はじめに
京都の神社仏閣は国際的にも有名であり、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産として17か所が登録されている。世界文化遺産に登録されていない寺社にも素晴らしい景勝地があり、むしろそちらの方が多いくらいだ。永観堂【えいかんどう】(禅林寺)もその一つである。

禅林寺【ぜんりんじ】は、紅葉の名所として知られ、古くより「秋はもみじの永観堂」といわれる。
永観堂(禅林寺)
禅林寺【ぜんりんじ】(通称、永観堂【えいかんどう】)は、京都市左京区永観堂町にある浄土宗西山禅林寺派総本山の寺院である。山号を聖衆来迎山【しょうじゅらいごうさん】と称し、御本尊は阿弥陀如来である。
弘法大師空海の高弟である真紹僧都が、都における真言宗の道場の建立を志し、毘盧遮那仏と四方四仏を本尊とする寺院を建立したのが起源とされる。
当初、真言宗の道場として出発した禅林寺は、中興の祖とされる7世住持の永観【ようかん】律師(1033年~1111年)の時に念仏の寺へと変化を遂げたという。禅林寺を永観堂と呼ぶのは、この永観律師が住したことに由来する。
永観堂の御本尊である阿弥陀如来立像は、「見返り阿弥陀」として有名で、その穏やかで慈悲深い表情が訪れる私たちの心を癒してくれる。平安時代の作と伝えられており、国宝に指定されている。
名 称 | 永観堂(禅林寺) |
所在地 | 京都府京都市左京区永観堂町48 |
TEL | 075-761-0007 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 永観堂(Eikando,Kyoto) |
あとがき
永観堂(禅林寺)の魅力は、やはり「もみじの永観堂」として知られているように、秋の紅葉であろう。境内一面に広がる赤色や黄色の紅葉が、まるで絵画のような美しさは圧巻である。
紅葉の季節には夜間拝観も可能で、ライトアップされた紅葉を楽しむこともできる。
一方、永観堂の庭園には、静かな池や美しい石庭があり、四季折々の風景が楽しめる。永観堂の庭園は、素晴らしい場所と平和なひとときを訪れる私たちに提供してくれる。