◆ はじめに
自然界では、植物の開花は季節の変化を知るうえで重要な指標となる。 かつては農作業を進める際の目安にもなり、人々は花の咲く時期を頼りに季節の移ろいを感じ取ってきた。
その季節感をまとめたものが「花暦」【はなごよみ】である。
花暦とは、「花が咲く植物や実がなる植物を月別・四季別に並べ、 その時期に咲く花と名所を対比して作られた暦」とされる。厳密な定義は諸説あるが、もともとは中国から伝わったといわれている。
ただし、植物の開花や結実の時期は気候に左右されるため、 地域によって大きく異なる。 そのため、花暦は私たちが日常で使う太陽暦とは必ずしも一致しない。 中国と日本では指標となる植物が異なり、 南北に細長い日本列島では、北海道と沖縄では同じ植物でも開花時期が一〜二ヶ月ずれることもある。
つまり、花暦とは本来、その土地の気候や季節の肌感覚に即した暦 であるべきなのだろう。 その土地で暮らす人々が、自然の変化を身体で感じ取るための指標── それが花暦の本質であるように思う。
日本では、桜が咲けば春の訪れを確信し、 秋の彼岸の頃にはヒガンバナが必ず咲くことを経験的に知っている。 こうした季節の花は俳句の歳時記にも取り入れられ、 季語として長く親しまれてきた。
しかし現代では、花暦が実用的に使われることはほとんどない。 あえて例を挙げるなら、観光用植物園や庭園が作成する「花ごよみ」である。 ホームページに掲載される観賞期間の案内がそれに近いが、 実際には「開花時期」よりも「観賞期間」が重視されており、 厳密な意味での花暦とは少し異なる。
さらに、地域差や気候変動により、 同じ花が二ヶ月にわたって咲くことも珍しくない。 実用的な花暦を作ることは容易ではなく、 仮に作れたとしても、広く利用されるかどうかは疑問である。
そこで私は、花暦を「実用」ではなく、個人的な趣味として楽しむものと割り切ることにした。
兵庫県で鑑賞できる花の名所を、 神戸から日帰りで訪れるには「いつ」「どこへ」行けばよいのか── それを自分なりにまとめてみることにしたのである。
そのほうが、私のように花の鑑賞に興味のある誰かの参考になるかもしれないし、 少なくとも私自身の旅の計画には大いに役立つはずだ。
──1月──
スイセン
水仙(スイセン)は、ヒガンバナ科スイセン属の植物のことで、色や形の異なる品種が多く存在する。代表的な種類に、ラッパズイセン、八重咲きスイセン、房咲きスイセン、口紅スイセンなどがある。系統によって開花時期が異なり、早いものでは11月中・下旬から開花するが、秋から初夏にかけて生育し、夏には枯れて休眠する。花は、花弁と萼片の6枚と、その基部につくラッパ状の副冠からなっている。副冠は形がさまざまに変化してユニークで、色も白や黄色、オレンジ色、ピンクなど多彩である。
ニホンズイセンは、古くから日本で親しまれてきた房咲きスイセンであり、地域によって12月から2月に開花する。芳香があり、シンプルな美しさが魅力的な水仙である。

灘黒岩水仙郷
灘黒岩水仙郷は、淡路島の南にある諭鶴羽山系の丘陵地にある。そこの急傾斜地には野生の水仙が春に先駆けて咲き誇っている(開花期1月~2月下旬)。約500万本もの水仙が瀬戸内海からの潮風にそよぎながら咲き誇る様は壮観である。

灘黒岩水仙郷では、山側東斜面と海側南斜面では見頃時期が少し違うように思う。開花時期や見頃時期は気候によって影響を受けるので、年によって見頃時期が異なるのは致し方ない。
| 名 称 | 灘黒岩水仙郷 |
| 所在地 | 南あわじ市灘黒岩2 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 灘黒岩水仙郷 – 南あわじ市HP |
──2月──
ウメ
ウメ(梅)は、バラ科サクラ属の落葉高木である。ウメの品種は、一説に200品種とも300品種ともいわれる。分類の仕方によってはもっと多くの品種があるのかも知れない。


梅は、果実の収穫を目的とした実梅と、花の観賞を目的とした花梅に大別される。花梅は、樹木全体又は個々の木が鑑賞の対象になり、観梅を目的とした梅林や梅園もある

「玉英」は白色の一重咲きで美しく、果肉は厚く上質で、梅干し・梅酒どちらにも適するという。自家結実性は高くないため、受(授)粉樹(小梅など)が必要である。
綾部山梅林
綾部山梅林【あやべやまばいりん】は、綾部山(標高145 m)の丘陵地(24 ha)に広がる。山頂部一帯が梅林で、しかも南側が播磨灘(瀬戸内海東部の海域)に面していることもあって「海の見える梅林」として有名である。
綾部山梅林は、「玉英(ぎょくえい)」という品種を中心に栽培している生産梅林であるが、2月上旬~3月中旬は、観梅のために観光客に開放される(2月祭日~3月祭日)。

山頂付近の梅林からは眼下に瀬戸内海が広がり、瀬戸の島々も一望できる綾部山梅林は、西日本有数の梅林である。梅の正確な植栽本数は公表されていないが、「一目二万本」ともいわれているのでそれ相当の本数が栽培されているはずだ。
例年の見頃は2月下旬から3月上旬が満開になるというが、私が訪れた年は例年より開花が遅かったようだ。梅林全体を覆う満開の梅を観ることができず残念であった。

しかし、頂上付近には色鮮やかな紅白の梅が咲いているところもあり十分に楽しむことができた。
また、観光梅林の「世界の梅公園」も近くにある。開花の頃には梅の香りが風にただよい、綾部山付近一帯が一年で最も美しい季節を迎える。
| 名 称 | 綾部山梅林 |
| 所在地 | たつの市御津町黒崎 |
| Link | たつの市/綾部山梅林 |
御津自然観察公園(世界の梅公園)
御津自然観察公園は、通称で「世界の梅公園」とも呼ばれ、日本・中国・台湾・韓国などの世界のウメ(梅)約315品種、約1,250本が植栽された梅林公園である。

