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神代と現世をつなぐ社:宝満宮竈門神社で紡ぐ玉依姫の物語

はじめに

宝満宮竈門神社【ほうまんぐうかまどじんじゃ】は、福岡県太宰府市にある神社である。主祭神として玉依姫命【たまよりひめのみこと】が祀られている。

玉依姫命は、日本神話に登場する女神で、初代天皇である神武天皇の母親として知られている。彼女は海神【わだつみ】の娘であり、豊玉姫命【とよたまひめのみこと】の妹である。

玉依姫命は、姉の豊玉姫命が山幸彦(ホオリ)との間に生んだ子である鵜草葺不合命【うがやふきあえずのみこと】を育てる役割を果たした女神である。豊玉姫命が出産後に山幸彦と別れて、海に戻ったため、玉依姫命がその子供を育てることになったわけである。

鵜草葺不合命が成長した後、玉依姫命は彼と結婚し、4人の子供を産んだ。その中の一人が神武天皇であり、彼は日本の初代天皇になったことで知られる。

目次
はじめに
宝満宮竈門神社
あとがき

宝満宮竈門神社

宝満宮竈門神社【ほうまんぐうかまどじんじゃ】は、福岡県太宰府市にある神社である。春には桜、初夏にはシャクナゲ、秋には紅葉が境内を美しく彩る。

主祭神として玉依姫命【たまよりひめのみこと】が祀られている。また、配祭神として応神天皇【おうじんてんのう】と神功皇后【じんぐうこうごう】も祀られている。

玉依姫命は、海神の娘として、海神の宮殿で育ち、後に鵜草葺不合命【うがやふきあえずのみこと】と結婚し、初代天皇となった神武天皇を含む4人の子供を産んだとされる。

宝満宮竈門神社は、1350年以上の歴史があり、縁結びや方除け・厄除けの神様として信仰されてきた。

宝満山は古くから霊峰として信仰されており、神社の歴史とともに多くの人々に崇敬されてきた。宝満山の山頂には上宮があり、山麓には下宮が鎮座している。かつては、中宮も存在していたという。

玉依姫命は、神霊が依り憑く巫女としての役割を持ち、神婚の神としても知られている。また、玉依姫命は、安産や子宝、海上安全、農業、漁業、商売繁盛などのご利益があるとされている。

玉依姫命が祀られている神社には、京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)や吉野水分神社(奈良県)、それに宮崎神宮(宮崎県)などが知られている。

名 称宝満宮竈門神社
所在地福岡県太宰府市内山883
TEL092-922-4106
参拝時間9:00〜17:00
駐車場あり(無料)
Link宝満宮竈門神社

あとがき

玉依姫命には、古事記や日本書紀に描かれた日本神話以外にも伝説が残されている。例えば、ある日、玉依姫命が賀茂川で川遊びをしていた際、川上から朱塗りの矢(丹塗矢)が流れてきた。その矢を拾い上げて持ち帰ると、神の子を身籠り、やがて男の子が生まれたという。この男の子が賀茂別雷大神【かもわけいかづちのおおかみ】となり、上賀茂神社の主祭神として祀られるようになったという伝説である(上賀茂神社の伝説)。玉依姫命は、下鴨神社で祀られている。

また、玉依姫命の父は海神【わだつみ】であり、海神が龍神であったという伝説があることから、玉依姫命も龍神と深い関わりがあるとされている。そこから転じて、玉依姫命は龍神を束ねているという伝説も存在するようだ。


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