はじめに
最近、耳にする機会が増えて来たウェルネスツーリズムとは、心身の健康増進や精神的幸福を目的とした旅行形態のことである。
ウェルネスツーリズムの対象には、温泉、スパ、旅館、ヘルシー食、ヨガ、自然体験、キャンプ、禅などが挙げられている。
ウェルネスツーリズムがスパツーリズム【Spa Tourism】と同義語として扱われている理由は、現在世界中で行われているウェルネスツーリズムの約半数(47%)はスパツーリズムであるという統計があることからも容易に理解できる。
スパ(SPA)とは「心、身体、魂の再生を促進するための様々なプロフェッショナルサービスを通じてトータルな心身の調和に専念する施設」と定義されている。
スパツーリズムの起源のひとつには、紀元前、古代ローマの戦士達の傷や病気の治療に効果的な温泉入浴(スパ)、郊外に展開した公衆浴場への旅に遡ることができる。
日本でも温泉湯治への旅は古くから知られており、清少納言の枕草子にも記載されているほどであり、貴族を中心に病気の治癒、療養に温泉湯治を用いていたことは明らかでである。
そして江戸時代に入ると神社仏閣への参詣、名所巡りと湯治をセットにした娯楽観光へ転化していき庶民へと広がっていったとされる。
このようにスパツーリズムの方が国内外で歴史が長いように思う。そして現代のスパツーリズムは、旅先でのスパ、ヨガやフィットネス、レクリエーションなどを通してリフレッシュし、より健康に、より美しく、より豊かな人生を送るために、明日への活力を養う旅へと発展してきたと言えるのだろう。
心身が疲れてきたときには勿論、そうでないときにも温泉に入りたいとつい思ってしまう。私は温泉が大好きである。
<目次> はじめに 清少納言が選ぶトップ3の温泉郷 榊原温泉【三重県】 有馬温泉【兵庫県】 玉造温泉【島根県】 行って良かった温泉郷 皆生温泉【鳥取県】 玉造温泉【島根県】 松江しんじ湖温泉【島根県】 温泉津温泉【島根県】 立久恵峡温泉【島根県】 道後温泉【愛媛県】 雲仙温泉【長崎県】 稲佐山温泉【長崎県】 野母崎温泉【長崎県】 人吉温泉【熊本県】 黒川温泉【熊本県】 由布院温泉【大分県】 別府温泉【大分県】 鉄輪温泉【大分県】 明礬温泉【大分県】 行ってみたい温泉郷一覧 あとがき |
清少納言が選ぶトップ3の温泉郷
日本各地の温泉についての情報は、すでに平安時代から貴族たちの間では情報共有されていたようだ。各種の文献に散見されるようになったと言われている。
特に、有名な話は清少納言の枕草子のなかで「湯は ななくりの湯 ありまの湯 たまつくりの湯」という一文の記載についてである。
平安時代、当時の人々に人気があったと思われる温泉地のベスト3が挙げられていると理解されている。
清少納言が選んだトップの「ななくりの湯」はどこの温泉地かというと、現在の 榊原温泉(三重県)であるようだ。
かつて「ななくり(七栗)の湯」と呼ばれていた温泉地が「榊原温泉」に変わったのは、この一帯に自生する榊の木が伊勢の神宮の祭祀に使われ、いつしか「榊が原」と呼ばれるようになったからだと伝わる。
確かに榊原温泉は、京の都から伊勢の神宮への参拝の道中に立ち寄るのにちょうどよい位置にある。私も「湯元 榊原館」で宿泊した経験がある。
「ありまの湯」は有馬温泉(兵庫県)、「たまつくりの湯」は玉造温泉(島根県)であるという。いずれの温泉地も日本最古の歴史ある名湯として有名である。
平安時代の天下三大名湯は、榊原温泉、有馬温泉、玉造温泉であったということを初めて知った。温泉が好きなら、もっと温泉地について勉強すべきだったと反省している。
行って良かった温泉郷
皆生温泉【鳥取県】
皆生温泉【かいけおんせん】は、鳥取県米子市の郊外にある温泉地であり、「米子の奥座敷」と呼ばれることがある。
美保湾を臨む白砂青松の美しい海岸線と中国山地最高峰の大山を眺めることができる、山陰を代表する海辺の温泉地である。
弓ヶ浜海岸沿いの絶景やさざなみを見ながら浸かれる温泉地として知られる。泉質は塩化物泉が多いとされる。
皆生温泉は、明治期に地元の漁師が海中に湧いている湯を発見し「泡の湯」と名付けたのが始まりとされる。大正期になって開発が進められ、昭和期に現在のような大温泉地に発展したという。
皆生温泉の温泉街は、弓ヶ浜の皆生海岸に面する東西約1 km、南北400mの狭い範囲に旅館やホテルが集積する。その収容規模は約5,000人で、山陰最大級であると言われる。
泉質は、塩化物泉(ナトリウム・カルシウム塩化物泉)であり、湧出量は毎分約4.5トンと豊富な湯量を誇る。源泉数は19カ所もあるという。
源泉温度は63〜83℃と高温で、鳥取県内で最も高温であるという。主な効能は神経痛、リウマチ、慢性皮膚病、慢性婦人病などであるとされる。
皆生温泉の宿では妻の誕生日を祝ってもらった。妻は照れながらも満足のいく夕食に舌鼓を打ったに違いない。グレードアップされた部屋は十分に快適であった。
名 称 | 皆生温泉 |
所在地 | 鳥取県米子市皆生温泉 |
Link | 皆生温泉旅館組合|公式サイト 【公式】皆生温泉 東光園 |
玉造温泉【島根県】
玉造は古代から勾玉や各種玉類の一大生産地であると共に、神の湯・美肌の湯といわれる温泉地として知られる。玉作湯神社は、この地の守り神が鎮座する神社である。
