はじめに
支笏洞爺【しこつとうや】国立公園は、カルデラ湖である支笏湖や洞爺湖、活火山の有珠山、地獄谷のある登別温泉など火山活動に関連する地形や現象に身近にふれることができる国立公園である。蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山も公園内に位置する。
新千歳空港や札幌、苫小牧、室蘭などの都市からも近いことから、道内で一番利用者が多い自然公園である。
一方、大沼【おおぬま】国定公園は、渡島半島南部に位置し、函館市の北約16kmの距離にある国定公園である。駒ヶ岳とその火山活動によってできた大沼、小沼、蓴菜沼【じゅんさいぬま】などの湖沼からなる。
北海道は日本の国土の22%にもなる広大な大地であり、大自然が残されている魅力的な観光地である。その広大さゆえ、移動に時間がかかるので一度に周遊することは容易ではない。したがって、自ずといくつかのエリアに分けて訪れることになる。
一般に、北海道は大きく4つのエリアに分けて紹介されることが多い。その一般的区分とは、道央・道南・道北・道東の4区分である。それぞれのエリアでは特徴が異なるので、北海道の旅は飽きることがない。
本稿で紹介するのは、道央エリアの一部と道南エリアに属する地域の旅である。北海道の雄大な大自然が感じられるスポットが多く、美しい景色が堪能できる大満足の旅になるはずである。
<目次> はじめに 支笏洞爺国立公園 支笏湖 オコタンペ湖 苔の洞門 洞爺湖 有珠山 昭和新山 オロフレ峠 中山峠 登別温泉 登別地獄谷 日和山展望台 クッタラ湖 大沼国定公園 大沼 小沼 蓴菜沼 函館 函館山 五稜郭跡 金森赤レンガ倉庫 札幌 さっぽろ羊ヶ丘展望台 モエレ沼公園 大通公園 北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎) 札幌市時計台 北大ポプラ並木 さっぽろテレビ塔 千歳 あとがき |
支笏洞爺国立公園
支笏湖
支笏湖【しこつこ】は、およそ4万4千年前の火山活動で形成されたカルデラに水が溜まってできたカルデラ湖(淡水)である。
平均水深は265mで、最深部は363mもあるという。日本国内では田沢湖(秋田県)に次ぐ深さである。湖水体積は約20.9km3と、琵琶湖(約27.5km3)に次ぐ大きさである。
支笏湖は貧栄養湖で、プランクトンもあまり生息しておらず、周辺を森林に囲まれて土砂の流入が少ないことから、摩周湖と共に透明度が高い湖としても知られる。湖水の透き通った青さは「支笏湖ブルー」と呼ばれる。
支笏湖の北西にはオコタンペ湖がある。
オコタンペ湖
オコタンペ湖は、恵庭岳の西山麓にある周囲5km、最大深度21 mの堰き止め湖である。天候、見る角度や時間帯により、湖水の色がエメラルドグリーンやコバルトブルーなどに見えるという。
オコタンペ湖は、オンネトーや東雲湖と共に「北海道3大秘湖」と称される神秘の湖である。
オコタンペ湖は道道78号側にある展望台から眺めることができる。湖は、鬱蒼と繁る針葉樹と落葉広葉樹の原生林(針広混交林)に囲まれており、森林生態系保護地域に指定されている。
名 称 | オコタンペ湖 |
所在地 | 北海道千歳市奥潭 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | オコタンペ湖 | ちとせの観光 – 北海道千歳市公式HP |
苔の洞門
苔の洞門は、1739年の樽前山の噴火活動によって生じた溶結凝灰岩が、土石流によって次第に浸食されることで作られた回廊状の涸れた峡谷である。
高さは約10m、エビゴケやエゾチョウチンゴケをはじめ80種以上のコケが密生している姿は幻想的で美しく、2014年8月には「日本の貴重なコケの森」(日本蘚苔類学会)に選定されるなど学術的にも貴重である。下流の第1洞門(延長約420m)と第2洞門(延長約600m)がある。