公園内には、 異国情緒あふれる 中国風建築物である「尋梅館」、「唐梅閣」や「来鶴軒」などが点在している。 それら建造物がアクセントとなり、梅林とも調和して風光明媚な公園を形作っている。

| 名 称 | 御津自然観察公園(通称、世界の梅公園) |
| 所在地 | たつの市御津町黒崎1858-4 |
| Link | たつの市/世界の梅公園 |
岡本梅林公園
岡本梅林公園は、昔に比べて規模が小さくなってしまっているが、整備がしっかりとされている公園である。植栽されている花梅の品種も豊富で(41品種)、早咲きから遅咲きまで長期間楽しむことができるうえに、各梅樹には名札がついているので勉強にもなる。

現在では小規模となってしまった岡本梅林公園は、大正末期まで西摂津の梅の名所として、「梅は岡本、桜は吉野、蜜柑紀の国、栗丹波」と謳われていたという。全国一の梅の名所であったのだろうが、今はその面影をみることができないので本当に残念である。


現在の岡本梅林公園は、よく整備されて市民の憩いの場になっている。私も以前飼っていた柴犬の散歩でいつもお世話になった。勿論、毎年、観梅も堪能させて頂いた。
但し、駐車場がないので、遠方からの人は阪急電車の岡本駅から坂道を歩くことになる。それが唯一の難点ではあるが、「梅まつり」の日以外は人出も少なく、お勧めの観梅名所だと思う。
| 名 称 | 岡本梅林公園 |
| 所在地 | 神戸市東灘区岡本 |
| Link | 岡本梅林公園 |
──3月──
菜の花
春の風物詩の一つに「菜の花畑」がある。一面に広がる菜の花畑を目にするとついシャッターを切りたくなる。黄色の絨毯のような景色は田園情緒を感じさせ、誰の心をも癒してくれるはずだ。

菜の花は、アブラナ科アブラナ属の植物の総称であるが、特にアブラナ(油菜)またはセイヨウアブラナ(西洋油菜)の別名として用いられることが多い。園芸上では鑑賞用に利用するものはナバナ(菜花)、食用とする場合はハナナ(花菜)と呼ぶ。

あわじ花さじき・菜の花畑
「菜の花畑」は、日本各地に点在しているが、私のお気に入りの菜の花畑は、「あわじ花さじき」のものである 。
あわじ花さじきは、海を望む小高い丘にある花の名所で、春は菜の花やムラサキハナナ、夏はひまわり、秋はコスモスといった季節ごとに異なるお花畑を私たちに楽しませてくれる。

あわじ花さじきの菜の花畑は、例年3月中旬~4月中旬にかけて見頃である。また、早くて1月中旬から開花する早咲き品種から遅咲き品種まで幅広く植栽されているので、長期間にわたり楽しめる。
さらに、瀬戸内海が見えるのも良い。明石海峡や大阪湾を背景に、広大な敷地に咲き誇る花の大パノラマが自慢の公園だけに、菜の花畑も実に壮観である。
| 名 称 | あわじ花さじき |
| 所在地 | 兵庫県淡路市楠本2805-7 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 兵庫県立公園あわじ花さじき |
アーモンド
──花木としてのアーモンド
アーモンドは、バラ科サクラ属の落葉高木であるから、サクラ、ウメおよびスモモとは近縁種であり、ウメやスモモなどに似た果実をつける。その果肉は薄く食用にならないが、種子の殻を取り除いた種の部分が食用になる。この果実の種から作るナッツもアーモンドと呼ばれる。
アーモンドの花弁は、約3cmの花びら5枚からなり、色は濃いピンクや桃色、あるいは白色などがある。中央の辺りが濃い紅色になっており、とてもチャーミングな花だと思う。花弁は、サクラと同じように花びらの先には小さな切れ込みが入っているので、初めて見たときに私は桜と間違ってしまった。
神戸市内ではソメイヨシノよりも約2週間ぐらい早くに開花するので(例年3月中旬)、桜の開花時期が早まったのかと思ってしまったほどである。

アーモンド並木の名所
私は神戸に住むようになって初めてアーモンドの花を知った。恥ずかしながら、それまでアーモンドと言えばナッツのことだと思い込んでいた。神戸市内にはアーモンド並木やアーモンドの「お花見」をする機会がある。

まずは、運河沿いに整備されたアーモンド並木を紹介したい。ここは、最近は「水辺の遊歩道」と呼ばれ市民に開放されているが、東水環境センターの敷地内である。
阪神淡路大震災で被災した東灘下水処理場が復旧した時に、運河沿いに遊歩道が造られ、その遊歩道400メートルに約60本のアーモンドが市民の希望で植栽されたという。

