はじめに
黒川温泉は、熊本県北東部、阿蘇山の北に位置し、標高700mの山里にあるためアクセスは良いとはいえないが、全国的にその名が知られる人気の温泉地である。私もそのファンの一人である。
黒川温泉が今日のような全国屈指の人気温泉地になったのは比較的新しいことであるという。2009年以前までは現在ほどの人気はなく、秘湯のような温泉地であったらしい。人気温泉地となったのは、「温泉街全体が一つの宿」というコンセプトを基に、露天風呂と田舎情緒をセールスポイントにして温泉街全体を再構築した成果であるという。ここに至るまでの関係者の尽力は想像に難くない。
この趣きある景観で落ち着いた雰囲気が広がる黒川温泉に少々遠方ながらもリピートしている私にとっては、スパツーリズムを語るときには決して外せない温泉地である。
<目次> はじめに 黒川温泉 泉質・効能 温泉街 黒川温泉の人気旅館 ふもと旅館 旅館 こうの湯 旅館 山河 瀬の本館 夢龍胆 黒川温泉の楽しみ方 入湯手形で湯めぐり 共同浴場 地蔵湯 穴湯 周辺の観光スポット 鍋ヶ滝 下城の大イチョウ 平野台高原展望所(恋人たちの丘) 押戸ノ石 阿蘇山 菊池渓谷 白川水源 あとがき |
黒川温泉
黒川温泉には、源泉が24本もあるという。大半の旅館が温泉を掛け流しで利用している。泉温も65~94℃と比較的熱いので、露天風呂に引かれても熱い温泉に浸れるのが嬉しい。
泉質・効能
黒川温泉には、6種類の泉質が存在し、それぞれ効能も異なる。
含食塩芒硝硫化水素泉が中心であるが、旅館ごとに硫黄分や鉄分の含有量が異なるので、多くのバリエーションの泉質が楽しめるという。少し硫黄臭がするが、硫黄分よっても異なる。含食塩芒硝硫化水素泉は、神経痛やリウマチに効果があるとされている。
含食塩芒硝硫化水素泉以外に5種類(弱アルカリ性単純温泉、弱酸性単純温泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉)の泉質が存在する。弱酸性の単純温泉は、単純温泉の中では珍しい部類の温泉である。湯の色は無色透明で、勿論、pHは酸性である。泉質ごとの効能については別記事を参考にしてほしい。
露天風呂巡りで、旅館ごとに泉質の異なるお湯が楽しめるのも、黒川温泉発祥と言われる入湯手形の価値を一層高めている。
露天風呂巡り(湯めぐり)する順番によっては、肌をしっとりさせたり、やさしい肌に仕上げたりできるらしいので工夫を凝らしてみるのも一興である。
温泉街
黒川温泉は、筑後川の支流である田の原川の両岸にどこか懐かしさを感じさせる和風旅館が立ち並んで温泉街を形成している。
黒川温泉の特徴は、「街全体が一つの宿、通りは廊下、旅館は客室」というキャッチフレーズに表れているように街全体を大きな一つの温泉宿としたイメージで街づくりに取り組んでいる点である。
確かに「入湯手形」を購入すれば宿泊先以外の露天風呂にも入れる湯巡りができるのもその一環であろう。しかし、それだけではなく、街並みから派手な看板や歓楽街的要素を徹底的に廃し、上質で風情のある街並みを維持していることが黒川温泉をより魅力的な温泉地にしていると言ってよい。
黒川温泉の人気旅館
黒川温泉には30軒の旅館がある。どの旅館も「黒川調」と呼ばれる民芸調の風情のある外観と特徴のある露天風呂を備えている。いずれの旅館も特徴があるだけに比較することは難しい。個人的好みと偏見で選んでも当たり外れはないだろう。
渓谷にある温泉地であることから収容人数は少なく、旅館組合主導で歓楽的要素や派手な看板を廃して統一的な町並みを形成する方策を採っているため、落ち着いた雰囲気が温泉街に漂う。
私は、妻と黒川温泉にまだ二度しか行ったことがないので、その度に泊まる旅館を変えてみたが、泊まった4つの宿に当たり外れが全くなかった。いずれも大満足の旅館であった。
私たちが泊まったことのない他の旅館もきっと素晴らしいに違いない。それが黒川温泉の人気の秘密であるかも知れない。
