| <目次> はじめに 別府温泉郷の泉質 別府八湯の特徴 別府温泉(北浜地区) 鉄輪温泉 明礬温泉 浜脇温泉 観海寺温泉 堀田温泉 柴石温泉 亀川温泉 別府観光スポット 別府地獄めぐり 山地獄 湯けむり展望台 十文字原展望台 地獄蒸し工房 鉄輪 あとがき |
◆ はじめに
別府温泉は、源泉数・湧出量ともに日本一を誇る、名実ともに日本を代表する温泉地です。一般に「別府温泉」と呼ばれますが、これは別府市内に点在する八つの温泉地の総称でもあり、総じて「別府八湯」と呼ばれています。
別府八湯とは、別府温泉(北浜温泉)・浜脇温泉・観海寺温泉・堀田温泉・明礬温泉・鉄輪温泉・柴石温泉・亀川温泉の八つの温泉地のことです。それぞれが異なる泉質と歴史をもち、訪れるたびに違った湯の表情を楽しむことができます。
日本の温泉法で定められた11種類の泉質のうち、放射能泉を除く10種類が別府八湯で体験できるといわれています。これほど多様な泉質が一つの地域に集中している例は世界的にも稀であり、別府八湯が「おんせん県・大分」を象徴する温泉郷であることに疑いようがありません。スパツーリズムを考える上でも、欠かすことのできない地域です。
さらに、湯けむりが立ち昇る独特の景観は「別府の湯けむり・温泉地景観」として重要文化的景観に選定されています。湯けむりが揺らめくこの地に立つだけでも、環境の変化による転地効果が得られそうな、心身がほぐれる空気に満ちています。
別府温泉郷の泉質
別府温泉郷は、源泉数約2,850本、湧出量は1日あたり約13万トンと、いずれも日本一を誇る圧倒的な温泉地です。
この豊富な湯量は、阿蘇から島原へと続く火山活動によって形成された断層帯が、地下深くの熱水を地表へ導いているためと考えられています。
別府市内では、街の至るところから湯けむりが立ち上り、共同浴場は約170軒、宿泊施設は約1,000軒にのぼります。温泉が生活と観光の双方に深く根づいた、日本でも稀有な温泉都市です。
別府八湯の代表的な泉質は塩化物泉で、塩分を含む高温の湯は保温効果が高く、湯上がりに身体がよく温まるのが特徴です。塩分によって湯がより熱く感じられることも多いです。
なお、別府八湯と呼ばれる各温泉地の代表的な泉質は下表の通りです。
| 温泉地名 | 主な泉質 |
|---|---|
| 別府温泉 (北浜地区) | モール系の単純泉から炭酸水素塩泉 |
| 鉄輪温泉 | 独特の火山の噴気臭(鉱物臭)のする塩化物泉 |
| 明礬温泉 | 白濁した硫黄泉が代表的 |
| 観海寺温泉 | 単純温泉や含重曹食塩泉 |
| 亀川温泉 | 食塩泉 |
| 柴石温泉 | 含鉄泉や硫酸塩泉 |
| 堀田温泉 | 白濁の硫黄泉 |
| 浜脇温泉 | 単純温泉 |
別府八湯の特徴
別府温泉(北浜地区)
別府駅に近い利便性を重視するなら、別府温泉(北浜地区/北浜温泉)が最有力の選択肢となります。大規模な旅館やホテルもこの北浜地区に集中しており、客室から別府湾の眺めを楽しめる宿が多いのも魅力です。

別府温泉の泉質には、モール系の炭酸水素塩泉や単純温泉が多いとされます。 モール温泉とは、植物起源の有機質(フミン質など)を含む温泉のことで、温泉法に基づく「療養泉」の泉質分類とは別の概念です。
モール温泉に含まれる泥炭には抗菌作用・抗炎症作用・収れん作用があるといわれ、さらにフミン酸には細胞を活性化し、皮膚の再生を促す働きがあるとされています。
もちろん、炭酸水素塩泉や単純温泉は保湿・保温効果に優れ、「美人の湯」と呼ばれることもあります。
竹瓦温泉
──別府温泉郷のシンボル