玉造温泉【たまつくりおんせん】は、島根県松江市玉湯町玉造(旧出雲国)にある温泉地である。奈良時代に開湯された古湯は、平安時代にはすでに三名泉(枕草子)に数えられている。
玉造温泉は、規模、歴史ともに島根県随一であり、皆生温泉や三朝温泉などと共に山陰を代表する温泉地といえる。美肌、うる肌に効く「美人の湯」や薬湯の「神湯」でも有名であり、日本最古の歴史を持つ。
宍道湖へと注ぐ玉湯川沿いに立ち並ぶ温泉宿は、どの宿も魅力的で、それぞれに趣の異なる温泉風呂が楽しめるという。温泉風呂の他、料理や美しい庭園などが自慢の宿も多いと聞く。
泉質は、硫酸塩・塩化物泉であり、源泉温度は42℃以上といわれている。硫酸イオンやメタケイ酸をバランスよく含む泉質は、ある化粧品製造会社よる調査でも化粧水に匹敵する潤い効果を持つと評価されたことがあるという。玉造温泉は、潤い成分を多く含んだ化粧水のような泉質が特徴の温泉といえるだろう。
出雲風土記に玉造温泉が神の湯として記述されていることにちなんで制作されたという。
古くから美肌の湯として全国に知られている玉造温泉の温泉街には美肌スポットが点在する。また、足湯もありのんびりと散策も楽しめる温泉街である。
玉造温泉では娘達への土産品にと「美肌スポット」と呼ばれる店に真っ先に駆けつける妻が愛おしいと思った次第である。旅行中は娘のことなど忘れてしまう私とは違い、妻は娘達の母なのだと改めて思う。私はすでに父親を卒業させてもらった気になっている。反省すべきか?
名 称 | 玉造温泉 |
所在地 | 島根県松江市玉湯町玉造 |
Link | 玉造温泉公式サイト・たまなび 【松江観光協会玉造温泉支部】 玉造温泉|旅館【公式HP】佳翠苑 皆美 |
松江しんじ湖温泉
【島根県】
松江市のシンボルとなっている宍道湖【しんじこ】は、島根県松江市と出雲市にまたがる湖である。淡水湖ではなく汽水湖(平均塩分濃度は海水の約1/10)である。湖の約5割が水深5m以上であり、湖底はほぼ水平になっているという。面積は国内で7番目の大きさであり、島根県内では鳥取との県境に位置する中海に次ぎ、2番目の湖である。
宍道湖は、特に夕景が綺麗なことでも有名で、近くの湖岸の公園から見る宍道湖の光景は心癒されるものがある。
松江しんじ湖温泉は、宍道湖の北側の湖畔に面した情緒あふれる温泉地で、四季折々に変化する宍道湖の眺望を文豪・小泉八雲がこよなく愛したことで知られる。
宍道湖を眺めながら贅沢な時間が過ごせる魅力の温泉郷である。
泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉である。地下1250 mから掘削した高温(77℃)の源泉を全部の宿で活用しているという。肌にしっとり潤いを与えてぽかぽかと温まる温泉であるとされる。
温泉街は、国宝松江城や松江市街地へのアクセスが良く松江観光に便利である。松江は、京都、金沢と並び「三古都」と呼ばれる城下町の面影を残す情緒豊かな街である。堀川をめぐる遊覧船は松江観光の一つで、野鳥や緑豊かな自然が街並みとあいまって、詩的で風流な景観が楽しめると言われ人気が高い。
淡水と海水が入り混じる宍道湖は魚介の宝庫であり、「宍道湖七珍」と呼ばれるシジミ、スズキ、シラウオ、ワカサギ、コイ、ウナギ、モロゲエビを使った郷土料理が有名である。温泉に浸かって疲れを癒したら、郷土料理に舌鼓を打つのが旅の贅沢というものだ。自然がもたらす恩恵をしっかりと享受したい。
松江しんじ湖温泉の宿では、思いがけなくグレードアップされた温泉風呂付きの快適な部屋でくつろぐことができた。出雲大社と美保神社の両参りの御利益であろうかと妻と共に思った次第である。料理も申し分なく美味しかった。
名 称 | 松江しんじ湖温泉 |
所在地 | 島根県松江市千鳥町 |
Link | 松江しんじ湖温泉|島根県公式観光情報サイト 松江しんじ湖温泉組合 【公式サイト】 【公式】なにわ一水 |
温泉津温泉【島根県】
温泉津温泉【ゆのつおんせん】(島根県大田市温泉津町)は、旧石見国にある温泉郷であり、重要伝統的建造物群保存地区(国指定)でもある。港町として栄えた当地は「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産にも登録されている所である。
石見銀山の一角にあり、往時は積み出し港として賑わった温泉津港から山側に伸びる温泉街は、長い歴史を感じさせるレトロな感じの日本旅館が両側に立ち並ぶ静かな街並みであった。
温泉津温泉街には江戸・明治・大正・昭和それぞれの時代の建物が立ち並び、今も人々の暮らしが息づく。この温泉街は、時間を閉じ込めた博物館のようだと形容されている。町並み保存地区に指定された温泉街は全国で唯一であるという。
温泉津温泉の湯は、湧出時は透明だが湯船では淡茶褐色を呈すといわれ、古くからその効能の高さが知られているという。豊富に湧き出す湯は、銀山の鉱夫や運び手を癒やしてきたことだろう。
甍【いらか】の湯と森の湯の2つの温泉が楽しめ、新鮮な魚料理が中心で美味しい。