苔の洞門へは支笏湖温泉から伊達市大滝方面へ車で約20分で着く。湖を挟んで山側に現れる駐車場とネイチャーセンターが、苔の洞門への入口である。 ネイチャーセンターから苔の洞門までは約750mで、涸れ沢の砂地の上を進む。
名 称 | 苔の洞門 |
所在地 | 北海道千歳市支寒内 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 支笏湖ビジターセンター | 苔の洞門【公式サイト】 |
洞爺湖
洞爺湖【とうやこ】は、およそ10万6千年前から10万9千年前の噴火でできたカルデラに水が溜まったカルデラ湖である。東西約11km、南北約9kmのほぼ円形の湖で、屈斜路湖、支笏湖に次いで3番目の広さを有するカルデラ湖である。
「中島」と呼ばれる、湖の中央に浮かぶ4つの島は約5万年前の噴火に伴ってできた溶岩ドームと火砕丘の集まりである。
近郊には、有珠山、昭和新山、洞爺湖温泉などがあり、北海道有数の観光スポットとなっている。
名 称 | 洞爺湖 |
所在地 | 北海道洞爺湖町・壮瞥町 |
Link | 洞爺湖【公式】北海道の観光・旅行情報サイト |
有珠山
有珠山【うすざん】(標高737m)は、洞爺湖をかたちづくるカルデラの南麓で2万年ほど前から噴火が繰り返して誕生した活火山である。20世紀の100年間で4度も噴火活動を起こした今なお活発な活火山である。
有珠山は、元々は成層火山であったが、約7千年前に山体の崩壊を起こし、その影響で有珠湾の複雑な海岸線が形づくられたという。
名 称 | 有珠山 |
所在地 | 北海道壮瞥町字昭和新山184-5 |
Link | 有珠山【公式】北海道の観光・旅行情報サイト |
昭和新山
昭和新山【しょうわしんざん】(標高398m)は、有珠山の側火山で、昭和19年(1944年)に始まった噴火活動で隆起した。
昭和新山は、デイサイト質の粘性の高い溶岩によって円頂丘が形成されている。
昭和新山は私有地であるため、一般観光客が自由に立ち入りすることができない。
名 称 | 昭和新山 |
所在地 | 北海道壮瞥町 |
Link | 昭和新山【公式】北海道の観光・旅行情報サイト |
オロフレ峠
オロフレ峠【オロフレとうげ】は、洞爺湖と登別の観光地を結ぶルートの途中にある峠で、オロフレ山(標高1,230m)の肩を通っている。
現在は、峠の下方にオロフレトンネル(全長935m)が開通しており、峠を見過ごしてしまうことが多い。オロフレトンネルの壮瞥側にはオロフレ駐車公園が設置されている。
旧道の頂上部にあるオロフレ峠展望台へは壮瞥側から向かうことができる。晴れた日には展望台から倶多楽湖・太平洋・洞爺湖・羊蹄山などを見渡すことができる。駐車場とトイレのみがある展望台である。
また、黄渓駐車場はビューポイントになっている。
名 称 | オロフレ峠展望台 |
所在地 | 北海道登別市カルルス町・壮瞥町蟠渓 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | オロフレ峠展望台 | 北海道Style |
中山峠
中山峠【なかやまとうげ】は、道央と道南を結ぶ幹線道路である国道230号の最高地点(標高835m)にある峠である。国道230号は支笏洞爺国立公園を通る観光道路でもあり、交通量は非常に多い道路である。
中山峠は羊蹄山を眺められる絶好のビューポイントになっている。道の駅・望洋中山での休憩がお勧めである。
名 称 | 中山峠道の駅・望羊中山 |
所在地 | 北海道虻田郡喜茂別町字川上345番地(国道230号沿い) |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 望羊中山 中山峠の道の駅 |
登別温泉
登別温泉【のぼりべつおんせん】は、江戸時代から知られる北海道有数の温泉地である。明治時代に温泉宿が設けられてからは日本有数の保養地や観光地となった。登別温泉と登別カルルス温泉がある地域は支笏洞爺国立公園となっていて、「観光都市」としての色合いも強い。