竹瓦温泉【たけがわらおんせん】は、明治12年(1879年)に創設されたと伝わる、歴史ある共同浴場です。 創建当初は竹屋根葺きの浴場で、その後の改築で瓦葺きになったことから「竹瓦温泉」という名称が生まれたとされています。
現在の建物は昭和13年(1938年)に建設されたもので、正面には唐破風造【からはふづくり】の豪華な屋根を備え、別府温泉を象徴する存在として親しまれています。
天井の高いロビーには昭和初期の雰囲気が色濃く残り、建築としても一見の価値があると評されています。 残念ながら私はまだ訪れたことがありませんが、次の機会にはぜひ足を運んでみたいと思っています。
| 名 称 | 竹瓦温泉 |
| 所在地 | 大分県別府市元町16番23号 |
| Link | 竹瓦温泉|別府市 |
鉄輪温泉
鉄輪温泉は、街のあちこちから湯けむりが立ち上る、別府らしい温泉情緒に満ちたエリアです。石畳の坂道が続き、共同浴場や宿も多く、古き良き時代の温泉地の風景が今も色濃く残っています。
別府観光を楽しむなら、名物の「地獄めぐり」に近い鉄輪温泉は、最も便利な拠点の一つといえます。
鉄輪温泉には、鬼山地獄の源泉を引いた湯を楽しめるおにやまホテルがあり、名物の大露天風呂に加えて、眺望の良い展望露天風呂「空の湯」も人気です。温泉好きにはぜひ訪れてほしい宿のひとつです。

鉄輪温泉の泉質は主に塩化物泉で、噴気(硫化水素など)の香りが漂う場所も多いです。塩化物泉は保温作用が高く、湯上がり後も身体がよく温まるのが特徴です。また、塩分による殺菌作用が皮膚のトラブルに良いとされることから、アトピー性皮膚炎の改善に寄与するという説もあります。
私はまだ訪れたことがありませんが、鉄輪温泉には日帰り温泉として全国的に知られる「ひょうたん温泉」があり、ミシュラン・グリーンガイドにも掲載された実績があると言います。
ひょうたん温泉
──鉄輪温泉の共同浴場
ひょうたん温泉は、源泉100%かけ流しにこだわった湯を楽しめる、鉄輪温泉を代表する共同浴場です。鉄輪の豊富な湯量と泉質を、そのまま堪能できるのが魅力です。
露天風呂や大浴場、名物の瀧湯に加え、温泉の蒸気だけを使った天然スチームサウナや砂湯も備えており、思わず長居してしまいそうなほど設備が充実しています。
また、ひょうたん温泉はミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星を獲得した実績を持ち、外国人観光客にも人気が高い温泉施設として知られています。
| 名 称 | 鉄輪温泉/ひょうたん温泉 |
| 所在地 | 大分県別府市鉄輪 159-2 |
| Link | ひょうたん温泉 |
明礬温泉
見晴らしがよく、白濁した硫黄泉が楽しめる明礬温泉は、別府八湯のなかでも特に人気の高い温泉地です。私のように「旅の目的はまずお湯に浸かること」というタイプなら、せめて一泊は硫黄泉に浸かりたいと思うものですが、その願いを叶えてくれるのが明礬温泉です。

また、名物の地獄蒸しプリンで知られる老舗・岡本屋があるのもこの明礬温泉です。硫黄の香りが漂う湯の町と、素朴で濃厚なプリンの組み合わせは、明礬温泉ならではの魅力といえます。

地獄蒸しプリン
──別府温泉郷の名物
源泉にはいろいろあって、中には蒸気だけの源泉もあると言います。そんな蒸気だけの源泉を何に使うかというと、水に通して温泉を造成したり、調理に使ったりするらしいです。
温泉の蒸気で蒸した、明礬温泉・岡本屋の地獄蒸しプリンはそんなご当地名物の一つです。名物・地獄蒸しプリンの甘味の少ないほろ苦いカラメルは大人の味であるかも知れません。プリン好きの私なら何個でも食べられる逸品です。


「地獄蒸しプリン」
