はじめに
蓬莱山【ほうらいさん】(標高1,174m)は、滋賀県大津市に位置する山で、日本三百名山の一つに数えられている。比良山地の最高峰・武奈ヶ岳【ぶながたけ】(標高1,214m)に次ぐ高峰である。そのため、山頂からは琵琶湖を一望できる絶景が広がる。
蓬莱山へはいくつかの登山ルートがあり、初心者から上級者まで楽しめる。しかし、一般観光客は、びわ湖バレイのロープウェイを利用すれば、約30分ほどで山頂に到達できる。登山者のなかにもこのロープウェイを片道の行程に利用する者がいる。
びわ湖バレイは、蓬莱山の山頂付近に位置するリゾート施設であり、四季折々の自然とアクティビティが楽しめる。特に、標高1,100mに位置するびわ湖テラスからは、琵琶湖を北から南まで一望できる絶景を堪能できる。テラスにはカフェやソファがあり、ゆったりとした時間を過ごすことができる。
まさに、蓬莱山とびわ湖バレイは、自然の美しさと多様なアクティビティが気軽に楽しめる魅力的なスポットと言えよう。
蓬莱山・びわ湖バレイ
蓬萊山【ほうらいさん】(標高1,174m)は、比良山地中部に位置する山で、最高峰・武奈ヶ岳(標高1,214m)に次ぐ高峰である。山頂には一等三角点「比良ヶ岳」が設置されている。
山頂南側にはクマザサの高原が広がる。一方、山頂北側は日本海側からの寒波を受けて積雪が多いため、びわ湖バレイスキー場になっている。
びわ湖バレイは、六甲山人工スキー場と同様に京阪神地区から最も近いスキー場の一つである。スキー場は比良山地の尾根にあるため、山麓の駐車場からはロープウェイに乗って上がる。
オフシーズンには高原公園として営業しており、ロープウェイは比良山系への登山者も利用する。展望施設「びわ湖テラス」の開業(2016年)により、来場者数は劇的に増加したという。
「蓬萊」とは中国の伝説で仙人が住む東海にある霊山であり、比良山地も修験者の霊山であったことに由来するとされる。
名 称 | びわ湖バレイ |
所在地 | 滋賀県大津市木戸1547-1 |
駐車場 | あり(有料) |
Link | びわ湖バレイ/びわ湖テラス |
琵琶湖
琵琶湖【びわこ】は、滋賀県の近江盆地に位置する、日本最大の面積と貯水量を誇る淡水湖である。琵琶湖は、約440万年前に形成された古代湖であり、40万年~100万年前に現在の位置に移動してきたとされる。
近江盆地は、鈴鹿山地、伊吹山地、野坂山地、比良山地、甲賀山地などの山々に囲まれた盆地である。
琵琶湖は、その面積が669.26 km2で、滋賀県の面積の6分の1を占める広大な湖である。琵琶湖の最深部は竹生島と安曇川河口の間にあり、水深約104 mが計測されている。
また、琵琶湖の最狭部には琵琶湖大橋が架かっていて、この橋より北側を北湖、南側を南湖と呼ぶ。琵琶湖の貯水量の99%は北湖に蓄えられているとされる。
あとがき
びわ湖バレイでは、四季折々の自然を楽しみながら様々なアクティビティが楽しめる。おすすめのアクティビティは下記のようなものである。
びわ湖テラス
- 標高1,100mに位置するびわ湖テラスからは、琵琶湖を一望することができる。ロープウェイを利用してここに来れば、お手軽に絶景を楽しむことができる。ここにはカフェやソファがあり、ゆったりとした時間を過ごすことができる。
ジップラインアドベンチャー
- 尾根に張られたワイヤーロープを滑車で滑り降りるスリル満点のアクティビティである。全長169mのコースもあり、絶景を楽しみながらのアドベンチャーが楽しめるとあって人気も高い。シニア世代には要注意である。
スカイウォーカー
- 標高1,100mの高さにあるアスレチックで、揺れる橋や細いロープの上を渡るスリル満点の体験ができる。絶景を楽しみながらのアスレチックは大人でも楽しめるというが、高所が苦手な私は遠慮したい。
ハイキング
- 蓬莱山や打見山へのハイキングコースがあり、初心者から上級者まで楽しめる。琵琶湖の絶景を見下ろしながらのハイキングは、自然の中でリフレッシュできるはずである。
冬のスキー・スノーボード
- 冬季にはスキーやスノーボードが楽しめるスキー場としても有名である。関西で最も近いスキー場として、多くのスキーヤーやスノーボーダーに人気である。かつての私もそうであったが、関西人のスキー愛好家の多くは、ここで練習を積み、信州などのスキー場へと出かけていく。
カフェ&グルメ
- アクティビティに加えることには少し躊躇するが、観光客、特に女性に人気があるというので加えることにする。びわ湖テラス内には、地元の食材を使った料理が楽しめるレストランやカフェがある。特に、びわサーモンのフィッシュ&チップスや滋賀県産牛を使ったカレーパンなどが人気だという。
びわ湖バレイは、自然の美しさと多様なアクティビティが気軽に楽しめる魅力的な観光スポットである。天候が良く、かつ、霞んでいなければ、山上からの琵琶湖の絶景は、誰をも魅了するはずである。もっとも天候次第であるのは、自然が相手の運次第だと諦めるしかない。