◆ はじめに
飛水峡【ひすいきょう】は、飛騨川流域に位置し、岐阜県七宗町から白川町にかけて約12km続く峡谷である。国道41号線を下呂方面へ進むと、第2トンネル手前の待避所付近から、飛騨川沿いに広がる飛水峡の景観を望むことができる。
この峡谷では、エメラルドグリーンに輝く水面がひときわ美しく、飛騨川の急流が長い年月をかけて刻んだ断崖や奇石・怪石が独特の景観をつくり出している。
飛水峡の象徴ともいえるのが、川の流れによる侵食で形成された甌穴【おうけつ】(ポットホール)である。その数は800個以上にのぼり、直径2mに達するものもあるという。これらの甌穴群は地質学的にも貴重で、「飛水峡の甌穴群」として国の天然記念物に指定されている。
飛水峡一帯は「飛騨木曽川国定公園」の指定区域に含まれ、清流と岩壁が織りなす大自然の美しさを存分に味わえる景勝地となっている。
飛水峡の甌穴群
飛水峡【ひすいきょう】は、飛騨川流域に位置し、岐阜県七宗町から白川町までの全長約12kmにわたる峡谷である。エメラルドグリーンの水面がとても綺麗である。

飛水峡、特に飛騨川に架かる上麻生橋から上流約2kmの峡谷部分の河床の岩盤の上には数多くの甌穴【おうけつ】(ポットホール)があり、「飛水峡甌穴群」として国の天然記念物に指定されているという。
その場所を探してみたが、「飛水峡甌穴群の碑」を見つけたのが精一杯で、甌穴自体を探せなかったのは残念である。現地の案内所でも甌穴群についての情報が全くなかった。

帰宅後に、『国道41号線から上麻生橋を渡って、看板表示に従って右折すると「飛水峡ロックガーデン」があり、駐車場から小さな階段を使って下に降りると「飛水峡の甌穴群」をより間近に見ることができる。』との情報を見つけたので、次に訪れた際にはリベンジしたいと思う。

| 名 称 | 飛水峡の甌穴群 |
| 所在地 | 岐阜県加茂郡七宗町上麻生 |
| 駐車場 | なし |
| Link | 飛水峡(七宗町)|岐阜県観光 |
道の駅・ロックガーデンひちそう
国道41号線を走っていると道の駅「ロックガーデンひちそう」があり、その建物の裏手には展望台が設置されている。その展望台からは飛水峡の絶景を眺めることができる。

流れが結構速いにもかかわらず、水面がエメラルドグリーンを呈していることに率直に驚いた。

| 名 称 | 道の駅・ロックガーデンひちそう |
| 所在地 | 岐阜県七宗町中麻生1169-3 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | 道の駅ロックガーデンひちそう |
七宗橋
飛水峡に架かる七宗橋【ひちそうばし】からも飛水峡の絶景を観ることができる。

七宗橋へは道の駅「ロックガーデンひちそう」の駐車場に車を止めて、歩いて行くことになる。徒歩10分程の距離である。

| 名 称 | 七宗橋 |
| 所在地 | 岐阜県加茂郡七宗町中麻生 |
| 駐車場 | なし(道の駅ロックガーデンひちそうの駐車場) |
◆ あとがき
初夏(6月上旬〜下旬)になると、飛水峡の岩肌には岩躑躅【イワツツジ】が花を咲かせ、その鮮やかな赤色が訪れる人々の目を楽しませてくれるという。岩場に点々と咲く赤い花が、エメラルドグリーンの水面と見事なコントラストを描き出す光景は、まさに飛水峡ならではの美しさだ。私もいつか、その季節に合わせて訪れ、この景色を自分の目で確かめてみたいと思う。
一方、秋には紅葉が見頃を迎え、清流の緑と紅葉の赤や黄が織りなす色彩が峡谷を鮮やかに染め上げる。私たちが訪れたのは10月中旬で、紅葉にはやや早かったようだが、それでも飛水峡の自然が持つ静かな迫力と美しさは十分に感じられた。飛騨木曽川国定公園の指定区域に含まれるこの地の価値は、季節に左右されるものではなく、訪れる者に深い感動を与えてくれる。
そして、飛水峡に多数存在する甌穴(ポットホール)は、学術的にも高く評価されている。次の機会には、ぜひ甌穴群をじっくりと観察し、その成り立ちに思いを馳せてみたいものだ。
季節ごとに姿を変える飛水峡の景観は、何度訪れても新たな発見を与えてくれる静かな宝物のように思う。