はじめに
恵那峡県立自然公園は、岐阜県が設定した自然公園で、恵那市に位置する。木曽川に迫る自然の断崖絶壁、屹立する奇岩、峡湖周辺の山林とともに、コバルトブルーの湖水がかもし出す絶景を観ることができる自然公園である。私のお気に入りの自然公園と言ってもよい。
恵那峡
恵那峡【えなきょう】は、木曽川中流域の渓谷で、大井ダムの上流域に位置する約10kmの区間をいう。
恵那峡一帯は奇岩が多いことで知られており、屏風岩、軍艦岩、獅子岩、鏡岩などと名付けられた奇岩が存在する。それらの見物を目的とした観光遊覧船が周航している。
恵那峡は、自然の造形物(奇岩や原生林)と人工物(ダム湖)の融合によって誕生した素晴らしい景勝地となっている。
恵那峡は、中央アルプス国定公園には指定されていないが、恵那峡県立自然公園の中心的存在である。
恵那峡は、中央アルプス国定公園には指定されていないが、恵那峡県立自然公園の中心的存在である。
名 称 | 恵那峡【えなきょう】 |
所在地 | 岐阜県恵那市大井町恵那峡 |
Link | 恵那峡|岐阜県観光公式サイト 「岐阜の旅ガイド」 |
千畳敷岩
恵那峡には「千畳敷岩」と呼ばれる頂部が広くて平な一枚岩が存在する。
実際に千畳もの広さがあるわけではないが、かなり広いのは確かである。
千畳敷岩は、少し高台にあるので、恵那峡を挟んで笠置山【かさぎやま】(標高1128m)を望むことができる。
名 称 | 千畳敷岩 |
所在地 | 岐阜県恵那市大井町 恵那峡 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 千畳敷岩(恵那市) |
傘岩
国指定の天然記念物である傘岩【かさいし】は、恵那峡近辺にある奇岩で、千畳敷岩の近くに位置する。
傘岩は、その名前のとおりキノコの傘の形をしており、上側がキノコの傘で、下側が茎(柄)のようにくびれている。
傘岩自体は黒雲母花崗岩からなり、雨水による浸食や風化などによって現在のような特異な形状になったと考えられている。まさしく大自然による彫刻の大傑作と言えよう。
傘岩の高さは約5.5mで、頭部の最も広い傘の部分の周囲は約10.2mもあるという。基部の周囲は約5.1mで、くびれた部分の最狭部(柄に相当する部分)の周囲は約2.3mである。直径に換算するとわずか約73cmしかないのは驚きだ。傘の部分は直径に換算すれば約325cmもあるから、まさしく奇岩と言ってよい。
名 称 | 傘岩 |
所在地 | 岐阜県恵那市大井町 恵那峡 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 国指定天然記念物「傘岩」【岐阜県恵那市観光サイト】 |
あとがき
本稿で記載した恵那峡県立自然公園は、岐阜県の恵那市に位置する自然公園であり、有名な景勝地でもあるので訪れる人も多い。私も幾度か訪れているお気に入りの自然公園である。