旅館・岡本屋の宿泊者の食後のデザートは勿論、地獄蒸しプリンです。また、道路脇に店舗を構えた岡本屋売店では食べることも、テイクアウトもできます。プリンと一緒に販売していたサンドウィッチも美味しいのでおススメです。味は、私の妻の保証付きでもあるので間違いはないと思います。

| 名 称 | 岡本屋売店 |
| 所在地 | 大分県別府市明礬3組 |
| Link | 岡本屋売店メニュー 岡本屋 明礬温泉 青磁色の湯 |
湯の花小屋
──明礬温泉の共同浴場
明礬温泉は、自然豊かな高台に位置し、藁葺き屋根の湯の花小屋が残る温泉地で、どこか懐かしい雰囲気に包まれています。

明礬温泉の湯は硫黄泉であるため古くから皮膚病に効能があるといわれ、現在も湯治場として人気が高いと言います。

| 名 称 | 明礬温泉・湯の花小屋 |
| 所在地 | 大分県別府市明礬温泉6組 |
| Link | 別府・明礬温泉 湯の花小屋 |
別府温泉保養ランド
──明礬温泉の共同浴場
別府温泉保養ランドでは、全国的にも珍しい泥湯を体験できます。泥湯は、噴気・地下水・特殊な粘土層という三つの要素が絶妙なバランスで揃わなければ生まれないとされ、まさに貴重な温泉資源です。 美肌効果が高いともいわれ、特に女性に人気があるのではないでしょうか。
泥湯は浮力が大きく、独特の浮遊感を味わえるのも魅力のひとつです。私自身も、一度は体験してみたいと思わせる温泉です。
泥湯のほかにも、コロイド湯・蒸し湯・滝湯など多彩な浴槽が揃っており、観光客だけでなく地元の人々からも親しまれているらしいです。
| 名 称 | 別府温泉保養ランド |
| 所在地 | 大分県別府市明礬5 紺屋地獄 |
| Link | 別府温泉保養ランド |
浜脇温泉
浜脇温泉は、浜辺から温泉が湧き出ていた様子に由来して「浜わき」と呼ばれるようになったと伝わる、歴史ある市営温泉です。別府八湯の中でも古い温泉地のひとつで、地元の人々に長く親しまれてきました。
また、市営温泉としては珍しく深夜まで営業しており、仕事帰りや旅の途中でも立ち寄りやすいと言います。地域の生活に溶け込みながら、観光客にも利用しやすい温泉として人気を集めているようです。
市営浜脇温泉
──浜脇温泉の共同浴場
浜脇温泉は、かつて浜辺から温泉が湧き出ていたことに由来して「浜わき」と呼ばれるようになり、鉄輪温泉と並んで別府温泉発祥の地とされる歴史ある温泉地です。その中心的存在が、この市営浜脇温泉です。
泉質は単純温泉だが、天然の保湿成分であるメタケイ酸を多く含むため、美肌効果が高いといわれています。いわゆる「美人の湯」として親しまれている所以です。
源泉温度は冬でも約60℃あり、これを加水せずに約43℃まで自然冷却して湯船に注いでいるという。私からするとかなり熱い温度ですが、別府のご年配の方々にとっては、このくらいの熱さでないと満足できないらしい。
なお、ぬる湯(40〜42℃)も用意されているとのことですが、それでも私には十分熱く感じられそうです。とはいえ、「郷に入っては郷に従え」という言葉もあります。ここでは文句を言わず、別府流の湯加減を楽しむのが一番でしょう。
観海寺温泉
観海寺温泉は、別府市街地の南西、船原山の東麓に広がる高台の温泉地で、別府八湯の中でも特に別府湾の眺望が美しいことで知られています。高台ならではの開放感と、海を見下ろす景色が人気の理由です。
この一帯には1,800以上の源泉があり、泉質は主に単純温泉や含重曹食塩泉(ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉)が中心とされます。これらの泉質は、神経痛・リウマチ・筋肉痛などに効能があるといわれ、湯治にも適した温泉地として親しまれています。
