアクセスも良好で、多くのサイクリストが週末に訪れるという。コース途中には美しい自然景観が広がり、特に秋の紅葉シーズンには絶景が楽しめる。勝尾寺までの登り切った後の達成感は格別であると思う。それらが多くのサイクリストが引き付ける魅力となっているはずである。

勝ちダルマで有名な勝尾寺は、歴史的な寺院としての魅力だけでなく、ヒルクライムの人気スポットとしても多くの人々に親しまれていることを最近になって知った次第である。


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