(兵庫県神戸市東灘区魚崎南町2丁目1-23)
それ以来、年々、樹木も大きくなり、毎年、開花の季節には私達を楽しませてくれている。私は詳しくはないが、ここのアーモンド並木は遅咲きであるという。何処と比べてなのかは定かでない。多分、次に紹介する所だと思う。
| 名 称 | アーモンド並木(水辺の遊歩道) |
| 所在地 | 神戸市東灘区魚崎南町2-1-23 (神戸市建設局東水環境センター) |
| Link | 神戸市建設局 水環境センター |
アーモンドフェスティバル
東洋ナッツ食品(株)が自社の庭園(兵庫県神戸市)を一般市民に開放して、開催される「アーモンドフェスティバル」は実に楽しいイベントである。
庭園には70本ものアーモンドの樹木や鉢植えがあり、こんなにも種類が多いのかと驚かされた経験がある。
ここのアーモンドの大木は、本当に見た目はソメイヨシノと見間違うほど桜にそっくりの花弁をしており、私は完全に桜だと早合点して恥ずかしい思いをしたものだ。
来場記念にもらったアーモンドの種を自宅の庭に植えておいたら10個中7個から芽が出た。かなりの発芽率だと思う。残念ながら毎年のように1本ずつ枯れてしまい、とうとう最後の1本だけが残っている。その1本は開花するが結実しない。土壌があわないのだろうか。理由が分からないので、原因を探りたい。
尚、東洋ナッツ食品(株) 主催の「アーモンドフェスティバル」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2019年以降開催されていない。かつての「アーモンドフェスティバル」 を知る者の一人としては残念である。開催できる日が来ることを切に願う。
| 名 称 | アーモンドフェスティバル |
| 所在地 | 神戸市東灘区深江浜町30 (東洋ナッツ食品(株)本社) |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | アーモンドフェスティバル(東洋ナッツ食品) |
──4月──
サクラ
サクラ(桜)といえば、日本人が好む花木の代表種である。庭に1本植えて眺めたいと思うのも人情というものだ。しかし、知り合いの庭師さんからは強く止められている。よほど広いスペースの庭でない限り桜は個人宅の庭に植えてはいけないらしい。理由は、サクラは広く根を張り、枝葉を広げるようになるので、他の庭木を犠牲にしなければならなくなるためだという。
サクラは、広い公園やいわゆる「さくらの名所」と言われる場所で愛でるのが無難ということらしい。日本には桜の名所が多く、春になれば私達を楽しませてくれる。日本列島は南北に長いので、さくら前線は南の沖縄県から北海道へと日本列島を北上していく。
日本のサクラの品種数は比較的多いという。古来から品種改良されてきた栽培品種数は、少なくとも200種以上あり、分類の仕方によっては600種に達するとも言われている。しかしながら、日本で最も愛されているサクラの品種は、ソメイヨシノ (染井吉野)と呼ばれる品種である。
ソメイヨシノは、エドヒガン(江戸彼岸)と呼ばれる桜とオオシマザクラ(大島桜)と呼ばれる日本固有種が交雑してできた単一の樹を始源とする、栽培品種のクローンであることが遺伝子研究で明らかにされている。

兵庫県内のさくら名所一覧
| 桜名所 | 所在地 | 特記事項 |
|---|---|---|
| おの桜づつみ回廊 | 小野市 | 全長約4km、650本の桜並木は西日本最大級 |
| 姫路城 | 姫路市 | 姫路城と約1800本の桜 |
| 明石公園 | 明石市 | 約1000本のソメイヨシノ |
| 夙川河川敷緑地 | 西宮市 | 1200本の桜並木(2.8㎞) |
| 王子公園の夜桜 | 神戸市 | 動物園 |
| 弓弦神社 | 神戸市 | 羽生結弦選手の参拝で全国的に有名 |
| 芦屋川沿いの桜 | 芦屋市 | 夙川河川敷よりも混まない |
| 石屋川沿いの桜 | 神戸市 | 芦屋川沿いよりも混まない |
| 国営明石海峡公園 | 淡路市 | 四季折々の花が楽しめる |
太字は行ったことがあるお勧めのさくら名所
(参考:さくら名所百選)
おの桜づつみ回廊
おの桜づつみ回廊(小野市古川町~住永町)は、加古川左岸堤防沿いに全長4kmにわたり約650本の桜並木が続く。正に桜の回廊であり、その規模は西日本最大級を誇る。
環境保全のためにオーナー制度を取り入れており、各桜樹にはオーナープレートが設置されているのも特徴的である。

江戸彼岸、大島桜、染井吉野、八重紅枝垂、思川など5種類の桜が上流から下流へと開花順に植樹されており、桜の見頃は3月下旬から4月上旬までと長期間にわたり桜が楽しめるように工夫が凝らされている。

堤防沿いの一角には、田んぼに水が張られており、水面に桜が映りこむ「逆さ桜」が撮影できるスポットもある。春の陽気の中、往復8kmの散策路を桜を眺めながらゆっくりと散策したい。

夜はライトアップも楽しめる。

| 名称 | おの桜づつみ回廊 |
| 所在地 | 小野市古川町~住永町 |
| Link | おの桜めぐり | 小野市 観光 |
姫路城
日本人の大半が好きなサクラ(桜)の花を私も大好きである。特に姫路城をバックに眺める桜は格別である。誰が撮っても絵になる写真が撮れる。

姫路城は、白漆喰で塗られた美しい外観から別名「白鷺城」と呼ばれる。白亜の天守をはじめ見所が多い。世界遺産にも登録され、世界に誇れる、日本を代表する名城である。

| 名称 | 姫路城 |
| 所在地 | 姫路市本町68番地 |
| Link | 姫路城 |
夙川公園

夙川公園(夙川河川敷緑地)の桜も見事である。人混みが苦手な私は数度しか訪れていないが、それでも開花の季節になれば訪れたくなる。

穴場的な場所を探したいが、それは難しいかもしれない。桜の満開期間は短く、同じ思いの人は多いはずだから仕方がないと諦めよう。


| 名称 | 夙川公園 |
| 所在地 | 西宮市北名次町~川添町 |
| Link | 夙川河川敷緑地|西宮市 |
明石公園
明石公園は、赤松山台地に残る明石城跡を中心につくられた都市公園である。園内には多くの樹木や植物が繁茂し、春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉を楽しむことができる。変化にとんだ丘や池、堀は周辺の自然環境と調和して美しい。

| 名称 | 明石公園 |
| 所在地 | 明石市明石公園1-27 |
| Link | 明石公園 |
王子公園

| 名称 | 王子公園 |
| 所在地 | 神戸市灘区王子町3丁目7 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 神戸市立王子動物園 |
弓弦神社

| 名称 | 弓弦神社 |
| 所在地 | 神戸市東灘区御影郡家2-9-27 |
| 駐車場 | なし |
| Link | 導きの宮 弓弦羽神社 |
芦屋川沿いの桜

| 名 称 | 芦屋川沿いの桜 |
| 所在地 | 芦屋市前田町1 |
| 駐車場 | なし |
国営明石海峡公園
代表的な桜と言えば、染井吉野(ソメイヨシノ)であるが、明石海峡公園にはソメイヨシノの開花に先立ち、早咲き品種である大島桜(オオシマザクラ)、寒緋桜(カンヒザクラ)、河津桜(カワズザクラ)、古里桜(フルサトザクラ)が咲いていた。桜の咲く季節に園内を散策するのは楽しいものである。

