はじめに
葛城一言主神社【かつらぎひとことぬしじんじゃ】は、奈良県御所市に位置する、歴史ある神社である。主祭神の一言主大神【ひとことぬしのおおかみ】は、「一言の願いであれば何ごとでも叶えてくれる神様」として広く信仰されている。地元では親しみを込めて「一言さん」と呼んでいる。
葛城山での「一言主大神と雄略天皇(幼武尊)の出会い」において、天皇の問いかけに対して、一言主大神は「吾は悪事も一言、善事も一言、言離の神、葛城一言主の大神なり」と答えたという伝説が残されている。以来、この神社は「一言の願いを叶える神様」として広く信仰されるようになったという。
葛城一言主神社
葛城一言主神社【かつらぎひとことぬしじんじゃ】は、奈良県御所市にある神社で、主祭神として一言主大神【ひとことぬしのおおかみ】が祀られている。
一言ならどんな願いも叶えてくれる霊験あらたかな「いちごんさん」の神様として広く信仰されている。また、葛城一言主神社は、全国各地にある一言主神社の総本社であるという。
葛城一言主神社の創建については不詳であるが、古くから鎮座する神社であることは確かなようである。葛城一言主神社の名は、『古事記』や『日本書紀』にも記されているという。
第二十一代雄略天皇(幼武尊)が葛城山で狩りをしていた際に、一言主大神が顕現したという伝説に基づき、一言主大神が顕現した地にこの神社が創建されたと伝わっている。
境内には、乳銀杏【ちちいちょう】と呼ばれる御神木がある。樹齢1200年と推定される大イチョウである。
また、社務所の前には樹齢650年と推定されている無患子【むくろじ】の巨樹も生育している。
葛城古道に位置する一言主神社周辺は、彼岸花の名所として知られ、満開時はまさに絶景である。
名 称 | 葛城一言主神社 |
所在地 | 奈良県御所市森脇432 |
アクセス | 西名阪自動車道「柏原IC」から車で約30分 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 葛城一言主神社 | 奈良県御所市 葛城一言主神社 | 御所市 |
あとがき
葛城古道に位置する一言主神社周辺は、彼岸花の名所として知られ、満開時はまさに絶景である。例年9月下旬になると、一言主神社へと続く参道脇の田んぼの畦にはたくさんの彼岸花が咲く。
収穫前の稲穂と赤色の彼岸花のコントラストがとても鮮やかとなり、いわゆる「映える写真」が撮れるので人気が高い。
葛城古道【かつらぎこどう】は、葛城山の麓を南北に走る奈良県内の古道である。葛城の道とも呼ばれ、奈良県葛城市當麻付近から奈良県御所市内を通っている約20kmの道である。
この辺りは5世紀末頃に、奈良盆地西部で勢力を振るっていた豪族の葛城氏の本拠地があったところとされている。
葛城古道の道沿いには葛城氏や鴨氏ゆかりの古社が点在している。葛城一言主神社や九品寺【くほんじ】が有名である。
例年9月下旬になると、一言主神社へと続く参道脇の田んぼの畦にはたくさんの彼岸花が咲く。
収穫前の稲穂と赤色の彼岸花のコントラストがとても鮮やかとなり、いわゆる映える写真が撮れる。
葛城古道における一言主神社周辺は、彼岸花の名所として知られ、満開時はまさに絶景である。