はじめに
京都の神社仏閣は国際的にも有名であり、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産として17か所が登録されている。世界文化遺産に登録されていない寺社にも素晴らしい景勝地があり、むしろそちらの方が多いくらいだ。伏見稲荷大社もその一つである。

伏見稲荷大社の象徴である千本鳥居【せんぼんとりい】は、インスタグラムで紹介されてからは国内外の観光客に大人気となり、今では京都観光で行きたい場所のベスト3に常にランクインするまでになっている。
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社【ふしみいなりたいしゃ】は、京都市伏見区深草にある単立神社で、稲荷大神を祀っている。稲荷大神とは下記の五柱の神々の総称とされる。
- 宇迦之御魂大神【うかのみたまのおおかみ】 (下社・中央座)
- 佐田彦大神【さたひこのおおかみ】(中社・北座)
- 大宮能売大神【おおみやのめのおおかみ】(上社・南座)
- 田中大神【たなかのおおかみ】(下社摂社・最北座)
- 四大神【しのおおかみ】 (中社摂社・最南座)
稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体を神域とする。全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社とされる。
稲荷大神は、初めは「農耕の神」として祀られ、五穀豊穣を司る神であった。しかし、後に殖産興業の性格が加わることによって商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神としても信仰されるようになったという。
平安時代、東寺(教王護国寺)の造営に際し、鎮守神となったのを機に真言密教と結び付いてその信仰を拡大し、次第に神位を高めていったという。明治政府の神仏分離令によって、本願所のほか境内の仏堂がすべて廃寺となる一方、崇敬者による鳥居の奉納や私的な「お塚」の建立が稲荷山中で顕著化し、現在の伏見稲荷大社を特徴づけるものとなった。稲荷祭の最終日に東寺の僧侶らが東門(慶賀門)の前に供物を並べ、還幸する下社の神輿に読経をあげる儀式があり、古くから続く両社寺の深い関係を今に伝えている。
名 称 | 伏見稲荷大社 |
所在地 | 京都市伏見区深草藪之内町68 |
TEL | 075-641-7331 |
駐車場 | あり(有料) |
Link | 伏見稲荷大社 |
あとがき
伏見稲荷大社の魅力は多いが、なかでも伏見稲荷大社のシンボルとも言える千本鳥居【せんぼんとりい】である。奉納された数千本もの鳥居が続く参道は、独特の雰囲気を持っている。どこまでも続く朱色の鳥居のトンネルは非常に美しい。いわゆるインスタ映えする観光スポットとして国内外の観光客に大人気である。
伏見稲荷大社は、8世紀に創建された古い神社で、長い歴史を持ち、境内には稲荷神の使いとされる狐の像が多く点在している。
稲荷山の頂上まで歩くと、京都市内を一望できる絶景が広がる。全長約4kmのハイキングコースはシニア世代には少しきついけれども自然を満喫しながらのんびりと歩くことができる。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色など四季折々の風景が楽しめるので、どの季節に訪れても感動的な風景に出会えるはずである。