河津桜は、大島桜と寒緋桜の自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種のサクラであると言われている。つまり、河津桜の「両親」ともいえる桜たちにも同時に会えるのが、明石海峡公園である。

明石海峡公園では、ポプラの丘から春一番の丘にかけて、約140本の河津桜が植栽されている。寒緋桜も同時に観ることができるし、時期を少し遅くすれば大島桜も観ることができる。

さらに、山桜の一種とされる古里桜にも出会える。これら4種の桜を同時に観ることができる場所の一つが明石海峡公園である。

| 名 称 | 国営明石海峡公園 |
| 所在地 | 淡路市南鵜崎8-10 |
| 駐車場 | あり(有料) |
| Link | 淡路島 国営明石海峡公園 |
石屋川沿いの桜

穴場的な観桜場所は数少ないけれども、兵庫県神戸市東灘区を流れる石屋川のほとりにある公園の桜も綺麗である。この公園も柴犬の小太郎くんが散歩でお世話になった思い出の場所である。

| 名 称 | 石屋川沿いの桜 |
| 所在地 | 神戸市東灘区御影石町4-9-3 石屋川沿いの石屋川公園 |
| 駐車場 | なし |
チューリップ
春を感じさせてくれるのは決して桜だけではない。チューリップも春の訪れを告げる花といえる。
国営明石海峡公園
国営明石海峡公園は、一度は訪れる価値のあるお勧めの公園である。「海辺の園遊空間」をコンセプトとした海を臨む、緑溢れる公園である。広大な敷地を有する明石海峡公園は、園内のレイアウトも実に多彩である。陽気のいい日に園内をゆっくりと散歩するのは本当に楽しく、気分転換にはもってこいである。
チューリップの栽培はオランダが盛んである。そのオランダは風車でも有名である。それをモチーフにチューリップ畑に風車を配置している場所が園内にある。

チューリップが咲いている花壇を観ると春を感じるのは菜の花畑と同様である。しかし、菜の花と違い、チューリップはその色や形から品種が違っているのがすぐに分かるので楽しい。

同じ場所でも植栽によって雰囲気はがらっと変わるものである。春と秋で表情を変える場所が園内には多くある。そんな違いを発見するのも異なる季節に訪れる楽しみの一つである。
| 名 称 | 国営明石海峡公園 |
| 所在地 | 淡路市夢舞台8-10 |
| 駐車場 | あり(有料) |
| Link | 淡路島 国営明石海峡公園 |
シャクナゲ
シャクナゲ (石楠花) は、ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属無鱗片シャクナゲ節の低木であるが、なかには高木になるものもある。園芸用品種として数多くの外国産のシャクナゲが日本に導入されており、各地で植栽されている。

播州平福しゃくなげの里
播州平福しゃくなげの里では、法師塚がある標高140 mほどの山の東側斜面一面に150種、15,000本を超えるシャクナゲ(石楠花)が日本シャクナゲ群と西洋シャクナゲ群に分けて植栽している。例年4月中旬~5月中旬の見頃の季節には東斜面全体が石楠花の花で覆われる風景を楽しむことができる。

| 名 称 | 播州平福しゃくなげの里 |
| 所在地 | 佐用町延吉1203-5 |
| Link | 播州平福しゃくなげの里 |
芝桜
シバザクラ(芝桜)は、ハナシノブ科フロックス属の多年草で、4~5月頃にサクラに似た形の小さな花を咲かせる。花の色は淡桃・赤・薄紫・白色と多彩である。葉形やその匍匐性(ほふくせい)などから芝桜と名付けられた。よく枝分かれし地面を覆い尽くすように密生する。

芝桜専門庭園
永澤寺の近くに芝桜専門庭園がある。地面が全く見えない程に咲き詰めることから「花のじゅうたん」と名付けられている。

芝桜専門庭園には、いろんな品種の芝桜があり、それらが織りなす「花のじゅうたん」はまさに自然の芸術といえよう。

| 名 称 | 花のじゅうたん(芝桜専門庭園) |
| 所在地 | 兵庫県三田市永沢寺 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 芝桜専門庭園|三田市 |
──5月──
ボタン
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という美人の姿や振る舞いを花に見立てて形容する言葉があるように、ボタン(牡丹)はシャクヤク(芍薬)と並び美しい花の代表とされてきた。バラのような棘がないところも好まれる点かも知れない。


牡丹(ボタン)は、ボタン科ボタン属の落葉小低木で、幹は直立して枝分かれする。初夏に本年枝の上端に、大型の花を1個つける。中国西北部の原産で、観賞用に栽培されている。
兵庫県内のぼたん園といえば、薬師院と永澤寺【ようたくじ】であろうか。


薬師院・ぼたん園
薬師院は、天平2年(730年)に行基により建立された清冷山閼伽寺が起源となっている真言宗の寺院である。通称「ぼたん寺」と呼ばれるほど牡丹が有名な寺院である。毎年4月末から5月初頭にかけて50種類2000株の牡丹が開花し、境内を彩る。

薬師院境内のボタン園に咲く牡丹はとにかく種類が多いので観ていて飽きない。是非、自分の眼でそれを確認してもらいたい。
| 名 称 | 薬師院 |
| 所在地 | 明石市魚住町西岡1636 |
| Link | 薬師院 | 明石観光協会 |
永澤寺・ぼたん園
永澤寺【ようたくじ】は、曹洞宗の寺院である。御本尊として釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来をお祀りしている。名物の「永沢寺そば」でも有名であるが、花しょうぶ園とぼたん園を併設しており「花の寺」としてはかなり有名な寺院である。


永澤寺のぼたん園には約100品種の牡丹が約2,500株植栽されているという。
| 名 称 | 永澤寺 |
| 所在地 | 三田市永沢寺 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 永澤寺 |
フジ
桜の季節が過ぎ、5月になると紫から淡紅色、いわゆる藤色をした花をつけるフジ(藤)の季節となる。藤は、マメ科フジ属のつる性落葉樹で日本の固有種である。
花序(枝上における花の配列状態)は枝の先端に出て下に垂れるように伸び、多数の花を付ける。開花はその花序の基部側から先端に向かって数日かかるので、その初期には花序は綺麗な倒円錐形をなす。
藤の花を観賞するには訪れるタイミングが重要である。見頃の藤は本当に素晴らしい。

