はじめに
興福寺【こうふくじ】は、奈良市登大路町にある法相宗の大本山の寺院で、南都七大寺の一つである。藤原氏の氏寺として古代から中世にかけて強大な勢力を誇った寺院である。

興福寺の起源は、藤原鎌足の病気平癒を願って夫人の鏡女王が669年に京都の山科に建立した山階寺【やましなでら】が始まりであるという。その後、山階寺は藤原京に移り、厩坂寺【うまやさかでら】と名称が変わった。そして、平城京への遷都に伴い、710年に現在の地に移転して「興福寺」と名付けられたという。
興福寺
興福寺には多くの重要な建築物と文化財がある。特に有名なのは、五重塔(国宝)と東金堂(国宝)である。
南円堂(本尊・不空羂索観音)は、西国三十三所第9番札所、東金堂(本尊・薬師如来)は西国薬師四十九霊場第4番札所となっている。

興福寺は「古都奈良の文化財」の一部として世界遺産に登録されている。
名 称 | 興福寺 |
所在地 | 奈良県奈良市登大路町48 |
TEL | 0742-22-7755 |
Link | 法相宗大本山 興福寺 |
あとがき
興福寺の魅力は、その豊かな歴史と美しい建築、そして自然との調和である。古代からの仏教文化と日本独自の自然美を感じることができる。
興福寺は、669年に藤原鎌足によって創建され、藤原氏の菩提寺として栄え、多くの貴重な文化財を有している。興福寺の国宝館には、多くの重要文化財が収蔵されており、中でも阿修羅像はその美しさと神秘的な表情で私たちを魅了する。
興福寺の東金堂は、本堂としての役割を果たしている。五重塔は奈良のランドマークの一つであり、日本で現存する中では2番目に高い五重塔であると言われている。
南円堂は、西国三十三所の第九番札所として信仰を集めている。眺望も素晴らしく、多くの参拝者が訪れるという。
また、興福寺の境内では四季折々の風景が楽しめる。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色が美しいという。