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豊臣秀吉が建て、晩年を過ごした城跡「伏見桃山城」

はじめに

京都の神社仏閣は国際的にも有名であり、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産として17か所が登録されている。世界文化遺産に登録されていない寺社や城跡にも素晴らしい景勝地があり、むしろそちらの方が多いくらいだ。伏見桃山城【ふしみももやまじょう】もその一つである。

伏見桃山城(城跡)の周辺マップ

伏見桃山城は、京都市伏見区に位置する歴史ある城跡である。豊臣秀吉によって建てられた城で、秀吉が晩年を過ごした場所でもある。多くの歴史的出来事の舞台となり、その歴史に触れることができるのが大きな魅力である。

目次
はじめに
伏見桃山城
あとがき

伏見桃山城

伏見城【ふしみじょう】は、京都市伏見区の桃山丘陵にあった城である。焼失した伏見城は1602年頃に徳川家康によって再建され、1619年に廃城とされた。このとき建物や部材は二条城、淀城、福山城などに移築されたという。伏見城の跡には元禄時代頃までに桃の木が植えられて桃山と呼ばれていた。そのため伏見城は、桃山城又は伏見桃山城【ふしみももやまじょう】と呼ばれるようになったという。

かつて伏見の桃山地区は東山から連なる丘陵の最南端に位置し、南には巨椋池が広がっていた。水運により大坂と京都とを結ぶ要衝の地であったとされる。

伏見城は三度に渡って築城され、最初の城は朝鮮出兵開始後の1592年8月に豊臣秀吉が隠居後の住まいとするため伏見指月に建設を始めた。このとき築かれたものを「指月伏見城」、後に近隣の木幡山(桃山丘陵)に再築されたものを「木幡山伏見城」と呼んで区別している。さらに木幡山伏見城は豊臣期のものと、「伏見城の戦い」で焼失した跡に徳川家康によって再建された徳川期とに分けられている。

名 称伏見桃山城
所在地京都府京都市伏見区桃山町大蔵45
駐車場あり(無料)
Link京都市:伏見桃山城について
伏見桃山城 | 京都観光情報 KYOTOdesign
伏見桃山城 – いろどりトリップ

あとがき

伏見桃山城の魅力は、数々の歴史的出来事の舞台となった、その歴史への想いに触れることができる点である。

伏見桃山城は、豊臣秀吉によって建てられた城で、その豪華な建築様式が特徴で、日本の伝統的な建築技術と豪華な装飾が見られたというが、今はそれを観ることは叶わない。

伏見桃山城は、豊臣秀吉が晩年を過ごした場所であり、多くの歴史的出来事の舞台となった。そんな歴史に想いを馳せることができるのも城跡に立つことの醍醐味である。

現在は、天皇陵となっている伏見城本丸跡一帯の少し北側に、模擬天守が残されている。かつて「伏見桃山城キャッスルランド」という遊園地があり、模擬天守はその遊園地の中に建てられていたものであるという。遊園地は、2003年に閉園したが、地元民の要望も模擬天守は解体されずに残されることになったらしい。

この一帯は、現在は京都市が管理する「伏見桃山城運動公園」として整備されている。

伏見桃山城運動公園の案内図

伏見桃山城(城跡)は、歴史好きな私たちにとっては魅力的な場所であることには変わりはない。


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