白毫寺の九尺藤
白毫寺【びゃくごうじ】は、天台宗の寺院で、 山号は五大山と称する。御本尊は 薬師瑠璃光如来である。開基は705年で、法道の開山により創建されたと伝わる古刹である。
百毫寺の境内にL字型をした総延長120 mの藤棚がある。この藤棚に薄紫色(藤色)のフジの花が咲く。一房が長いもので約150 cmにも及ぶところから「 九尺藤 」と名付けられた見事な藤の花は、見る人に感動を与える。

藤の花は藤棚の内側から鑑賞する方が格別の感動がある。そのことを知ったのは、この九尺藤を観て感動した時からだと思う。

毎年5月初旬に恒例の「九尺藤まつり」が寺の行事として行われていて、多くの観光客が藤棚を目当てに訪れ、にぎわいを見せる。夜間にはライトアップも行われることもある。

| 名 称 | 白毫寺 |
| 所在地 | 丹波市市島町白毫寺709 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 白毫寺|兵庫県丹波市 |
白井大町藤公園
白井大町藤公園は、「山陰随一の藤の名所」として知られている所である。0.7 haの広大な敷地内に幅4 m、総延長500 mにも及ぶ藤棚を設置している兵庫県随一の藤公園でもある。

5月上旬の開花時期になるこの藤棚にフジの花が咲き誇り、紫色の花房と甘い香りが私達の目と鼻を楽しませてくれる。
ここの藤の花は大きくて見事な花房をつけているだけではない。種類が多いのが特徴である。紫・桃色・白といろんな藤の花を堪能することができる。

例年の開園時期は4月下旬から5月中旬頃までとなっている。
| 名 称 | 白井大町藤公園 |
| 所在地 | 朝来市和田山町白井1008 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 白井大町藤公園-兵庫県朝来市 |
大歳神社・千年藤
大歳神社の御祭神は、大歳神(おおとしのかみ)である。大歳神は、出雲国の建国に際して大国主神に力を貸した、豊年・豊作の神であるとされる。
この大歳神社の境内にある「千年藤」は、天徳4年(960年)に植えたと伝えられている。伝承が正しければ、現在の樹齢は1060年超である。藤の樹の幹回りが約3.8mもあり、この大木から枝が四方に伸び、境内一面に広がる藤棚の広さは、境内の広さに匹敵する約500 m2にも及ぶという。兵庫県指定の天然記念物である。

例年4月下旬から5月上旬の開花期には約100 cm以上の花房が垂れ下がり、境内を埋め尽くす。その様は壮観である。例年5月上旬には藤まつりが開催される。

私が訪れたタイミングは決してベストではなかったけれども、その壮観さは十分に感じた。でも、ベストのタイミングで再訪したいものだ。
| 名 称 | 大歳神社 |
| 所在地 | 宍粟市山崎町上寺122 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | しそうツーリズムガイド |
ルピナス
ルピナスは、マメ科ルピナス属の一年草または多年草である。ルピナス属の和名は、ハウチワマメ属(葉団扇豆属)である。根生葉が掌状複葉であることから付けられた。
ルピナスの花がフジ(藤)に似ており、花が下から咲き上がることからノボリフジ(昇藤)とも呼ばれる。その姿はとてもユーモラスで愛嬌がある。ノボリフジ(昇藤)と呼ばれる理由もよく理解できる。

味わいの里三日月・ルピナス畑
味わいの里三日月は、旧三日月町で採れた農産物で作った特産加工品の直売所と食事処を併設した施設(お店)である。この施設の近くにルピナス畑がある。

ルピナス畑の広さは約0.4 haもあり、約8,000本の ルピナス が植栽されている。その姿はとてもユーモラスで愛嬌がある。色とりどりのルピナスが5月中旬頃に見頃を迎え、訪れる私たちの眼を楽しませてくれる。

この地の特産品としては三日月みそと手打ち蕎麦が自慢であり、直売所で新鮮な野菜や民芸品が購入できる。 食事処では地元の素材を生かした手作りの味覚、例えば、手打ち蕎麦やこんにゃくなどを味わうことができる。
| 名 称 | 味わいの里三日月・ルピナス畑 |
| 所在地 | 兵庫県佐用郡佐用町乃井野1266 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 味わいの里三日月 ルピナス畑 |
──6月──
バラ
和歌や俳句で「花」と言えば「サクラ(桜)」であるが、サクラはバラ科(サクラ属)の植物である。バラ科の花は総じて奇麗である。ウメ(梅)やボケもバラ科である。
バラ(薔薇)は、勿論、バラ科(バラ属)の低木(灌木)または 木本性のつる植物であり、四季折々に咲く花はどれも奇麗だ。それゆえに「花の女王」と称され、園芸種も多数生み出されている。園芸種(園芸バラ・栽培バラ)の大半は、八重咲きであり、葉や茎に棘を持つものが多い。


神戸市立須磨離宮公園・バラ園
神戸市立須磨離宮公園は、82 haの広大な敷地を有する都市公園で、西洋式庭園を中心とする本園と植物園で構成されている。
本園には欧風噴水庭園を中心とする平面幾何学式庭園とその上流のテラス式庭園、斜面地に展開する風景式庭園がある。欧風噴水庭園には「王侯貴族のバラ園」があり、春(5月中旬〜6月下旬)と秋(10月中旬〜11月下旬)には約180種4000株の色鮮やかなバラを観ることができる。

このバラ園では、プリンセス・ミチコ、プリンセス・ドゥ・モナコ、クイーン・エリザベスなど、皇室や王室などの名を冠した品種の薔薇を観ることができる。

| 名 称 | 神戸市立須磨離宮公園・バラ園 |
| 所在地 | 神戸市須磨区東須磨1-1 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 神戸市立 須磨離宮公園 |
荒牧バラ公園
荒牧バラ公園は、敷地面積約1.7 haの公園内に世界のバラが約250品種、約1万本が咲き誇る関西有数のバラ公園である。高低差約10 mの立体的な地形を生かして、レンガ造りの植え込みや列柱、白壁の建物などが配置されていて、南欧風のおしゃれな空間を演出している。