名 称 | 黒川温泉観光旅館協同組合 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国町黒川さくら通り |
Link | 黒川温泉公式サイト|熊本・阿蘇の温泉地 |
ふもと旅館
ふもと旅館は、黒川温泉街のほぼ中央に位置する温泉旅館で、非常に個性的な内風呂が多かった印象が今も鮮明に残っている。特に、「立ち湯」という貸切風呂である。水深が深くて(最大水深150 cm)もあり、湯舟の上に橋渡しされた丸太につかって足を伸ばすと浮遊感が楽しめてとても気持ちが良かった。非常にユニークなものであったので印象に強く残っている。
ふもと旅館には、貸切風呂が11ヶ所、男女別の露天風呂が1ヶ所ずつあるので、全部で13ヶ所もの風呂がある。このバリエーションの豊富さは、黒川温泉随一と言ってよい。宿の中だけで「湯めぐり」ができてしまう。
ふもと旅館は、私が黒川温泉で最初に泊まった宿でもあるので印象が強く残っている。勿論、好印象であり、お勧めの宿である。
名 称 | ふもと旅館 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6697 |
駐車場 | あり |
Link | 【公式】熊本 黒川温泉−ふもと旅館 |
旅館 こうの湯
「旅館 こうの湯」は、ふもと旅館の別邸で、温泉街を見下ろす丘の上の広大な敷地に建っている。静かな環境で、誰にも気兼ねする必要のないプライベートな時間と空間が確保されている。
全客室には専用の露天風呂が付いており、 源泉かけ流しであるのも嬉しい。男女別の露天風呂以外に宿泊者専用の露天風呂(貸切風呂)もあり、外湯(湯めぐり)に行く必要もない。
温泉風呂だけでなく、料理やサービスにおいても大満足である。自信をもってお勧めできる旅館である。
名 称 | 旅館 こうの湯 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺6784 |
駐車場 | あり |
Link | 黒川温泉 旅館 こうの湯 |
旅館 山河
旅館山河は、温泉街の中心部から少し離れた所に立地している。そのため抜群の風情で知られる人気の旅館である。
予定時刻よりもかなり遅くに到着した私たちにも素晴らしいホスピタリティを示してくれたのはこの旅館である。
旅館山河には7種類の温泉があるというが、時間の都合で十分に満喫できなかったのは残念である。次回、宿泊する際には余裕をもって滞在したいと思う。勿論、お勧めしたい宿である。
名 称 | 旅館 山河 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺6961-1 |
駐車場 | あり |
Link | 黒川温泉 旅館 山河 |
瀬の本館 夢龍胆
夢龍胆【ゆめりんどう】は、黒川温泉街の入口(黒川温泉バス停)近くに立地する旅館である。露天風呂「龍胆の湯」と「天女の湯」が自慢の旅館でもある。
温泉風呂だけでなく、料理やサービスにおいても大満足できる。勿論、お勧めしたい旅館の一つであることに間違いはない。
名 称 | 瀬の本館 夢龍胆 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6430-1 |
駐車場 | あり |
Link | 【公式】黒川温泉 夢龍胆 / 別館 花泊まり |
黒川温泉の楽しみ方
入湯手形で湯めぐり
黒川温泉は、露天風呂巡りの「入湯手形」で一躍有名になった温泉地でもある。1,200円で「入湯手形」を購入すれば、3か所の露天風呂を選んで入浴できる。杉木材で作られた「手形」は温泉街の中心に位置する旅館組合の事務所兼案内所で入手できる。
この温泉手形による湯巡りは他の温泉地でも模倣されているが、元々は黒川温泉が発祥であるという。
