投稿者: takaaki.nishioka

  • 南紀白浜温泉で癒されて、絶景三昧!―三段壁・千畳敷・円月島をめぐる旅路

    はじめに

    南紀白浜といえば、美しい砂浜が広がるビーチ・「白良浜」が想像でき、夏のビーチには海水浴客であふれている情景を思い浮かべる方が多いはずだ。

    さらには愛くるしいパンダで人気のテーマパークである「白浜アドベンチャーワールド」に行く観光客も多い。だから鳥インフルエンザの影響で施設が休園になった際には多くの宿泊旅行者、特に児童がいる家族連れ客を大いに失望させたはずである。

    私たちシニアの旅は、そういった喧騒の中の旅から一線を画しているので、南紀白浜観光といえども昔から名高い景勝地を中心とした旅である。穴場的な観光スポットにも行きたいが、南紀白浜は和歌山でも人気の観光地であるので観光客が少ない観光スポットは皆無に等しい。

    ここはオーソドックスな旅にしようと思い、観光スポットとしては有名すぎるが、三段壁、千畳敷や円月島をメインとする旅にした。かつて見た景勝地の景色を見ても、十分に年齢を重ねた今の私なら感じ方も異なっているにちがいないと思ったからである。

    目次
    はじめに
    白浜温泉
    泉質
    効能
    温泉街
    三段壁
    千畳敷
    円月島
    あとがき

    白浜温泉

    白浜温泉の歴史は古く、飛鳥時代(西暦593~710年)にまで遡るという。その1350年以上の長い歴史を有する白浜温泉は、道後温泉(愛媛県)や有馬温泉(兵庫県)と並ぶ「日本三古湯」と呼ばれている。

    飛鳥時代には斉明天皇【さいめいてんのう】(594~661年)をはじめ天智天皇【てんちてんのう】(626~672年)、持統天皇【じとうてんのう】(645~703年)、文武天皇【もんむてんのう】(683~707年)といった歴代天皇が湯治のためにこの白浜温泉を訪れたらしい。

    当時の都人が飛鳥(現在の奈良県明日香村の辺り)からはるばる熊野古道を通って白浜温泉まで湯治に来ていたことを思い浮かべると温泉の有難さを再認識させられる。


    泉質

    湯量が豊富な白浜温泉には泉質の違う源泉が多くあるらしい。主な泉質には、塩化物泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉、単純温泉の4種類の基本泉質が知られており、これに加えて代表的なものとして含硫黄ナトリウム塩化物泉やナトリウム塩化物炭酸水素塩泉などの複合泉質がある。さらにpHや浸透圧が違うだけでも感じる泉質はかなり違うものである。

    白浜温泉には源泉が15ヶ所もあるというから多種多様な泉質を楽しめるということである。持病がある人は泉質を慎重に選ぶ必要があるが、そうでない人は別に神経質になることもない。

    私は利用したことはないが、日帰りでも利用できる温泉施設が足湯も含めて25ヶ所もあるというからすごい!

    効能

    泉質が多様であれば、当然ながら効能や湯ざわりも様々である。その中で自分の好きな温泉に浸れれば至福の時が得られる。

    温泉街

    人気のビーチ、白良浜【しららはま】から千畳敷までの太平洋に面する海岸沿いに大規模ホテルや旅館が立ち並ぶ。

    白良浜は、白浜の名の由来にもなっているように、驚くほど白い砂浜でとても綺麗である。白い砂浜は約90%の珪酸を含んだ石英砂でできており、サラサラの砂である。多くの観光客に人気であるのは当然である。

    夏の風物詩の一つにもなっているように多くの海水浴客が白良浜を足の踏み場ないほどに埋め尽くす情景を毎夏のようにメディアは取り上げるが、それほどに白良浜と温泉旅館ホテル街の立地条件は経営上重要になっていることは容易に推察できる。

    最近は景勝地よりも「白浜アドベンチャーワールド」の方が人気が高いという。動物園・水族館・遊園地の3つを併せ持つこのテーマパークも白良浜に負けず劣らず人気が高いので、この周辺に立地する旅館やホテルの人気も高くなっている。

    JR白浜駅からは白良浜も白浜アドベンチャーワールドも少し距離があり、徒歩で行くには躊躇する距離である。

    起点終点距離
    JR白浜駅白浜アドベンチャーワールド約3km
    JR白浜駅白良浜海水浴場約5km
    アドベンチャーワールド白良浜海水浴場約5km

    タクシーを使うことが多くなるだろうと思う。というのは私の場合は、大概は自家用車での移動であるからだ。

    名 称白浜温泉
    所在地西牟婁郡白浜町
    Link南紀白浜源泉のご案内

    三段壁

    三段壁は、かつて東尋坊(福井県坂井市)と共に「自殺の名所」と不名誉な呼ばれ方をしたこともある断崖絶壁である。

    三段壁(和歌山県白浜町)

    高さ50m、長さ2kmにわたる大断崖であり、近くに寄ればかなりのスケール感がある。

    三段壁 かなり断崖の内側から撮影する。断崖での写真撮影は苦手だ!