例年5~6月と10~11月の二度にわたり、この園内一帯に約1万本のバラが咲き誇り、バラの香りに包む。勿論、伊丹生まれで世界的に名高い天津乙女(あまつおとめ)やマダム・ヴィオレなどのバラも栽培されている。


| 名 称 | 荒牧バラ公園 |
| 所在地 | 伊丹市荒牧6-5 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 荒牧バラ公園/伊丹市 |
ハナショウブ
ハナショウブ(花菖蒲)は、アヤメ科アヤメ属の多年草で、ノハナショウブの園芸種である。大別すると、江戸系(品種数が豊富)、伊勢系と肥後系( 室内鑑賞向きに発展)、長井古種(原種の特徴を残す)の4系統に分類できるらしいが、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると約5,000種類もあるといわれている。例年6月頃に花を咲かせ、花の色は白・桃・紫・青・黄と多彩である。

永澤寺の花しょうぶ園
永澤寺【ようたくじ】は、曹洞宗の寺院で、御本尊として釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来をお祀りしている。名物の「永沢寺そば」でも有名であるが、花しょうぶ園とぼたん園を併設しており「花の寺」としてはかなり有名な寺院である。

神戸市内からすぐに行ける花菖蒲園といえば、永澤寺の花しょうぶ園であろうか。本格的な回遊式庭園であり、そこに約650種、約300万本もの花菖蒲が栽培されている。私は残念ながら満開の見頃の時期を外すことが多いが、その代わりに見頃の牡丹や芝桜を観ることができている。

容易ではないが、花菖蒲が好きな人は開花のタイミングを逃さないようにしなければならない。私は、何度も訪れているが、一面に咲き乱れる花菖蒲の群生に遭遇したのはわずか一度だけである。
| 名 称 | 永澤寺・花しょうぶ園 |
| 所在地 | 兵庫県三田市永沢寺 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 永澤寺 |
永富家住宅・秋恵園
花菖蒲の名所は各地にあるが、私の印象に強く残っているのは永富家住宅の庭園・秋恵園【しゅうけいえん】で観た花菖蒲である。永富家は、たつの市揖保川町付近で代々の大地主(庄屋)であった旧家であり、秋恵園は、庄屋屋敷である永富家住宅の南向かいに位置する庭園である。

秋恵園には、約50種もの色とりどりの花菖蒲が約3000株も栽培されており、永富家住宅の見学者に開放されている。私たちが訪ねた6月某日はちょうど花菖蒲が池を囲むように咲いている見頃の時期であった。

| 名 称 | 永富家住宅・秋恵園 |
| 所在地 | たつの市揖保川町新在家 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 永富家住宅 – 兵庫県たつの市 |
アジサイ
アジサイ(紫陽花)は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種である。狭義のアジサイ(ホンアジサイ)は、日本に自生するガクアジサイ (原種)から改良した園芸品種である。


紫陽花の原産地は日本であり、ヨーロッパで品種改良されたものはセイヨウアジサイと呼ばれる。日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培され、多くの品種が作り出されている。

六甲山で再発見されたヤマアジサイ

6~7月にかけて開花し、白、青、紫または赤色の萼(がく)が大きく発達した装飾花をもつ。

神戸市立森林植物園・あじさい園
神戸市立森林植物園は、六甲山系の摩耶山の西、再度山の北に位置する、総面積が142.6 haの広大な植物園である。六甲山の自然を最大限に活用し、生きた植物本来の姿を樹林として見ることができる。
あじさい園には六甲山の幻の花といわれたシチダンカをはじめ25種350品種・約5万株のアジサイ(紫陽花)が植栽されている。国内有数のアジサイの名所といわれる所以である。


25種350品種のアジサイがあるだけに非常に珍しい品種の紫陽花も観ることができる。アジサイがこんなにも個性豊かな植物であるとは正直、私は全く知らなかった。


しまうくらい変わったアジサイ
アジサイに興味をもつことができたのは神戸市立森林植物園のあじさい園のおかげである。
| 名 称 | 神戸市立森林植物園・あじさい園 |
| 所在地 | 神戸市北区山田町上谷上字長尾 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 神戸市立森林植物園 |
──7月──
ユリ
ユリ(百合)は、ユリ科ユリ属の多年草の総称である。原種は100種以上、品種は約130品種あるといわれ、日本には15種があるとされ、そのうちの7種は日本特産種であるという。
百合は、細い茎の先に地面と水平に筒状の大きな花をつけるため、風が吹くと揺れるので、これが女性の美しい歩き姿に例えられたとする説がある。これが「歩く姿は百合の花」の解説だという。 一方で、百合は歩きながら鑑賞するのが一番美しいという説もある。

篠山玉水ゆり園
篠山玉水ゆり園では、約60種のユリが約10万本も栽培されている。営業しているユリの開花期(6月~7月上旬)に訪れるとユリの種類と本数の多さに本当に感動する。

百合の美しさを写真で表現するのは難しい。百合の花は、そよ風と共にユリ園で眺めるのが最高ということでしょう。

| 名 称 | 篠山玉水ゆり園 |
| 所在地 | 兵庫県丹波篠山市黒岡 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 篠山玉水ゆり園 |
──8月──
ヒマワリ
夏の風物詩の一つに「ひまわり畑」がある。夏の眩しい太陽に向かって元気に咲いているヒマワリを見るとこちらも元気をもらえる。ヒマワリ(向日葵)はキク科の一年草の植物である。花は黄色で、種は食用となる。
向日葵は、本当に太陽に向かって咲くのだろうか? それは本当だが、太陽に向かって咲くのは向日葵だけではなく他の草花も同じである。向日葵の花は大きいから目立つのだろう。