海岸線のほとんどは砂浜で、北東部にある蘭法華岬周辺や南西端の鷲別岬周辺に岩地があるだけである。
泉質
自然湧出量は1日1万トンで、9種類の泉質の温泉が湧き出しており「温泉のデパート」と呼ばれるほどである。中でも地獄谷は登別温泉最大の源泉エリアになっている。
- 硫黄泉
- 食塩泉(塩化物泉)
- 明礬泉(含アルミニウム泉)
- 芒硝泉(硫酸塩泉)
- 緑礬泉(含アルミニウム泉)
- 鉄泉(含鉄泉)
- 酸性鉄泉
- 重曹泉
- ラジウム泉
名 称 | 登別温泉 |
所在地 | 北海道登別市登別温泉町 |
Link | 登別温泉【公式】北海道の観光・旅行情報サイト |
登別地獄谷
日和山の噴火によって生じた爆裂火口跡で、登別温泉の中心的な観光名所になっている。地表には小さな火口や噴気孔、湧出孔があり、ガスと高温の温泉が湧き出している。
観光用の遊歩道も設けられており、奇怪な光景を1周15分程度で楽しむことができる。
名 称 | 登別地獄谷 |
所在地 | 北海道登別市登別温泉町 |
Link | 登別地獄谷【公式】北海道の観光・旅行情報サイト |
日和山展望台
日和山展望台は、日和山を眺めるための展望台であり、日和山に位置するわけではない。
「日和山」と名の付く山は、日本各地に存在する。それは航海のために天候をよむ見晴らしのよい場所(通常はその地域で標高の高い山)を指すからである。
登別の日和山は、太平洋を行く船がこの山の噴煙の量や流れ方を観測し、天気を判断したことに由来するという。
日和山の溶岩ドームは、クッタラ火山の西側の麓で約1万5千年前に始まった火山活動により形成されたと推測されているが、現在も噴煙を上げる活火山である。
名 称 | 日和山展望台 |
所在地 | 北海道登別市登別温泉町 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 日和山 展望台 | AVA Travel |
クッタラ湖
クッタラ湖(倶多楽湖)は、登別温泉の東方約2kmの位置にある倶多楽火山の噴火による生じたカルデラ湖である。
湖は周囲約8kmの円形で、流入・流出する川がなく水質はきわめて良く、透明度は摩周湖に次いで2位とされている。
冬季には全面結氷することもあり、3月中旬~下旬頃まで湖面が凍結した状態となるらしい。
名 称 | クッタラ湖 |
所在地 | 北海道白老郡白老町字虎杖浜 |
Link | 倶多楽(クッタラ)湖 | 白老観光案内 |
大沼国定公園
大沼【おおぬま】国定公園は、渡島半島南部に位置し、函館市の北約16kmの距離にある国定公園である。
駒ヶ岳(活火山)の火山活動によりできた大沼【おおぬま】、小沼【こぬま】および蓴菜沼【じゅんさいぬま】の湖沼からなる。
名 称 | 大沼国定公園 |
所在地 | 北海道七飯町大沼町 |
Link | 大沼国定公園【公式】北海道の観光・旅行情報サイト |
大沼
大沼【おおぬま】は、大沼国定公園にある最大の湖である。北海道にある堰止湖としては、最大の面積を有している。
湖内には流山【ながれやま】と呼ばれる大小120あまりの溶岩塊や丘の上部からなる小島が浮かび、特異な景観を作っている。
大沼と小沼はセバット(狭戸)と呼ばれる地峡部でつながっている。
小沼
小沼【こぬま】は、大沼国定公園に位置し、大沼と接する湖である。小沼の水は沼の南西端にある取水口から排水され、水力発電と灌漑に利用されている。
蓴菜沼
蓴菜沼【じゅんさいぬま】は、大沼国定公園に位置し、小沼と接する湖である。江戸時代以来、小沼と蓴菜沼辺りは箱館から小樽方面へ抜ける交通の要衝であったとされる。
函館
函館市【はこだてし】は、道南エリアに位置し、函館港によって北海道と本州を結ぶ交通の要所、道南エリアの中核都市として発展してきた。札幌市・旭川市に次ぐ道内第3位の人口(約24万人)を有する都市で、毎年500万人以上の観光客が訪れる人気の観光都市でもある。