黒川温泉では、すべての旅館で自然を感じさせる露天風呂を造ることにしたが、立地的に露天風呂を造れない旅館があった。その問題を解決するために「すべての旅館の露天風呂を開放する」という提案を実現したものが「入湯手形」であったという。
全国の温泉経営者や旅館組合関係者がそのノウハウを見学、視察で訪れるようになり、温泉手形による湯巡りは全国至る温泉地で模倣されるようになったらしい。
温泉街全体がまるで温泉テーマパークのようなイメージではあるが、それは近代的で人工的なものではなく、「黒川調」と呼ばれる独特の民芸調の風情は、イメージとしての古き良き時代の本物の温泉街の風格を漂よわせている。
私たち夫婦は、この「入湯手形」を利用して「湯めぐり」をした経験は本場の黒川温泉ではない。その理由は、宿泊した旅館の露天風呂や内風呂の質と数に十分に満足し、宿内での「湯めぐり」でこと足りていたからである。
しかしながら、この「湯めぐり」が黒川温泉の醍醐味の一つであると言われれば、一度は経験してみたいものである。
共同浴場
黒川温泉には「共同浴場(公衆浴場)」が2施設もある。一つは「地蔵湯」であり、もう一つは「穴湯」である。
共同浴場(公衆浴場)は、通常は温泉を日常生活に利用している人たちものであるが、観光客も利用できるという。
私は、温泉地の共同浴場で湯に浸かった経験がないが、地元の人たちとのコミュニケーションの場にもなっているらしい。
今までは限られた時間で、せっかちな旅プランであったが、シニアになりサラリーマン生活をリタイアした今なら温泉地でもっとゆっくりと時間を過ごせるはずだ。共同浴場も選択肢の一つに入れるべきであろう。
地蔵湯
地蔵湯は、旅館街の地蔵堂の近くにある。黒川温泉発祥の温泉とも言われているのが地蔵湯である。
名 称 | 地蔵湯共同浴場 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国町6606 |
駐車場 | なし |
穴湯
黒川温泉郷のシンボルでもあった「穴湯」が令和2年7月の豪雨災害で被災してしまった。その「穴湯」を再建するための復活プロジェクトが始まっているという。黒川温泉自治会が中心となり、クラウドファンディングでプロジェクトを進めているという。再建に必要な費用の目標額に到達したようなので、再建が開始されているはずである。復活完了の朗報を早く聞きたいものである。
永年愛されてきた共同浴場「穴湯」のある風景を残したい|グローカル・クラウドファンディング (glocal-cf.com)
名 称 | 穴湯共同浴場 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国満願寺6541 |
駐車場 | なし |
黒川温泉周辺の観光
黒川温泉では、各温泉旅館でゆっくりとくつろぎ、時間に余裕があれば温泉街を散策すればよい。実は、私たちはそうしなかったので後悔している。
そうは言っても天候がよければ、温泉街を離れて熊本県の大自然を満喫したいと思うのも人情である。そんな方にお勧めしたいのが私たちが訪れた観光スポットである。車さえ利用できれば、黒川温泉街からすぐに行くことができる。
鍋ケ滝
鍋ケ滝は、落差約10m、幅約20mと小規模な滝ではあるが、静かな流れと周辺の自然と調和した様子がとても美しい。
阿蘇のカルデラをつくった約9万年前の巨大噴火でできたとされ、カーテンのように幅広く流れ落ちるさまがとても優雅である。
鍋ケ滝公園内にあり、アクセスが容易で、絶景スポットとして人気が高いのも理解できる。
鍋ヶ滝は、「裏見の滝」とも呼ばれ、滝裏に回って滝の裏側から景色を眺めることができる。
滝越しの景色は自然のパワーを十分に感じさせてくれる。
妻もこの滝が殊の外、気に入ったようだ。何度でも訪れたい滝である。
名 称 | 鍋ケ滝 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡小国町黒渕下滴水 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 鍋ヶ滝公園 | 【公式】熊本県観光サイト |