温泉津温泉では、私が昼間に熱中症ぎみで体力を消耗してしまい宿に着くなり眠りこけてしまった。そのため温泉街を散歩する時間を逸してしまい、妻に申し訳なく思っている。それでも少しはレトロな温泉街の情緒を楽しむことができたのは良かった。
名 称 | 温泉津温泉【ゆのつおんせん】 |
所在地 | 島根県大田市温泉津町 |
Link | 温泉津温泉 | 島根県公式観光情報サイト 【公式】輝雲荘 |
立久恵峡温泉
【島根県】
立久恵峡【たちくえきょう】(島根県出雲市乙立町)は、出雲市内を流れる神戸川【かんどがわ】上流にある渓谷である。距離にして約1kmに渡って高さ100~200mもの奇岩柱石がそそり立つ景勝地として知られている。
立久恵峡は、1927年に国の名勝・天然記念物に指定され、1964年には県立自然公園となった。立久恵峡温泉は、そんな立久恵峡のすぐそばにある温泉地である。
立久恵峡にかかる不老橋と浮嵐橋の2つの橋の間は自然観察モデルコースとして遊歩道が設置されている。
渓谷美を楽しみながらの散歩の途中には五百羅漢や霊光寺などもある。
客室からは勿論のこと、露天風呂からも山水画に描かれているような奇岩柱石を眺めることができる。癒されると共に贅沢な気分が感じられるひとときである。
山陰の耶馬渓と称される立久恵峡の柱岩を露天風呂から間近に眺めながら入浴できる
立久恵峡温泉の宿では、貸し切り状態であったため露天風呂にカメラを持ち込んで撮影させてもらうこともできた。客室からの景色も申し分なかった。これも出雲大社の御利益かと妻と話した。
名 称 | 立久恵峡温泉 |
所在地 | 島根県出雲市乙立町 |
Link | 立久恵峡温泉 | 島根県公式観光情報サイト 出雲の隠れ宿 八光園 |
道後温泉【愛媛県】
道後温泉は、日本三古湯の一つに数えられ、日本書紀にも登場するわが国最古の温泉である。
道後温泉本館は、明治27年改築の大屋根入母屋造り木造3階建ての堂々たる姿で、温泉街の中心に立っている。勿論、道後温泉のシンボルであり、三層楼と呼ばれる歴史的にも価値の高い建築物は、古き良き時代の風情を今に残している。
泉質は、アルカリ性単純温泉で、きめ細やかな日本人の肌にピッタリの温泉として知られる。無色透明・無臭の気持ちの良いお湯である。源泉温度は、20~55℃であるため、ぬるめとあつめの2つの源泉をブレンドすることで42度という絶妙な適温を実現していて、全国的にも珍しい無加温・無加水での源泉かけ流しが自慢となっている。
道後温泉本館のお湯に浸かり、湯上りに「坊っちゃん団子」をほおばるのが道後温泉の定番となっている。
名 称 | 道後温泉・道後温泉本館 |
所在地 | 愛媛県松山市道後湯之町4-30 |
Link | 【公式サイト】道後温泉 |
雲仙温泉【長崎県】
雲仙温泉は、約350年の歴史を誇る古湯で、長崎県島原半島にある温泉地である。雲仙岳をはじめ1000m級の山々に囲まれて、標高700mの地に湧く温泉地であり、約30もあるという地獄から絶えず吹き上げる湯けむりと硫黄の香りで満ち溢れていて、山岳リゾートの雰囲気が漂う。
日本初の国立公園に指定された温泉保養地でもある。温泉神社を中心に、旅館やホテル、共同浴場が温泉街を形成している。
雲仙温泉の泉質は、硫黄泉であり、乳白色のお湯と硫黄の香りは温泉情緒たっぷりである。宿の近くに観光スポット「地獄巡り」があり、スパツーリズムの転地効果を最大限に発揮する。
泉質は硫黄泉である。硫黄を含んだ強い酸性泉のお湯は殺菌効果や疲労回復などに適しているようだ。
名 称 | 雲仙温泉 |
所在地 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙 |
Link | 雲の上の避暑地 – 雲仙温泉観光協会 |
稲佐山温泉【長崎県】
稲佐山温泉は、稲佐山の中腹にある温泉で、ここから眺める長崎市内の夜景が素晴らしい。
泉質は単純泉である。
名 称 | 稲佐山温泉 |
所在地 | 長崎県長崎市曙町39-38 |
Link | |
野母崎温泉【長崎県】
野母崎温泉は、野母【のも】半島にある温泉で、温泉施設または近くの海岸から海に浮かぶ「軍艦島」などの絶景が眺望できる。
泉質は、炭酸水素塩泉である。
名 称 | 野母崎温泉 |
所在地 | 長崎県長崎市野母町 |
Link | |
人吉温泉【熊本県】
人吉温泉は、熊本県人吉市にある温泉地である。温泉温泉街には公衆浴場も多い。
泉質は、弱アルカリ炭酸水素塩泉で、神経痛・筋肉痛・関節痛に効果があると言われている。
人吉温泉の近くに鎮座する青井阿蘇神社には、初代天皇の神武天皇の孫、健磐龍命【タケイワタツノミコト】、その妃の阿蘇津媛命【アソツヒメノミコト】、彼らの子供の國造速甕玉命【クニンノミヤツコハヤミカタマノミコト】の三柱が祀られている。
名 称 | 人吉温泉 |
所在地 | 熊本県人吉市中九日町30 |
Link | 【公式HP】熊本県 人吉温泉旅館 清流山水花 あゆの里 |
黒川温泉【熊本県】
黒川温泉は、熊本県北東部、阿蘇山の北に位置し、標高700mの山里にあるためアクセスは良いとはいえないが、全国的にその名が知られる人気の温泉地である。私もそのファンの一人である。
筑後川の支流である田の原川の両岸にどこか懐かしさを感じさせる和風宿が並んで温泉街を形成している。
