はじめに
天神崎【てんじんざき】は、和歌山県田辺市目良【めら】にある田辺湾の北岸から突き出た岬を指す。この岬は、田辺湾と芳養湾の境界線上に海に突出しており、岬を取り囲んで海岸を狭い道路が走っている。

道路より外側は約21haの広い岩礁海岸になっていて、岩礁は平坦な面(海蝕台)が広がり、入り組んだ輪郭を見せる。先端部の磯の中央部には丸山と呼ばれる盛り上がって樹木の生えた部分がある。丸山は、満潮時には島になるが、干潮時には長時間にわたって陸続きとなる。かつて、丸山には灯台があったらしいが、現在では廃止され、建物だけが残されている。

北側には元島【もとしま】と呼ばれる小島があり、これより先の部分が「天神崎」と認識されている。付近は吉野熊野国立公園(田辺地域)の一部に指定されている。
天神崎
天神崎【てんじんざき】は、田辺湾の北側に突き出た岬で、日和山を中心とする緑豊かな丘陵部と干潮時に顔を出す平らな岩礁(海蝕台)で形成されている。
この辺りは、陸の動植物と海の動植物が共に平らな岩礁をはさんで同居し、森林・磯(岩礁)・海が三身一体となって自然豊かな一つの生態系を作っているのが特徴である。
この岩礁(海蝕台)は、気象条件(無風の日で、引き潮時で潮位が150~140cm程度)が揃うと海面が鏡のような状態になる。そうすると、まるでウユニ塩湖(南米・ボリビア)の水鏡写真を彷彿させるようなインスタ映えする写真が撮影できるため、全国各地から多くの観光客が訪れる人気の観光スポットとなっている。
昼間でも干潮時を狙えば美しい写真が撮影できるが、夕暮れ時が天神崎での写真撮影にベストな時間帯とされる。天神崎の海岸は西向きとなっているため、逆光を上手く利用して、夕陽を背景に撮影すれば、幻想的な写真を撮ることができるかも知れない。
天神崎の岩礁は、干潮時は岩場となり、満潮時は水没する。満ち潮のタイミングで磯へ出ると危険なため、潮位には十分に注意する必要がある。また、雨の日や風が強い日は水面が波打ち、綺麗に反射しない(鏡面にならない)ので目的の写真を撮れない。
名 称 | 天神崎【てんじんざき】 |
所在地 | 和歌山県田辺市 |
駐車場 | あり(無料) 一般駐車場① 田辺市目良19-7(天神崎元島第一駐車場) 一般駐車場② 田辺市天神崎49-19(丸山公衆トイレ横広場;未舗装) |
Link | 天神崎の絶景 – 和歌山県 田辺観光協会 |