はじめに
夕陽を浴びて黄金色に輝くススキの穂の写真が撮りたくて晴天の日を選んで曽爾高原に行って来た。曾爾高原のススキの群生地はかつて訪れた時よりも縮小されているように感じたが、亀池の周囲には遊歩道が整備されており、亀山峠や亀山への登山道もよく整備されていて散策を楽しむには十分な広さを保っていた。
曽爾高原には平日にもかかわらず多くの家族連れやカップルが訪れており、幼稚園児の遠足や小中学生の課外学習が実施されていて賑わっていた。晩秋の高原でのんびりと一日を過ごすことができた。こんなにゆっくりできたのは久し振りのことである。
曽爾高原
曽爾高原【そにこうげん】は、奈良県東北端の曽爾村に位置し、日本三百名山の一つ倶留尊山【くろそやま】(標高1,037m)の麓に広がる約40haの草原である。
俱留尊山への登山口にもなっているが、今回はススキの穂が目当てであるので近くの亀山に登ってみることにした。
亀山峠からの眺望を求めて曽爾高原を春から秋にかけてハイキングを楽しむ人が多い。
曽爾高原は、亀池の周辺を中心にススキの群生地であり、関西有数のススキの名所として知られる。
特に夕暮れ時のススキが美しいことでも有名である。
ススキが見頃となる10~11月の夕暮れ時に夕陽を浴びて黄金色に輝くススキは、確かに一度見ると忘れられない美しさである。
この景色を一目観ようと全国各地から多くの観光客が訪れる。
名 称 | 曽爾高原 |
所在地 | 奈良県宇陀郡曽爾村太良路 |
Link | 奈良県曽爾村 -ぬるべの郷- |
曽爾高原温泉・お亀の湯
曽爾高原温泉「お亀の湯」は、曽爾高原の麓にある。泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉で重曹成分が多く含まれるので、美肌効果が期待できるので「美人の湯」と呼ぶにふさわしい温泉である。
泉温は46.3℃で、源泉風呂もある。浴室は「木の浴室」と「石の浴室」の2種類が備えられている。
昼間の明るい時間帯であれば、露天風呂からは屏風岩、兜岳や鎧岳が眺望できるらしい。
名 称 | 曽爾高原温泉・お亀の湯 |
所在地 | 奈良県宇陀郡曽爾村大字太良路830番地 |
Link | 曽爾村・曽爾高原の温泉「お亀の湯」 曽爾高原温泉 お亀の湯 | 曽爾村観光協会 |
あとがき
今回の旅は一人旅であったので、ひたすらベストアングルの場所を探して歩き回り、ススキの穂の写真を撮り、疲れたら昼寝をして、また散策して日没を待つという旅であった。そのおかげで納得できる写真が何枚か撮れたように思う。
歩き疲れた身体は、曽爾高原にある「おかめの湯」で癒してから帰路に着くという充実の一日旅であった。これもスパツーリズムに則した旅と言えるのではなかろうか。私はそう思う。