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水庭と光が織りなす建築美の芸術空間「佐川美術館」

(2024年9月12日更新)

はじめに

佐川美術館は、滋賀県守山市に位置する美術館で、佐川急便株式会社が開設したものである。美術館の敷地の大部分を占める水庭に浮かぶように建てられた3棟の建物が特徴的である。四季折々の自然と調和した美しい建築美が楽しめるのが嬉しい。

佐川美術館の建造物が、グッドデザイン賞(施設部門)や日本建築学会作品選奨など、多くの建築賞を受賞しているのも頷ける。

収蔵作品と展示作品については、日本画家・平山郁夫の作品が中心に展示されているのが特徴的である。また、彫刻家・佐藤忠良の作品も多く収蔵されている。

さらに、十五代樂吉左衛門の陶芸(樂焼)作品を展示する「樂吉左衞門館」が併設されていることも忘れてはならない。

年に数回、特別企画展が開催され、さまざまな角度から芸術作品を楽しむことができる。こちらは非常に楽しみなものが多い。


<目次>
はじめに
佐川美術館
あとがき

佐川美術館

佐川美術館は、佐川急便株式会社が創業40周年記念事業の一環として、琵琶湖のほとりに1998年3月22日に開館した美術館である。美術館の建造物自体のデザインも素晴らしい。

敷地の大部分を占める水を張った水庭に浮かぶかのように配置されている。

美術館には日本画家の平山郁夫画伯、彫刻家の佐藤忠良氏、陶芸家の樂吉左衞門氏の常設の展示館が設けられている他、年に数回の特別展示室での企画展が開催されている。

名 称佐川美術館
所在地滋賀県守山市水保町北川2891
TEL077-585-7800
開館時間午前9時30分から午後5時まで
最終入館は午後4時30分まで
休館日毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始、展示替えのため臨時休館日あり
駐車場あり(無料)
Link佐川美術館

あとがき

佐川美術館は、その美しい建築物と豊かな収蔵作品で、多くの人々に愛されていることがよく理解できた。

今回、琵琶湖とその周辺の旅に出たきっかけは、妻に佐川美術館に誘われたからである。妻は、佐川美術館の水庭に映える建築物の外観に興味があったようである。かなり以前から誘われていたのだが、率直に言って、あまり気に留めていなかった。

しかし、サラリーマン生活をリタイアしてゆとりの時間ができたし、妻の誘いを断る理由もない。しかも、ちょうど2023年4月から佐川美術館では山下清の生誕100年を記念して山下清展を開催中であった。

山下清画伯は、自身の「放浪日記」に基づくドラマ「裸の大将」のモデルとして非常に有名である。私は、ドラマよりも画伯の画風自体に興味があったので妻の誘いを受けることにした。そして、実際に行って、感動することも多く、本当に良かった。私を誘ってくれた妻には感謝である。

私たちが佐川美術館を再び訪れたのは高山辰雄展が開催されていた2024年9月上旬の頃である。私は高山辰雄画伯については全く知らなかったので、画伯の代表的な作品と功績を知る機会を得たことは私にとっては幸いであった。


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