下城の大イチョウ
小国町下城にある県下最大の銀杏の木は「下城の大イチョウ」と呼ばれ、幹まわり約12m、高さ約25mもある巨樹である。国の天然記念物に指定されている。
樹齢は1000年以上と言われており、枝からは多数のこぶが下がっている。女性のお乳のように見えることから「ちちこぶ」さんとも呼ばれている。
また、乳の出が少ない女性が、この大イチョウに乳の出が良くなるように祈ったところ、願いが叶ったという伝説もあるという。
名 称 | 下城の大イチョウ |
所在地 | 熊本県阿蘇郡小国町下城坂下地内 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 下城の大イチョウ | 【公式】熊本県観光サイト 下城の大イチョウ | 黒川温泉公式サイト |
平野台高原展望所
(恋人たちの丘)
「清流の森」を登ったところにある展望所である。この展望所には鐘が設置されていて、二人で鳴らすと幸せになれるらしい。そのため、平野台高原展望所は別名「恋人たちの丘」と呼ばれ、若いカップルに人気のスポットとなっているらしいが、私たちが訪ねたときの先客は、若い男性が一人だけであった。
天気が良ければ、南に阿蘇五岳、東にはくじゅう連山が見える大パノラマの撮影スポットである。
名 称 | 平野台高原展望所(恋人たちの丘) |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺火焼輪智 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 平野台高原展望所(恋人たちの丘)| 熊本県阿蘇郡南小国町 |
押戸ノ石
「押戸ノ石」は、巨石群の中心をなす高さ5.5m、周囲15.3mの最大のものは高さ5.5メートル、周囲15.3メートルのピラミッド型をした巨岩であり、頂点の真北には北極星があるという。
不思議なことに、この石の周囲では磁気の働きが正常ではなく、コンパス(方位磁針)を近づけるとぐるっと回る。また「石に登ると雨が降る」という伝承と共に鬼達が夜な夜なこの山でいしなご(お手玉)をして遊んだ石「鬼のお手玉」とも伝えられ、古くから人々の信仰を集めてきた。
大岩には約4,000年前のシュメール文字がペトログラフ(岩刻文字)として刻まれていて他の石群とともに興味深い謎を秘めている。人為とも思われる石の配置から太古の遺跡ではないかと推定されているが、すべてが解明されているわけではない。
名 称 | 押戸ノ石 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国町中 |
駐車場 | あり(有料) |
Link | 押戸石の丘|熊本県阿蘇群南小国町【公式サイト】 |
阿蘇山
阿蘇山【あそざん】は、「火の国」と呼ばれる熊本県のシンボル的な存在である。阿蘇山は、世界でも有数の大型カルデラと雄大な外輪山を持ち、現在もなお噴火を続けている活火山である。
記録が残る噴火の大部分が中岳で発生している。火山活動が平穏な時期には火口に近づいて見学できるが、活動が活発化したり、有毒ガスが発生した場合は火口付近の立入りが規制される。
阿蘇山のカルデラ内部に出来た中央火口丘群のうち、ほぼ東西に一列に並ぶ根子岳【ねこだけ】(標高1,433m)、高岳【たかだけ】(1,592m)、中岳【なかだけ】(1,506m)、杵島岳【きしまだけ】(1,326m)、烏帽子岳【えぼしだけ】(1,337m)の五峰を阿蘇五岳【あそごがく】と呼ぶ。
大観峰【だいかんぼう】(標高936m)は、阿蘇山の北外輪山の最高峰であり、阿蘇カルデラ壁や阿蘇五岳をはじめ九重連山を一望できる。阿蘇観光では人気の展望スポットとして知られる。
