はじめに
福井県敦賀市に鎮座する氣比神宮【けひじんぐう】は、北陸を代表する格式高い神社であり、港町の歴史と文化を今に伝えるシンボル的存在である。
朱塗りの大鳥居が迎える境内には、古代から続く信仰と自然の調和が息づいている。
<目次> はじめに 北陸道総鎮守の伝統と格式 日本三大木造鳥居の大鳥居 「長命水」と癒しの境内 芭蕉も愛した月夜の美 御朱印と御朱印帳の魅力 あとがき |
北陸道総鎮守の伝統と格式
氣比神宮は、奈良時代に編纂された『延喜式』にも名を連ねる式内社で、北陸道の総鎮守として古くから崇敬を集めてきたという。
主祭神の伊奢沙別命【いざさわけのみこと】をはじめ、七柱の神々が祀られている。
- 伊奢沙別命【いざさわけのみこと】
- 仲哀天皇【ちゅうあいてんのう】
- 神功皇后【じんぐうこうごう】
- 応神天皇【おうじんてんのう】
- 日本武尊【やまとたけるのみこと】
- 玉姫命【たまひめのみこと】
- 武内宿禰命【たけのうちのすくねのみこと】
航海安全・五穀豊穣・安産・延命長寿など、幅広いご利益があるとされている。
日本三大木造鳥居の大鳥居
高さ約11メートルの朱塗りの大鳥居は、春日大社・厳島神社と並ぶ日本三大木造鳥居の一つに数えられている。
戦火を免れた奇跡の鳥居として、地元では「幸運の象徴」として親しまれている。国の重要文化財にも指定されており、参拝する私たちを圧倒する存在感である。
「長命水」と癒しの境内
境内に湧く「長命水」は、延命長寿のご利益があるとされる湧水である。
手水舎で清めたあとに味わうと、心身ともにリフレッシュできると評判である。
杉や松の木々に囲まれた静かな境内は、都会の喧騒を忘れさせてくれる癒しの空間でもある。
芭蕉も愛した月夜の美
氣比神宮は、俳聖・松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅で訪れた地としても知られている。
境内には芭蕉の句碑や像があり、月夜の美しさは「日本百名月」にも選ばれるほどである。
氣比神宮は、歴史と文学が交差するロマンあふれるスポットでもある。
御朱印と御朱印帳の魅力
氣比神宮の御朱印は、力強く美しい筆致で知られている。神紋入りのオリジナル御朱印帳も人気である。ピンクと濃紺の2色があり、豪華な刺繍入りで、旅の記念品としてもぴったりかも知れない。
あとがき
港町敦賀の歴史と信仰を今に伝える氣比神宮は、歴史と自然が調和したパワースポットであり、観光だけでなく心の旅にもぴったりな場所であると言えよう。
【参考資料】
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