黒川温泉の特徴は、「街全体が一つの宿 通りは廊下 旅館は客室」というキャッチフレーズに表れているように街全体を大きな一つの温泉宿としたイメージで街づくりに取り組んでいる点である。好みの露天風呂3ヶ所に入れる「入湯手形」も人気である。
泉質は、含食塩芒硝硫化水素泉で、神経痛、リウマチに効果あると言われている。「疵湯」と呼ばれる湯治場もある。
黒川温泉から車ですぐに行けるところにイチオシの写真撮影スポットがある。それは鍋ケ滝である。滝の裏側にも行けるので普段見ることができない景色を目にすることができる。
名 称 | 黒川温泉 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺 |
Link | 黒川温泉公式サイト|熊本・阿蘇の温泉地 |
由布院温泉【大分県】
由布院温泉は、大分県のほぼ中央部に位置する人気の温泉地である。四季折々の自然の風景が旅の心を和ませてくれ、特に、秋から冬にかけて朝霧に包まれる風景は幻想的であるという。
由布院温泉は、豊後富士と呼ばれる標高1,583mの由布岳(活火山)の山麓にあって、湧出量(49トン/分)・源泉数(853)共に全国第2位を誇る。豊富な湯量と周辺の美しい自然を兼ね備えていることから、国民保養温泉地にも指定されている。
由布院温泉は、温泉地としての歴史はそれほど古くなく、人気の温泉地として知られるようになったのは昭和が終わり、平成になってからだと言われている。
飲み屋街もネオンもなく、自然豊かで静かな温泉街として、ファミリー層や女性客からの支持を集め、由布院温泉は人気の温泉街へと成長した。
由布院温泉には、若いアーティストのギャラリーを集めた個性的な美術館、お洒落で個性的なショップやレストランが散在し、そこには昔ながらの温泉地という趣はない。そのことが、特に女性に人気を博し、彼女たちが憧れる温泉地になっている。
名 称 | 由布院温泉 |
所在地 | 大分県由布市湯布院町川北 |
Link | 由布院温泉 観光協会 |
別府温泉【大分県】
別府温泉は、別府八湯の中心的温泉地である。源泉数約2,800、1日湧出量約13万トンという豊富な湧出量を誇っている。
泉質は、単純温泉や塩化物泉/炭酸水素塩泉であるが、モール系の炭酸水素塩泉もあるという。モール温泉というのは植物起源の有機質を含んだ温泉のことである。尚、「モール温泉」は温泉法に基づく「療養泉」の分類についての泉質とは全く別の概念である。しかしながら、モール温泉の泥炭には、抗菌作用や、抗炎症作用、収れん性があり、フミン酸には、細胞を活性化して皮膚の再生を促進させる働きがあるといわれている。
もちろん、炭酸水素塩泉や単純温泉は保湿・保温効果を発揮するので、「美人の湯」と呼ばれる場合もある。
名 称 | 別府温泉 |
所在地 | 大分県別府市北浜地区 |
Link | |
鉄輪温泉【大分県】
鉄輪温泉は、別府八湯の代表的温泉地の一つである。大きな旅館やホテルは、別府駅に近い別府温泉と「地獄巡り」の観光スポットに近い鉄輪温泉に集中している。
泉質は、単純温泉、塩化物泉、含鉄泉と多くあり、好みで楽しめる。噴気臭のする塩化物泉は、その保温作用によって自律神経が整う効用に加え、塩分がアトピーの雑菌を消毒してくれる効果があるという。
鉄輪温泉では町全体からもうもうと湯けむりが上がり温泉地情緒満載である。
鉄輪温泉を代表する老舗旅館といえばおにやまホテルである。鬼山地獄から引かれた源泉の湯を大露天風呂に使用していることで有名であるが、展望露天風呂「空の湯」も捨て難い。むしろ私はこちらの露天風呂の方が好きである。宿泊者には鬼山地獄への入場チケットがプレゼントされる。
名 称 | 鉄輪温泉 |
所在地 | 大分県別府市鉄輪地区 |
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明礬温泉【大分県】
明礬温泉は、別府八湯の一つで、「湯の花小屋」が有名である。
泉質には硫黄泉と含鉄泉がある。日本に存在する11の泉質のうち放射能泉を除く10種類の泉質を体験することができる別府八湯にあった、なかでも見晴らしがよくて、白濁した硫黄泉の明礬温泉は特に人気が高いらしい。
源泉にはいろいろあって、中には蒸気だけの源泉もあるという。そんな蒸気だけの源泉を何に使うかというと、水に通して温泉を造成したり、調理に使ったりするらしい。
温泉の蒸気で蒸した、明礬温泉・岡本屋の地獄蒸しプリンはそんなご当地名物の一つである。名物・地獄蒸しプリンの甘味の少ないほろ苦いカラメルは大人の味であるかも知れない。プリン好きの私は何個でも食べられる逸品である。旅館・岡本屋に宿泊した際には恥ずかし気もなく、二日に渡って買い求めに通ったものである。テイクアウトができるのも嬉しい。
尚、プリンと一緒に販売していたサンドイッチも美味しいのでおススメである。サンドイッチについては私は通ではないが、私の妻の保証付きでもあるので間違いはないと思う。
名 称 | 明礬温泉 |
所在地 | 大分県別府市明礬5組 |
Link |
行ってみたい温泉郷一覧
私が行ってみたい温泉郷はたくさんある。健康年齢を考えたときにあとどれくらいの温泉郷に行けるのだろうか?