堀田温泉
堀田温泉は、別府市内に数多くある市営温泉の中でも入湯客数が常に上位に入る人気の温泉で、週末には特に多くの人でにぎわうと言います。湯船に浸かると、やさしい硫黄の香りがふわりと漂い、湯の中には白い湯の花が舞う。その柔らかな雰囲気が、訪れる人の心を和ませてくれるらしいです。
夢幻の里・春夏秋冬
──堀田温泉の共同浴場
堀田温泉にある立ち寄り温泉施設「夢幻の里 春夏秋冬」の泉質は硫黄泉で、明礬温泉の硫黄泉よりもやわらかくマイルドな肌ざわりが特徴といわれています。
ここの湯は、約110℃の温泉噴気を山水に直接注入して適温に仕上げる「噴気造成温泉」という方式でつくられています。湯船に注ぐ直前に造成されるため劣化が少なく、温泉成分をしっかり含んだ“できたて”の湯に浸かることができます。まさに、フレッシュな硫黄泉を味わえる贅沢な温泉といえます。
また、男女別の大浴場に加えて、5つの貸し切り風呂のすべてが露天風呂というのもユニークで、自然の空気を感じながら湯を楽しめるのが魅力です。
| 名 称 | 夢幻の里 春夏秋冬 |
| 所在地 | 大分県別府市堀田6組 |
| Link | 夢幻の里春夏秋冬 |
柴石温泉
柴石温泉は、別府地獄めぐりの一つである「血の池地獄」の周辺に広がる、山あいの静かな温泉地です。古くは、持統天皇や順徳天皇が湯治に訪れたと伝わる歴史ある名湯でもあり、別府八湯の中でも特に由緒の深い温泉として知られています。
施設には、あつ湯とぬる湯に分かれた内風呂、開放感のある露天風呂のほか、蒸し湯や家族湯も備えられており、さまざまな入浴スタイルを楽しむことができるらしいです。
市営柴石温泉
──柴石温泉の共同浴場
柴石温泉は、寛平7年(895年)に醍醐天皇、寛徳元年(1044年)に後冷泉天皇が療養に訪れたと伝わる、由緒ある温泉地です。観光名所「血の池地獄」の近くに位置し、静かな山あいに湯けむりが立ちのぼる風情が魅力です。
もともとの地名は藤内【とうない】でしたが、江戸時代に柴の化石が見つかったことから「柴石」と呼ばれるようになったと伝わっています。
市営柴石温泉の泉質は、内湯・露天風呂・家族風呂が単純温泉、そして蒸し湯がナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(塩化物泉)とされています。泉質の違いによって、さまざまな入浴体験が楽しめるのも魅力のひとつです。
| 名 称 | 柴石温泉 |
| 所在地 | 大分県別府市野田4組 |
| Link | 柴石温泉|別府市 |
亀川温泉
亀川温泉は、JR亀川駅周辺に広がる海沿いの温泉地で、別府八湯の中でも海の気配を最も身近に感じられるエリアです。泉質は主に食塩泉(塩化物泉)で、湯上がり後も身体がよく温まるのが特徴です。
名物の別府海浜砂湯では、海岸から自然に湧き出る温泉を利用した天然の砂湯を体験できます。温かい砂に身をゆだねる独特の入浴法は、亀川温泉ならではの魅力といえます。
別府海浜砂湯
──亀川温泉の共同浴場
別府海浜砂湯は、別府国際観光港の隣、上人ヶ浜【しょうにんがはま】の一角に位置します。 この浜は、一遍上人が九州に来た際に最初に上陸した場所と伝えられており、その故事が「上人ヶ浜」という地名の由来になったといわれています。
ここでは、屋外で天然の砂湯を体験できます。目の前には別府湾が広がり、海風を感じながら温かい砂に身をゆだねる体験は、開放感に満ちていることでしょう。 また、雨天でも利用できるよう可動式の屋根が設置されており、天候を気にせず楽しめるのも嬉しい点です。
砂湯は全国的にも数が少なく、別府ならではの貴重な温泉文化です。別府観光の行程には、ぜひ加えたい名物のひとつです。