函館山
函館山(標高334m)は、日本三大夜景としても名高い。国内外に知られた函館山からの夜景は、函館観光の核をなす重要な観光資源となっている。
山上の展望台からは、函館港、大森海岸に挟まれた函館市街の夜景が扇形に開ける。天候によっては立待岬を経て、遠く下北半島までが眺められるという。
名 称 | 函館山 |
所在地 | 北海道函館市 |
Link | 函館山【公式】北海道の観光・旅行情報サイト |
五稜郭跡
五稜郭【ごりょうかく】は、江戸時代末期に江戸幕府が蝦夷地の箱館郊外に築造した稜堡式【りょうほしき】の城郭である。稜堡式城郭とは、新型火砲の威力に対抗する要塞の防御力強化のために多数の方向からの援護射撃ができ、かつ、死角を無くすために考案された星形要塞の形態の一種である。国の特別史跡に指定されている。
1866年の完成からわずか2年後に江戸幕府が崩壊したため短期間しか使用されなかった。箱館戦争では旧幕府軍に占領され、その本拠となった。明治に入ると郭内の建物は1棟を除いて解体され、陸軍の練兵場として使用された。
1914年から五稜郭公園として一般開放されて以来、函館市民の憩いの場とともに函館を代表する観光地となっている。
名 称 | 五稜郭公園 |
所在地 | 北海道函館市五稜郭町44 |
Link | 五稜郭公園【公式】北海道の観光・旅行情報サイト 五稜郭の歴史 | 函館・五稜郭タワー | 公式ウェブサイト |
金森赤レンガ倉庫
金森赤レンガ倉庫【かねもりあかレンガそうこ】は、函館市にある赤レンガ倉庫群の名称である。金森商船株式会社が管理・運営を行う。函館の観光名所となっている。
この地域一帯は重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
名 称 | 金森赤レンガ倉庫 |
所在地 | 北海道函館市末広町14番12号 |
Link | 金森赤レンガ倉庫・函館 |
札幌
札幌市【さっぽろし】は、道央エリアに位置し、政令指定都市であり、道庁所在地でもある。北海道の行政・経済・文化の中心地であり、道内第1位の人口(約196万人;道内の約4割弱)を有する大都市であるのは勿論、全国の市の中でも横浜市・大阪市・名古屋市に次ぐ4番目の人口を有している。毎年1,300万人前後の観光客が訪れる観光都市でもある。
さっぽろ羊ヶ丘展望台
さっぽろ羊ヶ丘展望台は、札幌市内中心部から車で約30分ほどの離れた場所にある。雄大な景色を一望できると共に北海道らしい牧歌的な風景を楽しむことができる。
クラーク博士の立像は、展望台のシンボル的な存在であり、人気の撮影スポットとなっている。
博士と同じ右手を挙げた「クラークポーズ」で写真を撮れば、旅の良き記念になると思う。
名 称 | さっぽろ羊ヶ丘展望台 |
所在地 | 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | さっぽろ羊ヶ丘展望台公式WEBサイト |
モエレ沼公園
モエレ沼公園は、天然の沼地であるモエレ沼の保全を兼ね、札幌市が大規模な水郷公園とする事業に着手したことが始まりとされている。
札幌市街地を公園や緑地の帯で包み込もうという「環状グリーンベルト構想」における北東部緑地ゾーンの拠点として計画された総合公園である。
高さ32.3mのガラスのピラミッド「HIDAMARI」は、公園の文化活動の拠点施設であり、公園のシンボル的なモニュメントでもある。
基本設計は彫刻家のイサム・ノグチ氏が手がけ、「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトの基に造成が進められたという。そのため広大な敷地に幾何学的形態を多用した施設が整然と配置されており、自然と芸術が融合した景観を楽しむことができる。
名 称 | モエレ沼公園 |