温泉郷 | 所在地 | 特徴 |
---|---|---|
登別温泉 | 北海道 | 硫黄泉・塩化物泉・硫酸塩泉・鉄泉など9種類の泉質、泉源も多い、1日1万トンの湧出量、地獄谷でも有名 |
十勝川温泉 | 北海道 | 塩化物泉/炭酸水素塩泉、 世界的にも希少な泉質、モールの湯が特徴 |
湯の川温泉 | 北海道 | 開湯は1653年、昔ながらの風情ある老舗宿も残っており温泉情緒を楽しめる |
阿寒湖温泉 | 北海道 | 単純泉・硫黄泉など、マリモの生息地である阿寒湖畔南側に位置する温泉地 |
定山渓温泉 | 北海道 | 塩化物泉、 開湯は約140年前、 「札幌の奥座敷」とも呼ばれる |
層雲峡温泉 | 北海道 | 単純温泉/硫黄泉、有数の規模を誇る温泉街、「層雲峡氷瀑まつり」 |
川湯温泉 | 北海道 | 硫黄泉、自然に湧き出したお湯が川となったのが名前の由来 |
温根湯温泉 | 北海道 | 単純温泉、 開湯は1899年、オンネはアイヌ語で「大きな湯」 |
白金温泉 | 北海道 | 硫酸塩泉、発見者がその価値の高さを白金になぞらえて名付けた温泉 |
天人峡温泉 | 北海道 | 硫酸塩泉/炭酸水素塩泉/塩化物泉、含食塩芒硝泉でやや黄味を帯びた温泉、神経痛・創傷等に効能あり |
ウトロ温泉 | 北海道 | 含重曹食塩泉、オホーツク海に沈む夕日をお風呂から眺められる宿が多い |
花巻温泉 | 岩手 | 松や桜の並木に囲まれた旅館街、宮沢賢治や高村光太郎らが愛した温泉地 |
八幡平温泉郷 | 岩手 | 単純硫黄泉、湯量が豊富、趣のある宿 |
乳頭温泉 | 秋田 | 炭酸水素塩泉/単純温泉/硫黄泉など 泉質は多種多様 、源泉10種以上 |
玉川温泉 | 秋田 | 酸性泉/塩化物泉、動脈硬化、神経痛、リウマチ、交通事故の後遺症等 |
秋保温泉 | 宮城 | 約1500年の歴史、日本三御湯 |
鳴子温泉 | 宮城 | 単純温泉、全国11種の泉質のうち9種が集まる、東北の湯治場として有名 |
銀山温泉 | 山形 | 古くは湯治湯として有名 |
蔵王温泉 | 山形 | 酸性硫黄泉、肌を白く滑らかにする、姫の湯/美人づくりの湯、奥羽三高湯 |
上山温泉 | 山形 | 塩化物泉、 神経痛・創傷・皮膚病等の効能、 「奥羽三楽郷」の一つ |
あつみ温泉 | 山形 | ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉、千年以上の歴史、河川敷の桜 |
湯野浜温泉 | 山形 | 海辺の温泉郷、開湯1000年 |
さくらんぼ 東根温泉 | 山形 | ナトリウム塩化物泉、季節に応じてさくらんぼ ・ぶどう・ラフランスなどが楽しめる正に果実王国である |
高湯温泉 | 福島 | 硫酸塩泉/硫黄泉、全国有数の高濃度硫黄泉かけ流し湯、400年以上の歴史 |
東山温泉 | 福島 | 「湯川渓谷」や「東山ダム」に近い |
芦ノ牧温泉 | 福島 | 江戸時代から続く歴史ある温泉、脚気や眼病に効く湯治湯として知られる |
飯坂温泉 | 福島 | 2000年以上の歴史、1689年に松尾芭蕉が「奥の細道」の旅中に立ち寄った |
磐梯熱海温泉 | 福島 | アルカリ性単純泉・単純硫化水素泉の2種があり、あつ湯・ぬる湯と呼ぶ |
穴原温泉 | 福島 | 単純泉、神経痛・アトピー・胃腸病 の効能、渓流を望む自然豊かな温泉地 |
月岡温泉 | 新潟 | 全国屈指の美肌の湯 |
越後湯沢温泉 | 新潟 | 開湯800年の歴史、川端康成の「雪国」の舞台としても有名、外湯も充実 |
瀬波温泉 | 新潟 | 日本海に沈む夕陽が美しい事で知られている、新鮮な魚料理や村上牛で有名 |
松之山温泉 | 新潟 | ホウ酸含有量日本一、越後三名湯、日本三大薬湯の一つ、鷹の湯・鏡の湯・庚申の湯の3箇所の源泉が特徴の旅館 |
赤倉温泉 | 新潟 | 硫酸塩・炭酸水素塩温泉、2つの泉質を併せ持つ、神経痛・リウマチ・疲労回復・美肌づくり・傷の治癒に定評 |
鬼怒川温泉 | 栃木 | アルカリ性単純温泉、神経痛・五十肩・疲労回復や健康増進の効能 |
川治温泉 | 栃木 | アルカリ性単純泉、神経痛やリウマチに効能あり、開湯は享保3年とされる |
塩原温泉 | 栃木 | 重曹泉・硫黄泉・弱アルカリ泉、効能別に美人湯・あたたまりの湯・傷の湯 |
那須温泉 | 栃木 | 1370年以上の歴史、負傷した鹿がその湯で傷を癒したとの伝説が残る銘湯 |
湯西川温泉 | 栃木 | アルカリ性単純泉、400余年の歴史、平家落人伝説が残る美しい温泉郷 |
日光湯元温泉 | 栃木 | 硫黄泉、「美人の湯」として人気、 冬は雪見露天風呂も楽しめる |
草津温泉 | 群馬 | 酸性泉、日本三名泉、6つの源泉、日本一の自然湧出量、湯畑がシンボル |
