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ウェルネスツーリズム

角島大橋・角島灯台および元乃隅神社の絶景を撮る旅

はじめに

辞書で「絶景」を引くと、「すぐれた景色」(広辞苑)、「ほかにたとえようもない、すばらしい景色」(大辞林)、「すばらしい景色。絶勝。」(大辞泉)、「他に比べるものも無い、すぐれた景色」(新明解国語辞典)などと書かれている。

最近、ブログを書くようになってから私もよく「絶景」という単語を使うようになった。しかし、私の場合はもう少し踏み込んで「見る者を感動させるようなすばらしい景色」という意味合いで使っている。

辞書に「見る者を感動させるような」という言葉が入っていないのは、「絶景」と称される景色を見てもそこから受ける感動の度合いは人それぞれである。「まさしく絶景!」と感じるか、「まあまあの景色」と感じるかは見る者の感性や経験知によることが大きい。言い換えれば「あいまい」な定義となる。だから広辞苑には最小限の「すぐれた景色」としか記載されていないのではないだろうか。

辞書によっては「ほかにたとえようもない」あるいは他に比べるものも無い」すばらしい景色だと定義しているが、これすらも完璧な定義ではない。なぜなら、景色を見る人の経験知によって「比較対象」が異なるからである。過去に同じような、あるいはそれ以上に素晴らしい景色を見たことのある人にとっては、初めて見た人よりもテンションが低いかも知れない。

このように「絶景」という単語の定義にはあいまいさが含まれているが、それでも私は感動を伴う「すばらしい景色」に対しては「絶景」という単語を使いたい。他に一言で表現できる言葉を今の私は知らないからである。

本稿のタイトルにも用いた「絶景」は、私自身も含め、見た者の大半が「感動するくらいすばらしい景色」と言う意味であることをまずはご了承頂きたい。

そもそも「角島大橋」と「元乃隅稲成神社」を旅先に選んだのが私の妻である。おそらくテレビか雑誌で知って、その景色に何らかの興味や期待感があってのことだと思う。私を誘ったのは、単に自分専属のドライバーと考えたためであって、私と一緒に感動的な絶景を見ようという意図はなかったかも知れない。

妻のドライバー兼ポーターとして同行した私ではあるが、元乃隅稲成神社を実際に見て「絶景」であると感じた。感動したのである。「他に比べるものも無い、すぐれた景色」であることに相違ないであろう。沖縄の古宇利大橋を知らない私は、角島大橋を実際に見て感動した。ココも「絶景」であると確信している。

目次
はじめに
角島大橋
角島灯台
元乃隅神社
あとがき

角島大橋

角島大橋【つのしまおおはし】は、実際に車でドライブしても楽しいが、ベストアングルを探しながら写真を撮っても楽しい。

角島大橋(山口県・下関市)

角島大橋は、日本屈指の長さ(全長1,780m)を誇り、無料で渡れる一般道であるのも嬉しい。何度でも走ってみたい衝動に駆られる。

角島大橋(山口県・下関市)

天気の良い日には、エメラルドグリーンやコバルトブルーと称される海の色とよく調和し、まるで海に浮かんでいるような神秘的な雄姿をみせてくれる。

角島大橋(海士ヶ瀬公園からの眺望)