| 名 称 | 別府海浜砂湯 |
| 所在地 | 別府市上人ヶ浜 |
| Link | 別府海浜砂湯|別府市 別府市綜合振興センター |
浜田温泉
──亀川温泉の共同浴場
亀川温泉にある市営共同浴場「浜田温泉」は、明治30年(1897年)頃に温泉が発見され、大正9年(1920年)に「浜田鉱泉」として浴場が開業しました。その後、昭和10年(1935年)の改築を機に市営温泉となり、地域の人々に親しまれてきました。
老朽化に伴い、平成14年(2002年)には、昔ながらの外観デザインを踏襲しつつ現在地へ新築移転しています。なお、旧浜田温泉の建物は「浜田温泉資料館」として保存され、当時の面影を今に伝えています。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で、天然の保湿成分であるメタケイ酸を多く含むため、美肌効果が高いといわれています。
| 名 称 | 亀川温泉/浜田温泉 |
| 所在地 | 別府市亀川浜田町991番地6 |
| Link | 浜田温泉|別府市 |
別府観光スポット
別府地獄めぐり
別府温泉観光の定番といえば、古くから噴気や熱泥が噴き出す景勝地を巡る「地獄めぐり」です。地獄は大きく、鉄輪温泉周辺と柴石温泉周辺の二つのエリアに分かれています。
鉄輪温泉付近には、 「海地獄」をはじめ、「鬼山地獄」、「鬼石坊主地獄」、「かまど地獄」、「白池地獄」の五つが集まっています。 中でも海地獄は、コバルトブルーの湯面が美しい人気の地獄であり、鬼山地獄は“ワニ地獄”の別名を持つほど多くのワニが飼育されていることで知られています。
一方、柴石温泉付近には、「血の池地獄」と、間欠泉の「龍巻地獄」の二つがあります。 血の池地獄は、酸化鉄や酸化マグネシウムなどを含む赤い熱泥が地層から噴出・堆積することで、池全体が赤く染まって見える独特の地獄です。 龍巻地獄は、30〜40分間隔で噴き上がる間欠泉で、見学にはタイミングが必要ですが、血の池地獄と並んで高い人気を誇っています。
| 名 称 | 別府地獄めぐり |
| 所在地 | 大分県別府市鉄輪 |
| Link | 別府地獄めぐり |
山地獄
山地獄は、泥火山から噴き出す粘土が堆積して小さな山のような地形をつくり、その周囲の岩の間から白い噴気が立ち上る独特の景観をもつ地獄です。
一見すると「別府地獄めぐり」に新たな地獄が加わったかのように思えますが、実はここは温泉熱を利用した動物園として運営されている施設です。
園内では、カピバラ、ヤギ、ロバ、サル、フラミンゴなど、さまざまな動物が飼育されており、ふれあいを重視した動物園として人気があります。
中でも人気者のカピバラは、テンジクネズミ科カピバラ属に属する世界最大の齧歯類【げっしるい】で、暖かい環境を好むため温泉との相性が良いのでしょう。多くの動物園で「カピバラ温泉」が名物となっているように、山地獄でも寒い季節には温泉に浸かるカピバラの姿を見ることができるでしょう。
| 名 称 | 山地獄 |
| 所在地 | 大分県別府市鉄輪御幸6組 |
| Link | 山地獄ホームページ |
湯けむり展望台
湯けむり展望台は、別府の街を見下ろす高台に位置し、温泉地ならではの湯けむりが立ち上る景観を一望できる絶景スポットです。特に朝の気温が低い時間帯は湯けむりがよりはっきりと見え、温泉街・別府の情緒を存分に味わうことができます。
展望台からは、鉄輪温泉の湯けむりだけでなく、雄大な鶴見岳や、季節ごとに色を変える扇山の姿も望むことができ、四季折々の風景が楽しめると言います。