伊香保温泉 | 群馬 | 湯治場として名高い |
万座温泉 | 群馬 | 硫黄泉、泉質は20種類以上、リウマチや皮膚病、美肌効果も期待できる |
四万温泉 | 群馬 | 硫酸塩泉、「四万の病を癒す霊泉」という伝説からその名が付く |
石和温泉 | 山梨 | アルカリ性単純温泉、疲労回復の効能 |
河口湖温泉 | 山梨 | 4源泉(天水の湯・霊水の湯・芙蓉の湯・麗峰の湯)、富士山と湖の眺望 |
箱根温泉 | 神奈川 | 単純温泉・硫黄泉・酸性泉など約20種類を超える泉質、全国5位の湧出量、泉質が異なる「箱根十七湯」 |
湯河原温泉 | 神奈川 | 関東で最も古い温泉の一つ、 万葉集にも詠まれた秘湯の趣を持つ温泉場 |
白骨温泉 | 長野 | 硫黄泉、乳白色の湯は硫黄と炭酸成分が多い、3日入れば3年風邪をひかないとも伝わる、霊泉的効能の高い温泉 |
湯田中渋温泉 | 長野 | 湯田中・渋・安代・上林・新湯田中・星川・穂波・角間・地獄谷の九つの温泉からなる一大温泉郷、野生の猿が温泉につかる「地獄谷野猿公苑」は有名 |
昼神温泉 | 長野 | アルカリ性単純硫黄泉、つるつるの肌触りの「美人の湯」、リウマチや糖尿病にも効果、南信州を代表する温泉地 |
野沢温泉 | 長野 | 硫黄泉、 開湯は700余年以上も昔、日本有数のスキー場と野沢菜発祥の地で有名、13ヵ所の外湯は無料で利用可 |
別所温泉 | 長野 | 弱アルカリ性単純硫黄泉、古い角質層を軟化させ、肌がスベスベになる |
上諏訪温泉 | 長野 | 単純泉、50m吹き上がる日本一の間欠泉を浴びながらの温泉露天風呂、諏訪湖を眺めながらの足湯など魅力満載 |
下諏訪温泉 | 長野 | 単純泉、町内25ヶ所の源泉からは毎分6000Lが湧出、10ヶ所もある公衆浴場 |
扉温泉 | 長野 | アルカリ性単純炭酸泉、美白効果 |
鹿教湯温泉 | 長野 | 単純硫黄泉、「鹿が教えてくれた」温泉という伝説が残る湯、「回復の湯」 |
熱海温泉 | 静岡 | 塩化物泉・硫酸塩泉、1500年以上の歴史、海岸沿いは塩化物泉の源泉が多く、山沿いは硫酸塩泉の源泉が多い |
修善寺温泉 | 静岡 | 弱アルカリ性単純泉、効能は冷え性・筋肉痛・疲労回復、807年に弘法大師が開いたと伝わる伊豆最古の温泉、筥湯 |
観音温泉 | 静岡 | Naイオンや炭酸水素イオンメタケイ酸の含有量が高い強アルカリ単純泉 |
伊東温泉 | 静岡 | 源泉は約780箇所、毎分3400Lの湧出量は全国第2位、かけ流しの宿が多い |
稲取温泉 | 静岡 | 57度で湧き出る天然温泉、日本一の味を誇る金目鯛の魚料理が有名 |
下田温泉 | 静岡 | 単純泉の蓮台寺温泉・河内温泉・白浜温泉や、強アルカリ泉の観音温泉などを総称して慣例的に下田温泉と称する |
舘山寺温泉 | 静岡 | 浜名湖の東岸に位置する温泉街、展望台へは浜名湖上をロープウェイで約4分 |
堂ヶ島温泉 | 静岡 | 旅館やホテルのお風呂からの景色が素晴らしい、美人の湯で知られる温泉地 |
畑毛温泉 | 静岡 | 単純温泉、200年以上の湯治場としての実績がある、湯温が低いぬるま湯温泉 |
下呂温泉 | 岐阜 | アルカリ性単純温泉、日本三名泉 |
平湯温泉 | 岐阜 | 高山市の5つの温泉地は奥飛騨温泉郷と呼ばれ、武田信玄にゆかりの温泉郷である。平湯温泉もその一つ。泉質は炭酸水素塩泉 |
福地温泉 | 岐阜 | 奥飛騨温泉郷の一つ。泉質は炭酸水素塩泉 |
新平湯温泉 | 岐阜 | 奥飛騨温泉郷の一つ。泉質は単純温泉 |
栃尾温泉 | 岐阜 | 奥飛騨温泉郷の一つ。泉質は放射能泉 |
新穂高温泉 | 岐阜 | 奥飛騨温泉郷の一つ。泉質は硫黄泉 |
飛騨高山温泉 | 岐阜 | 源泉温度は30~35度の冷泉、泉質はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩素で無色透明な湯 、神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・疲労回復などの効能 |
長良川温泉 | 岐阜 | 鉄分やラドンを多く含む鉄泉(銅色のにごり湯)、1300年の歴史を誇る鵜飼 |
宇奈月温泉 | 富山 | 単純温泉、日本一透明度が高く、美肌の湯として有名、「つべつべ美肌湯」 |
金太郎温泉 | 富山 | 塩化物泉と硫黄泉が混合、珍しい温泉 |
和倉温泉 | 石川 | 塩化物泉、日本でも珍しい海から湧き出る「海の温泉」、豊富な塩分を含む |
山中温泉 | 石川 | 硫酸塩泉、松尾芭蕉も称賛 |
山代温泉 | 石川 | 硫酸塩泉・塩化物泉、1300年の歴史 |
片山津温泉 | 石川 | 塩化物泉、ミネラル豊富な湯 |
粟津温泉 | 石川 | 硫酸塩泉、北陸一の古湯 |