あわじ花さじき・ヒマワリ畑
あわじ花さじきでは、夏にはひまわり畑で季節の風物詩を楽しむことができる。

| 名 称 | あわじ花さじき |
| 所在地 | 兵庫県淡路市楠本2805-7 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 兵庫県立公園あわじ花さじき |
──9月──
ダリア
ダリア(英名: dahlia、学名:Dahlia)は、キク科ダリア属の多年生草本植物の総称である。和名は、花の形がボタン(牡丹)に似ているため、テンジクボタン(天竺牡丹)と呼ばれた。
開花時期は初夏~秋。6月~7月頃の初夏が最盛期であるが、塊根を植える時期と品種によっては秋に開花させることができる。原産地がメキシコの高原なので、暑さに弱く、日本では東北地方・北海道や高冷地のほうが、色鮮やかなよい花が咲くという。
長い間をかけて品種改良が行われ、多種多様な花色の品種が作り出されてきた。バラやチューリップと並び、最も花色のバラエティーに富んだ植物であるという。

国営明石海峡公園
淡路島は気候が温暖なため、四季折々の草花を観て楽しむことができる。なかでも明石海峡公園はお勧めの花の名所である。陽気のいい日に園内をゆっくりと散歩するは本当に楽しいものだ。気分転換にはもってこいの場所である。
秋になれば、園内にはダリアの花壇も登場し、多くの品種のダリアを観ることができる。そんなダリアの花壇では季節はずれの蝶が至る所で蜜を吸っていた。淡路島の気候は温暖なので、秋になっても蝶がまだ生息しているのだろう。

同じ場所でも植栽によって雰囲気はがらっと変わるものである。春と秋で表情を変える場所が園内には多くある。そんな違いを発見するのも異なる季節に訪れる楽しみの一つである。
| 名 称 | 国営明石海峡公園 |
| 所在地 | 淡路市夢舞台8-10 |
| 駐車場 | あり(有料) |
| Link | 淡路島 国営明石海峡公園 |
──10月──
コスモス
私は秋が一番好きな季節である。でも一番短く感じる季節でもある。そんな秋の爽やかな気候とともに一面に広がるピンクや白、黄色の絨毯のようなコスモス畑は、まさに秋の風物詩といえる。
コスモス(cosmos)は、キク科コスモス属の一年性植物の総称で、アキザクラ(秋桜)ともいう。日照時間が短くなると花をつける代表的な短日植物で、秋に開花する。
暑くもなく、寒くもない、秋ならではの気候の中で、広大なコスモス畑の景色を十分に楽しみたいものである。

あわじ花さじき・コスモス畑
あわじ花さじきは、海を見下ろす淡路島の丘陵にあり、晴れた日は潮風が心地いい。秋には秋桜(コスモス)が一面に咲き誇る。

コスモスは、熱帯アメリカ原産で、日本には1879年に渡来した外来種である。そのため、河川敷の様な野外へ外来種を植栽するのは在来の自然植生の攪乱であり、一種の自然破壊であるとの批判がある。
しかしながら、コスモスは日当たりと水はけが良ければ、やせた土地でもよく生育するので観賞用に日本各地の休耕田や商用庭園などで栽培され、そのコスモス畑は観光資源にもなっている。
| 名 称 | あわじ花さじき |
| 所在地 | 兵庫県淡路市楠本2805-7 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 兵庫県立公園あわじ花さじき |
ススキ
私たちがよく見かけるススキは、シマススキ、イトススキおよびタカハノススキの3種類である。
● シマススキ
草丈は100〜200cmほどでススキの中では最も背が高く、葉に縦の白い斑が入っているのが特徴である。非常に強健な性質である。真夏の暑さや強い日差しでも縞斑は焼けず、きれいに保たれる。ススキが群生する高原で最も見応えする種類と言えよう。私が写真に撮るのはこのシマススキであることが多い。
● イトススキ
草丈は80cmほどの小ぶりなススキで、葉の幅が5mm程度しかなく非常に細いのが特徴的である。葉が立ち上がって株幅があまり広がらないススキである。葉に白い斑が入る品種もあるという。
タカハノススキ
草丈はかなり小ぶりで50〜80cm程度のススキである。細い葉に縦の白い斑が入るのが特徴である。
ススキの穂ばかりに目がいき、葉の方までは注目することは今までほとんどなかった。これからは葉にも注目し、どんな種類のススキが生育しているのかをよく観察しようと思う。
砥峰高原
砥峰高原【とのみねこうげん】は、兵庫県のほぼ中央に位置する神河町にある高原で、ススキの群生地として知られている。高原の広さは約90haで、西日本有数のスケールを誇る。

砥峰高原は、映画「ノルウェイの森」や「燃えよ剣」、大河ドラマ「平清盛」や「軍師官兵衛」のロケ地に使用されたことでも有名である。

9月下旬~11月上旬頃にはススキの穂が眼前に広がり、圧巻の風景を楽しむことができる。天候が良ければもっと綺麗であろう。

| 名 称 | 砥峰高原 |
| 所在地 | 兵庫県神崎郡神河町川上801 |
| Link | 砥峰高原 | 兵庫県神河町 |
上山高原
上山高原は、鳥取との県境にある扇ノ山山麓に広がるススキの名所である。見頃は例年、9月中旬~10月下旬頃とされている。

上山三角点直下の登山口のすぐ手前の駐車場まで、ススキの群生地の間につけられた道をドライブできる。道が狭いので対向車があると大変であるが、車窓からのススキもよい眺めである。対向車を気にしなくてもよい助手席が勿論、特等席である。

上山三角点(標高943m)の付近にはススキの群落はほとんどない。しかし山頂から眺める景色は良いので、天候が良ければ登ってみることをお勧めしたい。ゆっくり登っても所要時間は20分ほどで、スニーカーでも楽に登れる。