所在地 | 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | ガラスのピラミッド | モエレ沼公園-イサム・ノグチ設計 |
大通公園
大通公園【おおどおりこうえん】は、札幌市中心部に位置し、東西約1.5 km、幅105mの札幌市を代表するメインストリートにある公園である。
芝生や花壇が整備されており、ライラックやケヤキをはじめとした92種類、約4,700本の樹木が植栽されている。『さっぽろ雪まつり』など各種のイベントの会場となることでも知られる。
名 称 | 大通公園 |
所在地 | 北海道札幌市中央区大通西 |
Link | 大通公園 -公益 財団法人 札幌市公園緑化協会 |
北海道庁旧本庁舎
(赤れんが庁舎)
北海道庁旧本庁舎は、かつて北海道庁の本庁舎として建築された煉瓦造りの西洋館である。北海道(道庁)にとってのシンボル的存在であり、重要文化財に指定されている。
館内は北海道開拓関係資料を展示・保存する北海道立文書館等として一般公開されているほか、一部は隣接する現道庁の会議室として現在でも使用されている。
名 称 | 北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎) |
所在地 | 北海道札幌市中央区北3条西6丁目 |
Link | 北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎) | 観光施設 |
札幌市時計台
札幌市時計台【さっぽろしとけいだい】の正式名称は「旧札幌農学校演武場」であるが、通称は「札幌時計台」または「時計台」と呼ばれ、北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)と並んで多くの観光客が訪れる観光スポットとなっている。
三角屋根の上に大時計を載せた特徴的な外観の建築物であり、時計台としては日本最古であるらしい。歴史的建造物であり、重要文化財に指定されている。
名 称 | 札幌市時計台 |
所在地 | 北海道札幌市中央区北1条西2丁目 |
Link | 札幌市時計台 |
北大ポプラ並木
北大ポプラ並木は、北海道大学札幌キャンパスにあるポプラの並木道である。ポプラ並木は、北海道大学のシンボルであり、観光スポットとしても有名である。札幌市時計台、北海道庁旧本庁舎と並んで札幌市の観光名所として紹介されていることが多い。
さっぽろテレビ塔
さっぽろテレビ塔【さっぽろテレビとう】は、大通公園内にある電波塔である。
名 称 | さっぽろテレビ塔 |
所在地 | 北海道札幌市中央区大通西1丁目 |
Link | さっぽろテレビ塔 (tv-tower.co.jp) |
千歳
千歳市【ちとせし】は、道央エリアに位置し、「北海道の空の玄関口」と称される新千歳空港を市内に有する都市である。
空港のほか、高速道路(道央自動車道・道東自動車道)の交通網や港(苫小牧港)にも近いことから工業団地が集積している都市でもある。また、陸上自衛隊の駐屯地や航空自衛隊の基地があるため、隊員やその家族、さらには自衛隊退役者を含めると、市内人口の約4分の1を占めているなど自衛隊と共存する社会を築いている都市であるという。
札幌市中心部まで車で約1時間(高速道路利用)、鉄道で約30~40分(特急・快速列車利用)で行くことができるなど交通の便がよいのも特徴的である。
あとがき
札幌市内や函館市内の旅であればレンタカーは不要であるどころか、むしろ邪魔になるくらいである。しかし、広大な北海道に点在する景勝地を自由に巡るには車を利用しないと不便である。だから北海道の旅はいつもレンタカーを利用することになる。
今回の旅には函館や札幌が含まれているが、市内観光だけではないのでいつものようにレンタカーを借りての旅行になった。北海道は何度行っても飽きることはない。スキーで訪れた以外は、夏場しか行ったことがない。日中も過ごし易くて、何より食事が美味い。それが楽しみで夏場の旅行は北海道を選ぶ機会が多い。