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建築や周辺環境も楽しめる和歌山県立博物館

はじめに

和歌山県立博物館は、1971年4月に和歌山城二の丸跡に設立され、和歌山県教育委員会の所管に属する公立博物館として開館した。1994年7月に、現在の和歌山城南側・和歌山大学教育学部跡地に移転し、和歌山県立近代美術館とともに新たに開館した。この移転により、博物館はより広いスペースと現代的な施設を持つことができ、展示や収蔵品の管理が向上したという。

和歌山県立博物館には、旧石器時代から近現代にわたる和歌山県の歴史と文化に関する物品が展示されている。特に高野山や熊野三山、紀州徳川家に関連する資料が豊富で、和歌山県の文化財の保存と活用に努め、和歌山の歴史と文化を深く理解するための重要な施設となっている。


<目次>
はじめに
和歌山県立博物館
あとがき

和歌山県立博物館

和歌山県立博物館は、和歌山県の歴史と文化を深く理解するための重要な施設となっている。この博物館では、旧石器時代から近現代にわたる和歌山県の歴史と文化に関する展示を行っている。特に高野山や熊野三山、紀州徳川家に関連する資料が豊富である。また、和歌山の文化財の保存と活用に努めているという。

常設展の他に、年間を通じて特別展や企画展が開催されており、普段は公開されていない貴重な文化財を鑑賞することができる。特に春と秋の特別展は、県内外の貴重な文化財を鑑賞できるまたとない機会となる。

この博物館は、子供向けのクイズや自主制作の音声ガイドなど、多様な来館者の要望に対応できるよう配慮されている。夏休みには子ども向けの解説が充実した展示が行われ、自由研究の題材にも最適であると評判である。このような教育普及活動に熱心な博物館は、全国的にみても稀有な存在ではなからろうか。

和歌山県立博物館は、和歌山県立近代美術館に隣接しており、美しい和歌山城の天守を間近に望む恵まれた環境に立地している。この博物館の建物は、和歌山県立近代美術館と同様に建築家・黒川紀章氏の設計によるもので、近代的な中にも日本の伝統を感じさせるデザインが魅力的であるとして評価も高い。

この博物館は、和歌山の歴史と文化を学びながら、美しい建築や周辺環境も楽しめるスポットとなっている。和歌山観光の際には是非、和歌山県立博物館にも立ち寄ってほしい。

名 称和歌山県立博物館
所在地和歌山県和歌山市吹上1丁目4-14
開館時間9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日月曜日(祝日の場合は翌平日)、
年末年始、展示替え期間
観覧料一般350円、大学生240円、高校生以下無料
駐車場あり(有料)博物館の地下にある
博物館・美術館の利用者は2時間まで無料
Link和歌山県立博物館

あとがき

和歌山県立博物館では、2024年6月15日から2025年3月9日までの期間、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念して、特別展「聖地巡礼―熊野と高野―」が開催されている。

来たる10月12日(土)から11月24日(日)の期間には、第Ⅲ期展示として「人・道・祈り―紀伊路・伊勢路・大辺路をゆく―」と題した展覧会が開催される予定になっている。

この展示では、熊野三山や高野山といった古来からの霊場への参詣道が取り上げられ、その参詣道沿い位置する寺社や霊場の名宝の数々が紹介される予定であるという。

私たち現代人は、なかなか「霊場めぐり」をする機会がない。シニア世代となり会社員をリタイアした私ですら、時間があっても体力がなくなり、「霊場めぐり」に躊躇するようになってしまった。

この博物館で紀伊半島の「霊場めぐり」をバーチャルで体験して、巡礼者気分を味わってみるのも良いアイデアであるかもしれない。

展示予定では、国指定重要文化財 14 点、和歌山県指定文化財 5 点、三重県指定文化財 5 点が展示されることになっている。この特別展の開催を心待ちにしたい。


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