私はまだ実際に訪れたことがないですが、夜景も素晴らしいと評判で、湯けむりと街の灯りが織りなす幻想的な景色が見られるらしいです。ライブ配信も行われているので、雰囲気を事前に味わうこともできます。
| 名 称 | 湯けむり展望台 |
| 所在地 | 大分県別府市鉄輪8組 (ロイヤルタウン大観山) |
| Link | 湯けむり展望台 別府湯けむりライブカメラ |
十文字原展望台
十文字原展望台は、天候に恵まれた日には別府湾をはじめ、国東半島、さらには四国まで見渡せるという抜群の眺望を誇る展望スポットです。
また、この展望台は「日本夜景遺産」および「日本夜景百選」に選ばれており、その評価からも夜景の美しさがうかがえます。別府の街明かりと闇夜に浮かぶ海のコントラストは、訪れる人を魅了するに違いありません。
| 名 称 | 十文字原展望台 |
| 所在地 | 別府市野田字池ノツル1200 |
| Link | 十文字原展望台|別府市 |
地獄蒸し工房 鉄輪
「地獄蒸し料理」とは、温泉から噴き出す高温の蒸気を利用した調理法で、食材をざるにのせて約98℃の温泉噴気が立ち上る“地獄蒸し釜”に入れ、蓋をするだけという実にシンプルなものです。しかし、塩分を含む温泉蒸気で一気に蒸し上げるため、食材本来の旨味が凝縮され、驚くほど美味しく仕上がると評判です。
この地獄蒸し料理は、別府では江戸時代から続く伝統的な調理法とされています。旅館の夕食メニューに組み込まれることもありますが、調理そのものを気軽に体験できるのが「地獄蒸し工房 鉄輪」です。
ここでは食材の持ち込みも可能ですが、野菜・海鮮・卵などの食材が販売されているため手ぶらでも楽しめます。特に別府市外から訪れる観光客にとっては便利な施設といえます。
| 名 称 | 地獄蒸し工房 鉄輪 |
| 所在地 | 別府市風呂本5組 (いでゆ坂沿い) |
| Link | 別府市 地獄蒸し工房鉄輪 |
◆ あとがき
別府八湯は、スパツーリズムの観点から見ても非常に魅力的な温泉郷であることを、あらためて実感しました。観光客に高い人気を誇るのも納得です。
私はこれまで別府温泉を何度か訪れているものの、まだ共同浴場を利用したことがありません。せっかく足を運びながら、その魅力に触れずに帰ってしまったのは、今思えば実にもったいないことでした。次に訪れる際には、ぜひ共同浴場にも立ち寄りたいと思っています。
さて、豊予海峡【ほうよかいきょう】は、大分県大分市(旧佐賀関町)の関崎と、愛媛県伊方町(旧三崎町)の佐田岬に挟まれた海峡で、瀬戸内海と太平洋の境界に位置します。
関崎沖の高島の東側には「ホゴ瀬」と呼ばれる瀬があり、ここは水温変化が少なく、年間を通して魚の餌となるプランクトンが豊富だといいます。そのため、本来は回遊魚であるサバやアジが、この周辺に“居つく”とされています。
さらに、この海域は潮流が速いため、ここで育つサバやアジは身がよく締まり、金色がかった体色や腹部の線が特徴的で、脂肪量の季節変化も小さいといわれます。
こうした「瀬付き魚」は古くから漁業者の間で知られており、この海域では伝統的に一本釣りが行われてきました。海底の起伏が激しく、波も高いため、網漁には適さないからです。(引用:ウィキペディア)
一本釣りで獲れたサバやアジは、鮮度を保つために活け締めが施されます。そのため魚体に傷がつきにくく、ストレスも少ないとされます。
こうして丁寧に扱われたサバやアジは、関さば・関あじとして高い評価を受け、刺身で味わえるほどの鮮度と品質を誇る高級ブランドとなっています。

ご当地の「食」は、関さば・関あじのほかにも、城下カレイ、ふぐ、鳥天など多彩で、別府・大分の旅をより豊かなものにしてくれます。