    高所が苦手な私からすれば、ここから落下すれば助からないなあと思う前に、断崖の先に立つことすらできない。昔はこれほど怖いと感じなかったように思うが、今は全くダメである。

    三段壁は有名な観光スポットでもあり、重要な地質研究の場でもある。「三段壁洞窟」の中にエレベーターで降りるとその地層が水平でないことに驚嘆する。

    垂直に変動した地層の上に水平の地層が入り込んで重なるというかなり複雑な地殻変動が起きたことを物語っている。

    三段壁洞窟は海に繋がっているので、波が洞窟内部深くにも押し寄せてくる。

    三段壁洞窟の開口部は結構大きいとの印象を持った。

    三段壁洞窟の開口部からの景色も素晴らしかった。何よりも高所ではないのが良い。

    名 称三段壁
    所在地和歌山県西牟婁郡白浜町
    駐車場あり(無料)
    Link三段壁|南紀白浜観光協会
    観光名所 | 三段壁洞窟
    わかやま観光 三段壁

    千畳敷

    千畳敷【せんじょうじき】は、瀬戸崎の先端から太平洋に向けて突きだしたスロープ状の大岩盤である。かなり広い岩盤なので「千畳敷」の名が付いている。

    この大岩盤は、第3紀層の砂岩からなる白くて柔らかい岩盤であり、太平洋の打ち寄せる荒波に浸食され、悠久の時を経て壮大な景観を形成したという。

    名 称千畳敷
    所在地西牟婁郡白浜町594
    駐車場あり(無料)
    Linkわかやま観光 千畳敷

    円月島

    円月島(白浜町)は、臨海浦に位置し、南北130m、東西35m、高さ25mの小島で、白浜のシンボルとして親しまれている。正式には高嶋【たかしま】という。

    通称、円月島と呼ばれる高嶋【たかしま】(白浜町)

    島の中央に円月形の海蝕洞がぽっかり開いていることから「円月島」と呼ばれるようになったのが通称の由来らしい。

    円月島 ココが最も円月島に近寄れる場所である。

    円月島に沈む夕陽は「和歌山県の夕日100選」に選ばれており、日の沈む夕景の美しさは格別で、春分・秋分の時期には、中心部の穴を通して夕日が見えるらしい。

    円月島 次の機会には沈む夕陽をバックにして撮影したいものだ。

    少なくとも一度は撮影にチャレンジしたいものだ。

    名 称円月島(高嶋)
    所在地西牟婁郡白浜町3740
    駐車場あり(無料)
    Link円月島 | 和歌山県

    あとがき

    白浜温泉の魅力を書こうとしたが、よくよく考えれば古の昔から既にメジャーな温泉の何を書けば魅力になるのかとハタと考え込んでしまった。温泉の泉質には全く問題がなく、大満足であるが、それは古の昔から知られてきたことである。

    では何か欠点はないかと個人的偏見で考えたことは、白浜温泉街には情緒あふれる日本旅館がないことである。

    昔ながらの日本旅館の風情は、勿論、私の好みであり、現代人の多くはモダンなホテルでの滞在を好んでいるのだろう。特に子供連れの家族客や若いカップルにはそちらの方が似合っているに違いない。襖や障子を誤って破ってしまうリスクもないだろう。

    南紀白浜で見かける観光客の多くは、若いカップルや家族連れである。私たちのようなシニアの夫婦連れは少数派ではないだろうか? 観光スポットと呼ばれる場所は景勝地からインスタ映えのする場所へと移っているようだ。若者たちにとってインスタ映えする場所や物は、残念ながら私のように古くなった人間には到底理解できない。

    そのためか景勝地ほど若者や家族連れが少なかったように思う。おかげで超が付くほど有名な南紀白浜の景勝地、三段壁、千畳敷や円月島に行っても他の観光客とは十分過ぎるほどの距離を保っていられる。人気と言われる三段壁洞窟への移動エレベーターにも列を作ることなくすぐに乗れたりする。これは気の短くなったシニアには有難いことだ。

    こうして大半の観光客とは異なる行動パターンとなってしまった景勝地を訪ねて思うことは、景勝地には何度来ても良いものだということだ。その魅力があるからこそ景勝地になっているのだと思う。それらを見て感動する感じ方は人によって様々ではあるだろうが、景観は季節や天候によるところが大きいようにも思う。今回、私たちの旅にしては珍しく天候にも恵まれたのは幸運であったと言わざるを得ない。


    【参考資料】
    南紀白浜源泉|南紀白浜観光協会
    三段壁|スポット|南紀白浜観光協会
    南紀白浜の観光名所 | 三段壁洞窟
    わかやま観光 三段壁
    わかやま観光 千畳敷
    円月島 | 和歌山県公式観光サイト

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