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【神話に登場する神の社】椿大神社

はじめに

椿大神社【つばきおおかみやしろ】は、主祭神として下記の2柱の神を祀っている神社で、三重県鈴鹿市に位置する。

  • 猿田彦大神【さるたひこのおおかみ】
    • 日本神話「天孫降臨」の際、ニニギの道案内役を務めた
    • 道開きの神・導きの神
    • 天之鈿女命の夫神
  • 天之鈿女命【あめのうずめのみこと】
    • 日本神話「天岩戸」の際、愉快な踊りを披露
    • 芸能の神
    • 日本神話「天孫降臨」の際、ニニギに同行
    • 猿田彦大神と共にニニギの道案内役を務めた
    • その後、猿田彦大神と結婚
    • 猿田彦大神の妻神

猿田彦大神は、日本神話の「天孫降臨」の際に登場する神様である。天孫降臨とは、天照大御神が孫の邇邇芸尊【ににぎのみこと】に地上の統治を任せるために天界から地上へと送り出したという神話である。猿田彦大神は、この天孫降臨の際に邇邇芸尊の道案内役を務めた神様である。

天孫降臨の道中、猿田彦大神が現れ、天と地を照らすほどの光を放つ姿で道案内を申し出たという。猿田彦大神の鼻は非常に長く、目は八咫鏡【やたのかがみ】のように大きく輝いていたとされている。

猿田彦大神は、天之鈿女命と共に道案内を行い、その後、二人は結婚したという。天之鈿女命は、天照大御神が天岩戸に隠れた際に踊りを披露して神々を笑わせたことで有名な神様である。天照大御神が天岩戸から出るきっかけを作ったのはこの女神の功績が大きい。

この「天孫降臨」の神話から、猿田彦大神は「道開きの神」として信仰され、交通安全や商売繁盛、厄除けなどのご利益があると信じられている。また、道祖神【どうそじん】としても祀られ、旅の安全や新しい道を切り開く象徴とされている。

猿田彦大神と天之鈿女命は、結婚したことにより、夫婦和合や縁結びの神様としても信仰されている。

猿田彦大神と天之鈿女命を祀る椿大神社は、次のようなご利益があることで知られている。

  • 道開き:新しい道を切り開く力があるとされる
  • 交通安全:交通事故から守るご利益がある
  • 商売繁盛:商売や事業の繁栄を助けるご利益がある

三重県内には、椿大神社(鈴鹿市)の分社として、猿田彦神社(伊勢市)が知られている。

目次
はじめに
椿大神社
あとがき

椿大神社

椿大神社【つばきおおかみやしろ】は、全国に約2,000社ある猿田彦大神【さるたひこのおおかみ】を祀る神社の総本宮である。

椿大神社の創建は、垂仁天皇27年(紀元前4世紀頃)に遡ると言われている。また、伊勢神宮が現在の地に祀られた頃に創建されたとされ、日本最古の神社の一つであるから、かなり歴史の古い神社であることが分かる。

倭姫命が猿田彦大神の墳墓の近くに社殿を造営したのが始まりとされている。その後、平安時代には修験道の中心地としても栄えたという。

境内には、猿田彦大神を祀る本殿のほか、天之鈿女命【あめのうずめのみこと】を祀る別宮・椿岸神社【つばききしじんじゃ】がある。天之鈿女命は、芸能の神であるため、芸能や縁結び、夫婦円満のご利益があるとされる。

御船磐座【みふねのいわくら】は、猿田彦大神が船で降り立ったとされる場所で、そこでは神聖なエネルギーを感じることができるという。

境内にある「かなえ滝」は、開運成就や恋愛成就のパワースポットとして有名である。この滝を写真に撮ってスマホの待ち受け画面にすると願いが叶うと言われている。誰が最初に言い出したのであろうか、興味深い。

招福の玉は、台座の上にある玉を撫でながらお祈りすると、心の中に幸せを招き、念願が叶うと言われている。

延命地蔵堂は、平安後期に作られた地蔵堂で、難病の快癒にご利益があると信じられている。

椿大神社には、パワースポットと呼ばれる場所が多く、長い歴史や豊かな自然に深い信仰が融合した神聖な場所となっている。

また、茶室「鈴松庵」や弓道場などの施設も整っている。

名 称椿大神社
所在地三重県鈴鹿市山本町1871
TEL059-371-1515
駐車場あり(無料)
Link椿大神社 (tsubaki.or.jp)

あとがき

椿大神社の境内には、下記のような御神木があるという。

庚龍神社の樅の木

この御神木は、モミ(樅)の木で、樹齢は約400年と推定されている。残念ながら樹高や幹周りについての情報は不明である。この御神木の樅の木には、金龍、白龍、黒龍の三柱の龍神が宿るとされている。

ツバキ(椿)の御神木

椿大神社の名前の由来にもなっている椿(ツバキ)の木も神聖視されている。残念ながら、樹齢、樹高、幹周りなどの情報については全く分からない。

情報が不足しているが、これらの御神木は椿大神社の歴史と共に長い年月を過ごしてきた神聖な御神木であることには変わりはない。参拝の際には、是非、立ち寄りたい。


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