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石垣と城下町が語る毛利家と長州藩の歴史の記憶:平山城・萩城跡の魅力探訪

はじめに

萩城【はぎじょう】は、山口県萩市にあった日本の城で、別名を指月城【しづきじょう】ともいう。萩城は、 慶長9年(1604年)に毛利輝元が指月山の山麓に築いた梯郭式平山城である。

毛利輝元は、関ヶ原の戦いで西軍の総大将を務めたが、西軍が敗北したため領地を大幅に減らされた。そのため、安芸国(現在の広島県安芸高田市)にあった本拠地の吉田郡山城を捨て、萩に新しい城を築くことを決定したという。

萩城は、指月山の山麓に築かれた梯郭式平山城で、山城と平城の要素を兼ね備えた構造で、三重の堀(内堀、中堀、外堀)で守られていた。萩城は三方を海に囲まれており、外堀の外の三角州には城下町が広がっていた。

指月山の山頂には詰丸【つめのまる】があり、山麓には本丸、二の丸、三の丸が配置されていた。天守は複合式望楼型の5層5階建てで、1608年に完成したが、残念ながら現存していない。

本丸には藩主の居館と政庁があり、約260年間もの長い間、長州藩の拠点として重要な役割を果たした。

明治7年(1874年)の廃城令により天守や櫓などの建物が破却され、現在は指月公園として整備され、松下村塾と共に萩市の観光名所となっている。

萩城跡はその独特な構造と歴史的背景から、訪れる人々に深い印象を与える場所である。

目次
はじめに
萩城跡
あとがき

萩城跡

萩城跡【はぎじょうあと】は、山口県萩市に位置する歴史的な城跡である。萩城は、1604年に毛利輝元によって築かれた平山城である。関ヶ原の戦いで敗れた後、毛利氏は萩に本拠地を移し、ここで長州藩の藩庁を構えたと言われている。

萩城跡には、現在も石垣と堀が残っており、その壮大さを感じることができる。特に天守台の石垣は見どころの一つとなっている。

現在、萩城跡は指月公園【しづきこうえん】として整備されており、二の丸入口近くには旧厚狭毛利家萩屋敷長屋(重要文化財)が現存しているほか、梨羽家茶室や旧福原家書院などの旧跡も点在しており、歴史的な建物を見学することができる。

指月公園は、桜の名所としても知られており、春には500本のソメイヨシノが咲き誇るらしい。なかでも日本で唯一と言われる純白の花を咲かせる「ミドリヨシノ」という珍しい桜の木があるらしいので、これは見逃せないポイントであるかも知れない。

名 称萩城跡
所在地山口県萩市堀内
駐車場あり(無料)
Link萩城跡指月公園|山口県観光

あとがき

毛利元就【もうり もとなり】は、戦国時代の武将であり、毛利家の基礎を築いた人物である。彼の活躍により、毛利家は中国地方の大名として大きく成長した。

毛利元就は1497年に安芸国(現在の広島県)で生まれ、1523年に毛利家の家督を継ぎ、吉田郡山城に入城している。

毛利元就は「厳島の戦い」で、陶晴賢を破り、大内氏の勢力を削ぐなど、その後の巧みな戦略で中国地方の大名としての地位を確立した。また、尼子氏との戦いにも勝利し、中国地方全域を支配する大名となった。

毛利元就の孫、毛利輝元は豊臣秀吉に仕え、五大老の一人として豊臣政権の中枢に位置した。しかし、関ヶ原の戦いで西軍の総大将として敗北し、領地を大幅に減らされることになった。毛利家の領地は周防国と長門国に減らされ、長州藩が成立した。初代藩主は毛利秀就で、藩庁は萩城に置かれた。

長州藩は江戸時代を通じて毛利家が治め、藩内では新田開発や経済政策が進められたという。特に第7代藩主毛利重就の時代には、藩債処理や新田開発が行われ、藩の経済基盤が強化された。

長州藩は幕末に討幕運動の中心となり、薩摩藩とともに明治維新を推進した。吉田松陰や高杉晋作など、多くの志士が長州藩から輩出され、明治維新の原動力になると共に優秀な志士たちは明治政府の立役者にもなった。

このように毛利家と長州藩の歴史は、日本の戦国時代から江戸時代、そして明治維新に至るまでの重要な部分を担っている。興味深い歴史を持つこの地域への旅は、いろいろな想像を掻き立ててくれるので散策していても楽しい。


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