あわら温泉 | 福井 | 百有余年の歴史、多くの文人・著名人に愛された「関西の奥座敷」と呼ばれる |
芦原温泉 | 福井 | 塩化物泉、明治16年の 開湯、 多種多様な湯治が可能 、「関西の奥座敷」と呼ばれる |
榊原温泉 | 三重 | 「枕草子」(清少納言)で有馬・玉造と並び三名泉と書き記された名湯、湯は肌になじんで美肌効果、美人の湯 |
長島温泉 | 三重 | 「ナガシマスパーランド」内の温泉、三重県水郷自然公園にも指定される |
白浜温泉 | 和歌山 | 日本三古湯(開湯約1350年前) |
南紀勝浦温泉 | 和歌山 | 単純硫黄泉、県内随一の多種多様な源泉、個性ある温泉が揃っている |
龍神温泉 | 和歌山 | 秘境の温泉地、日本三美人湯 |
湯の峰温泉 | 和歌山 | 熊野本宮温泉郷、肌が滑らかになる成分が含まれる、リウマチ性疾患・皮膚病・神経痛に効果、1800年前に発見された日本最古の温泉、 つぼ湯が有名 |
川湯温泉 | 和歌山 | 熊野本宮温泉郷 、川を掘ると湯が湧き出す全国でも珍しい温泉、仙人風呂 |
渡瀬温泉 | 和歌山 | 熊野本宮温泉郷、本宮大社へのアクセスが至近、熊野参拝後の入浴が最高 |
串本温泉 | 和歌山 | 塩化物泉、きりきず・やけど・虚弱児童・リウマチなど効能も多い |
雄琴温泉 | 滋賀 | アルカリ性単純泉、しっとりと肌に馴染む、最澄が開湯したと伝わる温泉 |
久美浜温泉 | 京都 | 硫酸塩泉、外湯めぐり |
有馬温泉 | 兵庫 | 塩化物泉/放射能泉/炭酸水素塩泉、日本三名泉、日本三古湯、鉄分含んだ茶褐色「金泉」、ラドン泉「銀泉」 |
城崎温泉 | 兵庫 | 塩化物泉、歴史1400年、7つの外湯巡り、柳並木は城崎温泉の代表的風景 |
湯村温泉 | 兵庫 | 硫酸塩泉/炭酸水素塩泉/塩化物泉、約1150年前に発見された古湯、荒湯と呼ばれる98度の高熱温泉は日本屈指 |
洲本温泉 | 兵庫 | 単純温泉、淡路島の中心都市・洲本市に湧く温泉 |
長門湯本温泉 | 山口 | アルカリ性単純泉、無色透明の美肌効果のある湯、約600年もの歴史を持つ |
湯田温泉 | 山口 | 透明の弱アルカリ性単純温泉、「白狐伝説」が残る山陽路唯一の温泉郷 |
萩温泉郷 | 山口 | 幕末浪漫の歴史を感じながら、温泉が堪能できる魅力的な城下町の温泉地 |
三朝温泉 | 鳥取 | 放射能泉/塩化物泉/単純温泉、800年以上続く世界屈指のラジウム温泉、「3晩泊まって3回朝を迎えると難病も治ってしまう」ことが名前の由来 |
皆生温泉 | 鳥取 | 塩化物泉、弓ヶ浜海岸沿いの絶景やさざなみを見ながら浸かれる温泉地 |
玉造温泉 | 島根 | 美肌、うる肌に効く「美人の湯」、薬湯の「神湯」、日本最古の歴史を持つ |
宍道湖温泉 | 島根 | 宍道湖を眺めながら贅沢な時間が過ごせる温泉宿が立ち並ぶ魅力の温泉郷である |
温泉津温泉 | 島根 | 国指定の重要伝統的建造物群保存地区にあるレトロな温泉郷。石見銀山遺跡と共にその文化的景観が世界遺産に登録された。透明な湯が湯船では淡茶褐色を呈する特徴的な温泉。 |
立久恵峡温泉 | 島根 | 山陰の耶馬渓と称される立久恵峡の柱岩を露天風呂から間近に眺めながら入浴できる |
祖谷温泉 | 徳島 | 硫黄泉、山里に一軒宿が点在する秘境ムード満点の温泉地 |
こんぴら温泉 | 香川 | 塩化物泉、金刀比羅宮のお膝元にあり、古くから参拝者を癒してきた温泉 |
塩江温泉 | 香川 | 硫黄泉、行基により発見された名湯、塩気のある泉から塩江となった(伝) |
道後温泉 | 愛媛 | アルカリ性単純泉はきめ細やかな日本人の肌にピッタリ、日本三古湯、日本書紀にも登場するわが国最古の温泉 |
奥道後温泉 | 愛媛 | 単純硫黄泉、良質の硫黄泉として有名、「壱湯の守」が温泉地の中心 |
嬉野温泉 | 佐賀 | 食塩と炭酸を含有したアルカリ性の良質な湯、源泉は17ヶ所で湯量も豊富、お茶と「とろける温泉湯豆腐」が名物 |
別府温泉 | 大分 | 塩化物泉/炭酸水素塩泉、別府八湯の中心的温泉地、源泉数約2,800、1日湧出量約13万トン、豊富な湧出量を誇る |
鉄輪温泉 | 大分 | 単純温泉/塩化物泉/含鉄泉、別府八湯の代表的温泉地 |
明礬温泉 | 大分 | 硫黄泉/含鉄泉、別府八湯の一つ、「湯の花小屋」が有名 |
由布院温泉 | 大分 | 由布岳山麓の全国2位の湯量を誇る人気温泉、四季折々の自然の風景が魅力 |
長湯温泉 | 大分 | 湧出量・CO2の含有量・温度から日本一の炭酸泉と称される、歴史も古い、与謝野晶子や田山花袋も訪れたという |
黒川温泉 | 熊本 | 含食塩芒硝硫化水素泉、神経痛、リウマチに効果、「疵湯」と呼ぶ 湯治場、 露天風呂3ヶ所の「入湯手形」も人気 |
