はじめに
「関西の奥座敷」と呼ばれる温泉地は、歴史・格式・自然美を兼ね備えた癒しの名湯ばかりである。その中でも特に有名な温泉地としては、有馬温泉(兵庫県神戸市)、城崎温泉(兵庫県豊岡市)、湯村温泉(兵庫県新温泉町)およびあわら温泉(福井県あわら市)が知られている。
福井県あわら市にあるあわら温泉は、北陸の玄関口に位置し、関西からのアクセスも良好な北陸の名湯である。
明治16年(1883年)の開湯以来、「関西の奥座敷」として多くの文人や旅人に愛されてきた。
自家源泉の宿が並ぶ温泉街は、癒しとレトロな風情を醸し出しており、湯けむり横丁などの町歩きも楽しい魅力的な温泉地である。
<目次> はじめに あとがき |
自家源泉の宿で湯めぐり三昧
あわら温泉の最大の魅力は、宿ごとに異なる自家源泉を持っていることである。
源泉の数は、なんと74本もあるという。そのため、各旅館の温泉の泉質や効能が少しずつ違うのが特徴であり、魅力となっている。
特に、無色透明で肌にやさしい泉質が人気となっている。この泉質は、神経痛や冷え性、アトピー性皮膚炎にも効果があるとされている。
宿泊施設では、露天風呂や貸切風呂など、趣向を凝らした湯処が楽しめる。
芦湯で気軽に温泉体験
温泉街の中心にある芦湯【あしゆ】は、総ひのき造りの無料足湯施設である。
総ひのき造り+福井産の笏谷石の浴槽という贅沢な仕様になっている。
5つの浴槽には源泉かけ流しの湯が注がれ、旅の途中にほっと一息つける癒しスポットとなっている。
地元の人との交流も楽しめて、まるで昔ながらの湯治場のような雰囲気である。
湯けむり横丁でレトロな夜を
昭和レトロな屋台が並ぶ湯けむり横丁では、串揚げ、ホルモン焼やラーメン、地酒など多彩な地元グルメが満喫できる。
夜になると提灯が灯り、温泉街ならではのノスタルジックな空気に包まれる。
三薬師めぐりで健康祈願
温泉街には薬師如来を祀る三つの薬師堂があり、無病息災や延命長寿のご利益があるとされている。
春には「あわら温泉春祭り」が開催されており、地元の人々と観光客が一体となって盛り上がるという。
周辺観光も充実!
- 三国湊町
- 北前船で栄えたレトロな港町
- 歴史的建造物と海鮮グルメが魅力
- 酒まんじゅうが絶品
- 東尋坊・雄島
- 日本海の絶景スポット
- 日本海の荒波が創り出した断崖絶壁は迫力とスリルが満点の景観
- 金津創作の森
- ガラスや陶芸の体験ができるアート施設
- 北潟湖
- 桜や花菖蒲が美しい自然スポット
- ボート体験も楽しめる
あとがき
あわら温泉は、温泉だけでなく、自然・文化・グルメが融合した癒しの宝庫であると言えるかも知れない。
関西からの小旅行にもぴったりで、日常を忘れてゆったり過ごすには最高のロケーションであると言える。
【参考資料】
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