はじめに
梅宮大社【うめのみやたいしゃ】には、主祭神として下記の4柱の神々が祀られている。
- 酒解神【さかとけのかみ】
- 酒造の守護神とされている
- 大山祇神【おおやまつみのかみ】とされる
- イナナギとイザナミの子
- 山の神として知られる
- 木花咲耶姫命の父神
- 大山祇神社(今治市)の主祭神
- 酒解子神【さかとけこのかみ】
- 木花咲耶姫命【このはなのさくやひめのみこと】とされる
- 大山祇神の娘
- 瓊々杵尊の妃
- 富士山本宮浅間大社(富士宮市)の主祭神
- 大若子神【おおわくこのかみ】
- 瓊々杵尊【ににぎのみこと】とされる
- 天照大御神の孫
- 天孫降臨の主役の神様
- 大山祇神の娘で、美形の木花咲耶姫命を娶る
- 高千穂神社(高千穂町)の主祭神
- 小若子神【こわくこのかみ】
- 彦火火出見尊【ひこほほでみのみこと】とされる
- 瓊々杵尊と木花咲耶姫命の子
- 山幸彦としても知られる
- 青島神社(宮崎市)の主祭神
これらの神々は、日本神話の中で重要な役割を果たしている。
梅宮大社
梅宮大社【うめのみやたいしゃ】は、酒解神【さかとけのかみ】、酒解子神【さかとけこのかみ】、大若子神【おおわくこのかみ】、小若子神【こわくこのかみ】の4柱を祀る神社である。
梅宮大社の創建は、奈良時代に遡り、橘氏の氏神として祀られたことに始まる。橘諸兄【たちばなのもろえ】の母、県犬養三千代【あがたいぬかいみちよ】が橘氏一族の氏神として祀ったのが始まりとされている。
平安時代前期に橘嘉智子(檀林皇后)によって現在地に遷座されたとされている。橘嘉智子が梅宮神に祈願して皇子を授かったという伝承から、現在も「子授け・安産の神」として信仰されている。元々は、木花咲耶姫命が炎の中で出産した神話に由来し、安産祈願の神社として当時から有名であったのかも知れない。
酒解神と酒解子神を祀ることから、酒造に関するご利益があるとされ、「酒造守護」のご利益が加わる。
現在の社殿は、江戸時代に造営されたもので、本殿・拝殿・楼門・境内社若宮社・境内社護王社の5棟が京都府登録有形文化財に指定されている。
梅宮大社では、毎年5月3日に「梅宮祭」が行われ、多くの参拝者が訪れるという。
名 称 | 梅宮大社 |
所在地 | 京都府京都市右京区梅津フケノ川町30 |
TEL | 075-861-2730 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 梅宮大社 (umenomiya.or.jp) |
あとがき
梅宮大社にも御神木があることを帰宅してから知った。梅宮大社の主祭神の一柱である木花咲耶姫命(=酒解子神)の「このはな」とは「梅の花」のことを意味するということで、ウメの木が梅宮大社の御神木とされているが、特定の一本を指しているわけでない。
梅宮大社の境内には40種550本の梅の木が植えられており、2月下旬から3月上旬にかけて美しい花を咲かせる。私たちは御神木とは知らず、観梅名所だと単に思っていた。不勉強であったと反省している。
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