人吉温泉 | 熊本 | 弱アルカリ炭酸水素塩泉、神経痛・筋肉痛・関節痛に効果、公衆浴場も多い |
山鹿温泉 | 熊本 | アルカリ性単純温泉、神経痛・筋肉痛の効能、約800年前に入浴する鹿を発見したのが始まりと伝わる古い温泉 |
平山温泉 | 熊本 | 起源は延暦年間(8世紀)、「山鹿の奥座敷」と呼ばれる静かな湯治場温泉地 |
阿蘇温泉郷 | 熊本 | 栃木温泉(炭酸水素塩泉)、内牧温泉(硫酸塩泉)、赤水温泉(硫酸塩泉)など阿蘇山周辺にある多くの温泉郷 |
杖立温泉 | 熊本 | 塩化物泉、1800年の歴史を誇る古湯 |
雲仙温泉 | 長崎 | 硫黄泉、硫黄を含んだ強い酸性泉のお湯は殺菌効果や疲労回復などに適する |
稲佐山温泉 | 長崎 | 単純泉、稲佐山の中腹にある温泉、長崎市内の夜景が素晴らしい |
野母崎温泉 | 長崎 | 炭酸水素塩泉、野母(のも)半島にある温泉、温泉施設から軍艦島が眺望できる |
指宿温泉 | 鹿児島 | 塩化物泉、砂浜に湧く温泉の地熱を利用した天然のサウナ「砂蒸し風呂」、デトックス効果や美肌効果に期待 |
妙見温泉 | 鹿児島 | 炭酸水素塩泉、すべて「かけ流し」 |
霧島温泉 | 鹿児島 | 単純温泉、霧島神宮温泉郷・霧島温泉郷・妙見/安楽温泉郷・日当山温泉郷の4つの温泉郷がある |
太字は行ったことがあるお勧めの温泉郷
数が多いのですべての温泉郷を訪ねることは多分無理だろうと思うが、そのうちのどれかには(可能な限り多くの温泉郷に)行ってみたいものだ。
中には何度でも足を運びたい温泉地や旅館がある。そんな温泉地や旅館を考えながら旅のプランを立てるのも楽しみである。
あとがき
最近行った温泉地のある山陰は、温泉好きの私にとって魅力的に映る。行った温泉はどれも素晴らしく、遠くない日に是非、再訪したいと思っている。
ところで、温泉に入るにも作法があるらしいことをご存知だろうか? 和歌山県内の温泉を探していて、偶然、和歌山県公式観光サイトで温泉を健康的に楽しむためには、「温泉の入浴5か条」を守って入浴する必要があるということを学んだ。
温泉好きのくせに温泉について全く何も知らないでいる自分が許せないし、悔しい思いである。この機会に温泉について学ぶことにした。
温泉の入浴5か条
温泉ソムリエ協会のテキストには、「温泉の入浴5か条」 と称して下記のような留意事項が記載されているという。
その1 入浴前後に1杯ずつの水を飲むべし! |
入浴すると発汗するので血液の粘度が高まり、血流がドロドロ状態になる。 入浴後だけでなく、予防の観点からも人浴前にも水分補給するのがポイントである。 医学的にも理に適っている指摘であるので、私も実践しようと思う。 |
その2 入浴前には、足先など心臓の遠くから順に十分な「かけ湯」をすべし! |
かけ湯は、身体の汚れを落としてから入浴するというマナーだけではないという点がポイントである。体を温泉の温度や泉質に慣らすためのもの、すなわち心臓への急激な負荷を避ける意味がある。 特に、高血圧症や心臓疾患のある人は注意したい。 |
その3 頭には濡れたタオルをのせるべし! |
入浴中の立ちくらみは、全身の血の巡りが良くなる分、頭の血流量が減る状態となることで起きる場合がある。熱いお湯をしみこませたタオルで頭の血管を開くとよい。のぼせは、頭に血がのぼった「オーバーヒート状態」なので、逆に冷たい水をしみこませたタオルをのせるとよい。 なるほど! 今までダサいと思ってタオルを頭にのせたことがなかったが、次回からそうしよう。自分以外に誰も入浴していない時に、そうすることにする! |
その4 一気に長湯せず「分割湯」をすべし! |
「分割湯」とは、短い入浴と浴槽から出て休憩することを繰り返すことである。一気に10分間入浴するよりも「3分入浴して休憩、また入浴」を3回繰り返す方が湯冷めしにくいといわれる。心臓への負担も「分割湯」によって軽減できそうだ。次回から早速、実践しようと思う。 |
その5 疲労回復には、膝下の「温冷交互浴」が有効なり! |
膝下にお湯をかけること3 分、水をかけること1 分、これを3 ~ 5回程度繰り返すと、末梢血管が広がり、乳酸などの疲労物質が排泄され、 疲れを回復させる効果があるといわれる。 なるほどと思うが少々面倒くさい。私は、基本的には熱めのお湯の方が好きだけれども、ぬるめのお湯で我慢するようにしようと思う。 |
温泉を健康的に楽しむための要点がまとめられていて大いに参考になった。 今までどの一つも実行したことがなかった指摘だけに非常に興味をもった。次に温泉に行った際には試してみようと思う。
【参考資料】
入浴5か条 | 和歌山県公式観光サイト |
温泉ソムリエ協会(温泉ソムリエ公式サイト) |
湯元 榊原舘【公式サイト】 |
各温泉郷の【公式サイト】 |