角島大橋は、眺める角度によって姿を変える。ベストアングルを求めて撮影場所を変えて移動するのも楽しい。

角島大橋
角島大橋
角島大橋

角島大橋の雄姿に魅せられて、後で気が付けば何十枚分もの写真を撮ってしまっていた。

角島大橋
名 称角島大橋
所在地山口県下関市豊北町神田~角島
Link角島大橋【公式】山口県観光/旅行サイト

角島灯台

灯台に興味がある私は角島大橋を渡ると真っ先に角島灯台に向かって車を走らせていた。

角島灯台

角島灯台は、1876年(明治9年)にイギリス人技師の設計により建設された日本海側初の西洋式灯台である。今日でも現役の灯台である。

角島灯台
角島灯台

塔高は30 m、灯高は45mであり、光達距離は18.5海里(約34km)に及ぶという。竣工時には石造の灯台としては最も高い灯台であったと言われている。

名 称角島角島灯台
所在地山口県下関市豊北町角島2343-2
駐車場あり(無料)
Link角島灯台【公式サイト】

元乃隅神社

元乃隅神社【もとのすみじんじゃ】は、山口県屈指の絶景スポットとして人気がある。その理由は、海岸から本殿に向かう参道に昭和62年(1987年)から10年間かけて奉納された123基の鳥居が100m以上にわたって並ぶ景色はまさに圧巻であるからだ。

元乃隅神社(山口県・長門市)

この神社は、神社本庁・山口県神社庁には所属しておらず、個人(岡村家)の所有物であるというから驚く。

元乃隅神社(山口県・長門市)

元乃隅神社の創建は昭和30年(1955年)というから比較的新しい神社といえる。この地域の網元であった岡村斉【おかむらひとし】氏の枕元に白狐が現れ、そのお告げにより建立したのがこの神社の始まりということである。

宇迦之御魂神を主祭神として祀っているため稲荷神社であることには変わりなく、私たちが参拝した際には元乃隅稲成神社【もとのすみいなりじんじゃ】と称していた。

外国人を含む観光客の参拝が急増したため、長い社名が外国人に分かりにくいという理由で、平成31年(2019年)1月に社名を元乃隅神社に改名したという(引用:ウィキペディア)。

神社のご利益は、商売繁盛や大漁・海上安全をはじめ、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就などで、様々な願いごとを叶えてくれるらしい。

裏参道出口付近にある大鳥居の中央上部(高さ約5m)には「日本一入れづらい」とも言われる賽銭箱が設置されており、見事賽銭を投げ入れることが出来れば願いが叶うと言われている。

実は、私の妻が偶然にも一回目で見事に賽銭を入れることに成功している。当の妻は大興奮で大はしゃぎ。今でも彼女のドヤ顔が目に浮かぶ。そして後で気がつけばお願い事をするのを忘れてしまっていた。いかにも彼女らしいエピソードであり、今でも鮮明に覚えている。

元乃隅神社から日本海側を見下ろした先には「龍宮の潮吹」と呼ばれる場所がある。

これは、断崖下の海蝕洞に荒波が打ち付ける度に海水が中の空気と一緒に吹き上がる現象から「龍宮の潮吹」と名付けられたものであるという。

龍宮の潮吹」を見下ろす場所には展望台がある。そこからの眺めも格別であった。

名 称元乃隅神社
所在地山口県長門市油谷津黄498
駐車場あり(有料)
Link【公式】元乃隅神社
元乃隅神社 | 山口県長門市観光サイト ななび

あとがき

妻のおかげで「絶景」の写真を撮ることができて良かった。行先の下調べも含め、旅行プランはすべて彼女やってくれたのだから、まずは妻に感謝したいと思うし、そうすべきであろう。

しかし、車のナビで「元乃隅稲成神社」を探しながら目的地に到着することには随分と苦労した。最終的にはナビ設定を「龍宮の潮吹」にすることで目的地に到着して、安堵した記憶が残る。有名な神社だからすぐに分かるだろうと高を括っていたのが災いしたと言えるだろう。

おかげで旅行プランにおける妻の欠点もこの旅で明らかになったといえよう。彼女は地理が全く理解できていないし、理解しようと努力した形跡は微塵もない。はなから「点と点」にしか興味を示していない。これは以前からうすうす気づいていたことではあるが、妻が選んだ「点と点」(=複数の観光スポット)を「線」で繋ぐ(=ルートを探す)のが私の役目だと悟ったのはこの旅行からではないだろうか。そういう意味ではこの旅は私たち夫婦にとっては記念すべき旅であったといえる。


【参考資料】
角島大橋【公式】山口県観光/旅行サイト
角島灯台【公式サイト】
【公式】元乃隅神社
元乃隅神社 | 山口県長門市観光サイト ななび