上山三角点のある場所は開けていて葛の木で組まれたちょっと風変わりな展望台があり、そこからの360度の景色も爽快である。

| 名 称 | 上山高原 |
| 所在地 | 兵庫県美方郡新温泉町海上 |
| Link | 上山高原エコミュージアム |
──11月──
モミジ(紅葉)
兵庫県内の紅葉名所一覧
| 紅葉の名所 | 所在地 |
|---|---|
| 有馬温泉瑞宝寺公園 | 神戸市北区有馬町 |
| 神戸市立森林植物園 | 神戸市北区山田町 |
| 書寫山圓教寺 | 姫路市書写 |
| 再度公園 | 神戸市北区山田町 |
| 播州清水寺 | 加東市平木 |
| 姫路城西御座敷跡庭園好古園 | 姫路市本町 |
| 神戸布引ハーブ園ロープウェイ | 神戸市中央区北野町 |
| 天滝渓谷 | 養父市大屋町筏 |
| 音水渓谷 | 宍粟市波賀町音水 |
| 播磨中央公園ラクウショウ並木 | 加東市下滝野 |
| 原不動滝 | 宍粟市波賀町原 |
| 赤西渓谷 | 宍粟市波賀町原 |
| 城崎温泉(東山公園) | 豊岡市城崎町湯島 |
| 神戸市立須磨離宮公園 | 神戸市須磨区東須磨 |
| 最上山公園もみじ山 | 宍粟市山崎町元山崎 |
| 石龕寺 | 丹波市山南町岩屋 |
| 宗鏡寺 | 豊岡市出石町東條 |
| 東山公園 | たつの市新宮町新宮 |
| 日本のへそ日時計の丘公園 | 西脇市黒田庄町門柳 |
(太字は、私が実際に紅葉の季節に訪ねたことがあるお勧めの紅葉名所)
参考:ウエザーニュース・紅葉
神戸市立森林植物園

| 名 称 | 神戸市立森林植物園 |
| 所在地 | 神戸市北区山田町 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 神戸市立森林植物園 |
再度公園

再度公園【ふたたびこうえん】は、神戸市の六甲山地・再度山頂上の北に位置する都市公園である。国指定の名勝でもあり、瀬戸内海国立公園に属する。公園内にある修法ヶ原池の畔は六甲山屈指の紅葉の名所として知られ、シーズンになると混雑するが、普段は市民の憩いの場となっている。

| 名 称 | 再度公園 |
| 所在地 | 神戸市北区山田町下谷上 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 神戸市:再度公園 |
神戸市立須磨離宮公園

| 名 称 | 神戸市立須磨離宮公園 |
| 所在地 | 兵庫県神戸市須磨区 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 神戸市立 須磨離宮公園 |
最上山公園もみじ山


| 名 称 | 最上山公園もみじ山 |
| 所在地 | 宍粟市山崎町元山崎 |
| 駐車場 | あり(有料) |
| Link | 最上山公園 もみじ山 |
──12月──
ツバキ
ツバキ(椿)は、主に日本や東アジア原産の常緑樹で、美しい花を咲かせることで知られる。ツバキは庭木としても人気があり、特に冬から春にかけて花を咲かせるため、寒い時期に彩りを加える貴重な存在である。花は大きくて鮮やかであり、一重咲きや八重咲きの品種がある。花弁の色は、赤、ピンク、白など多様で、絞りも加える非常に多くの園芸種がある。


葉は、濃い緑色で光沢があるのが特徴である。常緑樹なので、一年中美しい葉を楽しむことができる。私がツバキが好きな理由はこの葉の美しさに惹かれるところが大きい。さらに、強健な幹と枝を持ち、剪定に耐えるため形を整えやすいこともツバキを庭木として愛する点である。ツバキは、茶花として茶室に飾られることも多い。


万葉の岬・つばき園
万葉の岬は、相生湾(播磨灘に面する湾)の東端にある金ヶ崎【かねがさき】の岬である。奈良時代の歌人、赤部赤人【やまべのあかひと】がこの地で歌を詠み、その歌が万葉集に記載されていることからこの岬を「万葉の岬」と呼ぶらしい。
万葉の岬(金ケ崎)は、 相生湾(瀬戸内海)が180度展望できる絶景スポットであり、晴れた日には、東は明石海峡大橋、南に四国の稜線、西は牛窓まで見通すことができるという。ここから眺める朝日や夕日もきっと素晴らしいに違いない。

この万葉の岬(金ケ崎)には、相生市の市木にもなっている椿が咲き誇る「つばき園」がある。園内には約30品種、約200本の椿が植栽されており、12月~4月にかけて開花するという。

残念ながら、私が訪ねた3月上旬には4種ほどのツバキしか咲いていなかった。それでも相生湾を見ながらゆっくりと椿を鑑賞することができ、十分に楽しむことができた。
| 名 称 | 万葉の岬・つばき園 |
| 所在地 | 兵庫県相生市相生金ケ崎5321 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 万葉の岬 | 相生市観光協会 万葉の岬 – 相生市 |
◆ あとがき
神戸に住むようになってから、 妻に誘われて兵庫県内の花の名所を訪ねるようになった。 正直に言えば、最初の頃は少し億劫だった。 私はもともと出不精で、自分から積極的に外出するタイプではない。
しかし、藤の花の美しさに初めて心を動かされ、 バラの種類の多さに驚き、 季節ごとに違う花の表情に触れているうちに、 妻と一緒に花の名所を訪ねることが、 いつの間にか楽しみのひとつになっていた。 自然の力というものは、時に人の習慣すら静かに変えてしまう。
今回紹介した兵庫県の花の名所は、 どれも私自身が実際に訪れ、心から感動した場所ばかりである。 きっと読者の皆さんにも、同じように季節の美しさが届くはずだと信じている。
自分で言うのは少し憚られるが、 私は「本物」にしか心を動かされない性分である。 他人の評価よりも、自分の眼で見たものを信じるタイプだ。 だからこそ、今回紹介した場所は、 どれも胸を張っておすすめできる名所である。
もし興味を持っていただけたなら、 ぜひ一度、足を運んでみてほしい。 懐疑的な方は「騙されたと思って」でも構わない。 季節の花が咲く風景の中を歩けば、 きっとその魅力を実感できるはずである。
そして、あなた自身の好きな花に出会い、 その美しさに心を動かされる瞬間が訪れることを願っている。





