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【神話に登場する神の社】富士山本宮浅間大社

はじめに

富士山本宮浅間大社【ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ】は、御祭神として下記の3柱の神々を祀っている神社で、静岡県富士宮市に位置する。

  • 木花之佐久夜毘売命【このはなのさくやひめのみこと】
    • 富士山本宮浅間大社の主祭神
    • 浅間大神【あさまのおおかみ】
    • 大山祇神の娘
    • 美しい女神で、瓊々杵尊に娶られる
    • 安産・良縁・火難消除などの御神徳で知られる
  • 瓊々杵尊【ににぎのみこと】
    • 富士山本宮浅間大社の相殿神
    • 木花之佐久夜毘売命の夫神
    • 天照大御神の孫
    • 天孫降臨の主役の神様
    • 高千穂神社(高千穂町)の主祭神
  • 大山祇神【おおやまづみのかみ】:
    • 富士山本宮浅間大社の相殿神
    • イナナギとイザナミの子
    • 山の神として知られる
    • 木花之佐久夜毘売命の父神
    • 大山祇神社(今治市)の主祭神

これらの神々は、日本神話の中で重要な役割を果たしている。この3柱の神は梅宮大社(京都市)でも祀られている。

富士山本宮浅間大社は、主祭神として木花之佐久夜毘売命を祀っていることから、次のようなご利益があるとして信仰される。

  • 安産:安産祈願の神として信仰されている
  • 良縁:良縁を結ぶご利益がある
  • 火難消除:火災から守るご利益がある

<目次>
はじめに
富士山本宮浅間大社
あとがき

富士山本宮浅間大社

富士山本宮浅間大社【ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ】は、全国に約1,300社ある浅間神社の総本社である。駿河国一之宮としても知られ、富士山神体山として祀っている。そのためパワースポットとして知られる。

富士山本宮浅間大社の創建は、伝承によれば第11代垂仁天皇の時代(紀元前29年頃)に遡るという。富士山の噴火を鎮めるために祀られたとされている。

そして、806年に坂上田村麻呂が現在の地に社殿を創建したと伝えられている。富士山の噴火を鎮めるために建立され、駿河国一之宮として格式が高い神社である。

境内は広大で、本宮社地で約17,000平方メートル、富士山の8合目以上の約385万平方メートルも社地として所有している。富士山の山頂には奥宮が鎮座している。毎年7月と8月の開山期には、神職が奉仕して、登山者の安全を祈願する。

境内には富士山の湧水が湧き出す「湧玉池」があり、国の特別天然記念物に指定されている。この池の水は冷たく清らかで、神田川の源流となっている。参拝者は、この清水の持ち帰り可能。

現在の本殿は、徳川家康による造営で、「浅間造り」という独特の建築様式で、国の重要文化財に指定されている。浅間造りとは、二重の楼閣造りで、他の神社では見られない特殊な建築様式である。

境内には、木花之佐久夜毘売命を象徴するかのように桜がたくさん植栽されている。そのため春の開花期には「桜の名所」となり、多くの観光客が訪れるという。

名 称富士山本宮浅間大社
所在地静岡県富士宮市宮町1-1
TEL0544-27-2002
駐車場あり(有料)
Link富士山本宮浅間大社

あとがき

富士山本宮浅間大社の御神木は特定の木ではなく、桜の木が御神木とされている。

これは、主祭神である木花之佐久夜毘売命が桜の花に例えられることから来ている。境内には約500本の桜の木が植えられており、春には美しい桜の花が咲き誇るという。

梅宮大社(京都市)では、木花之佐久夜毘売命が桜の花ではなく、梅の花に例えられていた。桜も梅もバラ科の花であるから女神の象徴としてはピッタリなのかも知れない。ちなみに桜はバラ科サクラ属に分類され、梅も同じくバラ科サクラ属に分類されるので、元々よく似ている植物なのである。


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