阿蘇西麓の大津付近の県道339号から12号、45号を経由し、阿蘇外輪山の北東部へと至る美しい一般道は、「ミルクロード」とも呼ばれ、秋には陽光に輝くススキ野原が一面に広がり、絶好のドライブルートとなる。
大草原に永遠と伸びているようなこの道は、全長約45kmもあるという。阿蘇外輪山のスケールの大きな素晴らしい風景をしっかりと目に焼き付けておきたい。
阿蘇山のシンボル・中岳へ続く「阿蘇パノラマライン」は標高1150mの山上広場を終点とし、北の坊中線・西の下野線・南の吉田線の3ルートによって構成される山岳道路である。
阿蘇山・中岳とその一帯に広がる草千里ヶ浜の雄大な景観は、阿蘇ならではの迫力がある。そして坊中線と合流する付近の名所はかつては火山だった「米塚」の風景である。
国内で最も均整の取れた火砕丘であり、阿蘇の象徴的な風景の一つとされている。風景写真では円錐形の丘陵を美しい緑が覆う景観として紹介されることが多い米塚であるが、私が訪れたのは秋であったためイメージしていた姿とは異なっていた。もう少しで見逃してしまうところであった。
名 称 | 阿蘇山・大観峰 |
所在地 | 熊本県阿蘇市山田 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 大観峰 | 阿蘇のおすすめ観光スポット | 阿蘇市観光協会 阿蘇山 – 阿蘇市【公式サイト】 阿蘇山上一帯 | 【公式】熊本県観光サイト |
菊池渓谷
菊池渓谷【きくちけいこく】は、阿蘇外輪山の北西部の標高500~800 mの間に位置する、菊池川の源流域にある渓谷である。
広大な面積(約1,193ha)からなる菊池渓谷は「憩いの森」と称され、人々の心をなごませてくれる。
菊池渓谷は、大小さまざまな滝と瀬をつくり、渓谷の周囲は天然の広葉樹で覆われている。清流と広葉樹が織りなす渓谷美は絶景である。
夏でも平均水温は13℃と低く、避暑地として最適であるという。私たちが訪れた時は、秋で、ちょうど紅葉の季節でもあり、広葉樹が色づいていた。
決して派手さがあるわけではないが、自然のままの風景が訪れる者の心を癒してくれる。
年老いて朽ちゆく樹木、その樹木から新しい生命が誕生している風景は、シニアになった今の私には感動的に映る。
名 称 | 菊池渓谷 |
所在地 | 熊本県菊池市原 |
駐車場 | あり(有料) |
Link | 熊本県 菊池渓谷 – 菊池渓谷 公式HP |
白川水源
私が湧水に関心を持つようになったきっかけは白川水源である。これほど多くの湧水量(毎分60トン)を誇る湧水場(水源)を見学したのは初めての経験であった。
何か不思議なパワーを得たような心持ちになった。旅から戻って、調べた結果、熊本県には 白川水源の他にも多くの湧水場があることを知った。熊本を旅した際には是非、他の湧水場(水源)も訪ねてみたいと思った次第である。
人が生きていくためには飲料水は不可欠だ。文字通り「命の水」と言ってよい。日本各地に湧水の名所があり、古の人は引用できる湧水場を神からの授かりものだと感謝した。湧水場の傍には神社や祠が祀られているのはその証左であるに違いない。
名 称 | 白川水源 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川2040 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 白川水源 | 観光地 | 【公式】熊本県観光サイト 白川水源 / 南阿蘇村ホームページ |
あとがき
私は、黒川温泉には紅葉の季節にしか行ったことがない。だから秋以外の季節の黒川温泉にも興味がある。例えば、黒川温泉名物の「湯あかり」を実際に眺め、カメラで撮影してみたいものだ。
黒川温泉は渓谷に囲まれた温泉郷であるため四季折々に美しく表情を変えるという。大自然のなかで四季を感じながら温泉に浸る醍醐味は筆舌で表現するのは難しい。
次回はどの季節にしようか決めるのは悩ましい。秋の黒川温泉は何度訪れても飽きることはないのだから。