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【神話に登場する神の社】北口本宮冨士浅間神社

はじめに

北口本宮冨士浅間神社【きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ】は、浅間大神【あさまのおおかみ】として下記の3柱の神々を祀っている神社で、山梨県富士吉田市上吉田に位置する。

  • 木花開耶姫命【このはなのさくやひめのみこと】
    • 富士山の女神
    • 大山祇神の娘
    • 美しい女神で、瓊々杵尊に娶られる
    • 安産・良縁・火難消除などの御神徳で知られる
  • 彦火瓊瓊杵尊【ひこほのににぎのみこと】
    • 木花開耶姫命の夫神
    • 天照大御神の孫
    • 天孫降臨の主役の神様
    • 高千穂神社(高千穂町)の主祭神
  • 大山祇神【おおやまづみのかみ】:
    • イナナギとイザナミの子
    • 山の神として知られる
    • 木花開耶姫命の父神
    • 大山祇神社(今治市)の主祭神

これらの神々は、日本神話の中で重要な役割を果たしている。この3柱の神は梅宮大社(京都市)でも祀られている。

富士山本宮浅間大社は、全国に約1300社ある浅間神社の総本社であり、北口本宮冨士浅間神社はその分社の一つである。

両神社ともに富士山を神(信仰の対象)として祀り、富士山の噴火を鎮めるために創建されている。

また、北口本宮冨士浅間神社の社司が富士山本宮浅間大社の宮司を兼務していた時期があり、両神社には深い繋がりがある。


<目次>
はじめに
北口本宮冨士浅間神社
あとがき

北口本宮冨士浅間神社

北口本宮冨士浅間神社【きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ】の創建は、景行天皇40年(日本武尊の東征時)と伝えられている。そのため1900年以上の歴史を持つ神社である。伝承では、日本武尊【ヤマトタケルノミコト】が創建したとされる。

境内には多くの重要文化財があり、特に本殿拝殿隋神門などが国の重要文化財に指定されている。

北口本宮冨士浅間神社は、富士山の麓に位置し、強力な気の流れがあるとされ、パワースポットとしても知られている。この神社は、富士山登山道の「吉田口」に位置し、富士登山で最も人気の高い「吉田ルート」の起点となっている。そのため多くの登山者も参拝し、登山の安全を祈願する。まさしく、富士山信仰の中心地としての役割を十分に果たしている神社である。

北口本宮冨士浅間神社は、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉の構成資産」の一部として登録されている。

名 称北口本宮冨士浅間神社
所在地山梨県富士吉田市上吉田5558
TEL0555-22-0221
駐車場あり(有料)
Link北口本宮冨士浅間神社

あとがき

北口本宮冨士浅間神社の境内には、下記のような興味深い名前持ちの御神木がある。

富士太郎杉

北口本宮冨士浅間神社の境内で最も大きなスギの巨樹で、樹齢が約1,000年と推定されており、樹高約30m、幹周り約8.2m、そして根回りは約21mもあるから圧巻の大きさである。

冨士次郎杉

北口本宮冨士浅間神社の境内で2番目に大きなスギの巨樹で、樹齢は同じく約1,000年と推定されている。しかしながら、樹高は約30m、幹周りは約7.8m、そして根回りは約17.2mであって富士太郎杉に比べる細い。

富士太郎杉の推定樹齢が正しければ、富士次郎杉の推定樹齢は1,000年よりは短い可能性が高い。しかし、富士次郎杉も十分に立派な御神木であることには変わらない。

富士夫婦檜

2本のヒノキが根元で一つになり、地上約12mで再び合着している御神木である。この特徴的な形状から、相思相愛の二人が寄り添う姿に例えられ「富士夫婦檜」と名付けられている。

樹齢が約1,000年と推定されており、樹高約33m、幹周り約7.65m、そして根回りは約17mもあるから、成長の遅いヒノキにしては圧巻の大きさである。

上吉田諏訪神社の大杉

北口本宮冨士浅間神社の境内にある摂社の一つ「諏訪神社」の御神木である。スギの巨樹であるが、残念ながら樹齢、樹高、幹周りなどの情報は全く分からない。

夫婦うめ

冨士次郎杉のすぐ横にあり、石の囲いの中に生育しているウメの御神木である。2本のウメの木が根元で結びついている御神木であるため、夫婦円満や縁結びのご利益があるとされている。残念ながら樹齢、樹高、幹周りなどの情報は全く分からない。

これらの御神木も、神社の歴史と共に長い年月を過ごしてきた神聖な巨樹である。参拝の際には、是非、立ち寄りたい。


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