はじめに
京都の神社仏閣は国際的にも有名であり、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産として17か所が登録されている。世界文化遺産に登録されていない寺社にも素晴らしい景勝地があり、むしろそちらの方が多いくらいだ。北野天満宮【きたのてんまんぐう】もその一つである。

北野天満宮は、「学問の神様」として知られる菅原道真を祀る神社で、受験生や学問に関心のある人々にとって特別な神社となっている。
北野天満宮
北野天満宮【きたのてんまんぐう】は、菅原道真を祀る神社である。「天神さん」あるいは「北野さん」とも呼ばれる。
太宰府天満宮(福岡県太宰府市)と共に天神信仰の中心となる神社で、全国各地の天満宮に勧請が行われている。
北野天満宮は、平安時代に創建された歴史的な神社であり、豊臣秀吉や徳川家康などの歴史上の人物とも関わりがあるとされる。
北野天満宮は、「学問の神様」である菅原道真を祀っており、特に受験生や学生たちが合格祈願に訪れることで知られる。境内には合格祈願の絵馬がたくさん奉納されている。
また、北野天満宮は「梅の名所」としても知られており、2月から3月にかけて梅の香りと共に美しい梅の花が咲き誇る。
名 称 | 北野天満宮 |
所在地 | 京都市上京区御前通今出川上ル馬喰町 |
TEL | 075-461-0005 |
駐車場 | あり(無料) |
Link | 北野天満宮 |
あとがき
太宰府天満宮(福岡県太宰府市)は、菅原道真の死後、その霊を鎮めるために905年に創建された神社で、全国に約1万2000社もあるとされる天満宮や天神社の総本社である。道真の御霊を祀る最も重要な神社として、多くの参拝者が訪れている。
一方、北野天満宮(京都市上京区)は、同じく菅原道真の御霊を鎮めるために、947年に創建された神社である。北野天満宮も太宰府天満宮と共に天神信仰の中心となる神社で、全国各地の天満宮に勧請が行われてきた。
両神社とも、菅原道真が政敵の陰謀により失脚し、太宰府に流された後に死去したことが創建の背景にある。道真の死後、その霊が怨霊となって災いをもたらすと信じられていたため、その御霊を鎮めるために両神社が創建されたという歴史を有する。
そのため両神社は、日本全国に広がる菅原道真信仰の重要な拠点として、歴史的・文化的な関係を持ち続けており、相互に文化的な影響を与え合っているとされる。両神社を参拝することで、学問成就の祈願だけでなく、美しい風景を楽しみながら、歴史や文化の深さを感じることができるはずである。