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方除の大社と称され、今は交通安全の神社「城南宮」

はじめに

京都の神社仏閣は国際的にも有名であり、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産として17か所が登録されている。世界文化遺産に登録されていない寺社にも素晴らしい景勝地があり、むしろそちらの方が多いくらいだ。城南宮【じょうなんぐう】もその一つである。

城南宮の境内マップ

城南宮は、桓武天皇が794年に平安京へ遷都した際に、京の南に鎮守神として創建した神社である。城南宮は、厄除けの神様としても知られており、多くの参拝者が厄除けを祈願に訪れる。

目次
はじめに
城南宮
あとがき

城南宮

城南宮【じょうなんぐう】は、京都市伏見区にある神社で、主祭神として城南大神(八千矛神、息長帯日売尊、国常立尊)を祀っている。

城南宮の創立年代は不詳であるが、平安遷都の際に国常立尊を八千矛神と息長帯日売尊に合わせ祀って創建されたと伝わる。平安京(城)の南にあることから「城南神」と称したという。

白河天皇が鳥羽離宮(城南離宮)を造営した際にはその一部となり、離宮の鎮守社として代々の天皇や上皇の行幸がしばしばあったという。また後代になると京都御所の裏鬼門を守る神となったことから貴族の方違の宿所となり、方除けや厄除けの神としても信仰されるようになったらしい。城南宮が「方除の大社」とされる所以である。

1221年、後鳥羽上皇は「流鏑馬揃え」を城南宮で催した。これは北条義時を打倒する兵を集結させる口実であり、上皇は「承久の乱」を起こすものの西上してきた鎌倉幕府勢により敗れた。1868年の「鳥羽・伏見の戦い」の主戦場となったのもこの地である。

近年では転居、旅行の厄除けから転じて「交通安全の神」としても広く信仰されており、毎年7月には自動車の「茅の輪くぐり」が行われるという。

名 称城南宮
所在地京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
TEL075-623-0846
駐車場あり(無料)
Link城南宮 | 方除け ・厄除けの祈祷、車のお祓いの神社

あとがき

城南宮の魅力は、市内の喧騒から離れた静かな場所に位置しているため、静寂の中で自然と触れ合うことができる点である。

城南宮には池泉回遊式庭園があり、散策しながら自然の美しさと四季折々の風景を楽しむことができる。特に早春の梅や春の桜、そして秋の紅葉は見事である。

城南宮では年間を通じて様々な行事が行われている。特に早春の「枝垂れ梅と椿まつり」や秋の「紅葉祭り」は訪れる私たちを魅了する。


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