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【世界遺産】姫路城、好古園、書写山圓教寺を巡る旅

はじめに

姫路市は、神戸市に次いで兵庫県第二の都市である。したがって、観光や見学すべきところも多くあるが、姫路城、好古園と圓教寺だけでも日帰りで見て回ることは容易ではない。

姫路城と好古園は隣同士なので同日に観光できるが、圓教寺は少し離れているのでゆとりをもって参拝するのであれば別日程にすべきかも知れない。

それほどに本稿で紹介する各観光スポットは充実した場所であることに間違いはない。時間をかければかけるほど学ぶことも多い場所である。また、行くたびに新しい発見が得られる所である。

目次
はじめに
姫路城
好古園
書写山圓教寺
あとがき

姫路城

姫路城【ひめじじょう】は、江戸時代初期に、現在の姫路市街の北側にある姫山および鷺山を中心に築かれた平山城である。

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姫路城(兵庫県姫路市本町)

姫路城は、白漆喰で塗られた美しい外観から別名「白鷺城」【はくろじょう、しらさぎじょう】と呼ばれる。白亜の天守をはじめ見所が多い。

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満開の桜姫路城天守

江戸時代以前に建設された城で天守が残る「現存12天守」の一つである。

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姫路城の中堀

中堀の内側の城域の大半が国の特別史跡になっている。また、現存建築物の内、大天守・小天守・渡櫓など8棟が国宝に指定されおり、他の74棟の各種建造物(櫓・渡櫓27棟、門15棟、塀32棟)も重要文化財に指定されている。

1993年12月にはユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、世界に誇れる、日本を代表する名城である。

姫路城は、元々山陽道上の交通の要衝であった姫路に置かれた城であったが、関ヶ原の戦いの後に城主となった池田輝政によって今日見られるような大規模な城郭へと拡張されたという。

姫路城は、江戸時代には姫路藩の藩庁となり、さらには西国の外様大名を監視・牽制するために西国探題が設置された城である。そのため城主が幼少、病弱または無能では牽制任務を果たせないので、城主の大名が頻繁に交替している。

姫路城天守からの眺望

池田輝政による築城から明治新政府による版籍奉還まで約270年間に、城主は6氏31人の大名が務めたことになるという。平均して8~9年に一度は交代していることになる。

太平洋戦争中には姫路も2度の空襲被害があったものの、大天守最上階に落ちた焼夷弾が不発弾となる幸運もあり奇跡的に焼失を免れ、現在に至るまで大天守をはじめ多くの城郭建築の姿を残している。

日本人の大半が好きなサクラ)の花を私も大好きである。特に姫路城をバックに眺める桜は格別である。

姫路城天守青空を従え、今が満開、咲き誇る見頃の桜
姫路城天守ライトアップ

名 称姫路城
所在地兵庫県姫路市本町68番地
駐車場あり(有料)
Link姫路城公式サイト

好古園

好古園【こうこえん】は、姫路公園(姫路城)内にある日本庭園で、正式名称は姫路城西御屋敷跡庭園好古園である。好古園の名の由来は、江戸時代に現在の庭園入口付近に存在した藩校「好古堂」に因むものであるとされる。

姫路城西御屋敷跡庭園好古園好古園

「姫路侍屋敷図」という古地図を基に姫路城西御屋敷跡で発掘調査で確認された西御屋敷・武家屋敷等の遺構をそのまま生かして作庭された総面積3.5haの庭内に池泉回遊式庭園など9つの日本庭園で構成され、それぞれが屋敷割遺構どおりに築地塀などで仕切られていることを特徴とする。

好古園
御屋敷の庭
好古園御屋敷の庭

御屋敷の庭」は、 西御屋敷跡に位置する本園最大の池泉回遊式庭園であり、姫山原生林を借景としている。

好古園御屋敷の庭

約250匹の錦鯉が泳ぐ大池は瀬戸内海の風景を表すとされる。

好古園御屋敷の庭
好古園御屋敷の庭
好古園御屋敷の庭
苗の庭

茶の庭 (茶庭)

茶室「双樹庵」は、 裏千家家元の千玄室氏が設計した本格的な数奇屋造りの建築物である。

流れの平庭

流れの平庭」は、姫路城連立天守を借景としている。

好古園流れの平庭
好古園流れの平庭
夏木の庭
好古園夏木の庭
松の庭
好古園松の庭
好古園松の庭
花の庭
好古園花の庭
好古園花の庭
築山池泉の庭
好古園築山池泉の庭
好古園築山池泉の庭
竹の庭

竹の庭」には、15種類の竹が植栽されている。

好古園竹の庭
好古園竹の庭

名 称好古園(正式名称:姫路城西御屋敷跡庭園好古園
所在地兵庫県姫路市本町68
駐車場あり(有料)
Link姫路城西御屋敷跡庭園 好古園

書写山圓教寺

圓教寺【えんぎょうじ】は、天台宗の別格本山の寺院で、姫路市の書写山【しょしゃざん】(標高371m)に位置する。山号は書寫山(書写山)で、御本尊は釈迦三尊である。966年、性空の創建と伝えられている。西国三十三所観音霊場の第27番札所(摩尼殿)でもある。

書写山圓教寺は、「西の比叡山」と称されるほど寺格が高く、中世(鎌倉時代~室町時代)には、比叡山や大山とともに天台宗の三大道場と称された巨刹で、禄高も2700余石を有したという。京の都から遠方の地にありながら、皇族や貴族の信仰も篤く、訪れる天皇や法皇も多かったと伝わる。

境内は、「東谷」・「中谷」・「西谷」の3つに区分されている。東谷は仁王門から十妙院にかけての区域で、中谷は摩尼殿(観音堂)を中心とした区域、西谷の区域には大講堂(圓教寺の本堂)、食堂【じきどう】、常行堂【じょうぎょうどう】や奥之院(性空像を祀る開山堂)がある。また、境内には樹齢700年と言われるスギ(杉)の巨木もある。

名 称書写山圓教寺
所在地兵庫県姫路市本町
駐車場あり(無料)
Link天台宗別格本山 西国二十七番札所 – 書寫山圓教寺

あとがき

姫路城には何度か行っているがいつも桜が咲いている季節であることを改めて知ることになった。城と桜はよく似合っており、それぞれが互いに引き立てあっているように思ってしまう。何度見ても感動してしまう。だから何度も同じ季節に足を運んでいるのだろう。

姫路城を訪ねた際には好古園にも立ち寄っている。確かに最初は姫路城に行ったついでに立ち寄っていたが、今では好古園に行ったついでに姫路城にも立ち寄ってみるという感じに私の中では立ち位置が変わりつつある。それほどに素晴らしい庭園である。

圓教寺のデジタル写真が一枚も見つからない。それほど昔に参拝したとは思っていなかったが、時が過ぎていくのは速いので、私の記憶の中の時間軸とのズレが生じてしまっているのかも知れない。近い内に参拝してみたいと思う。


【参考資料】
姫路城公式サイト
姫路城西御屋敷跡庭園 好古園
天台宗別格本山 西国二十七番札所 – 書寫山圓教寺