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日本三大聖天・妻沼聖天の古刹「妻沼聖天山 歓喜院」

はじめに

妻沼聖天山歓喜院【めぬましょうてんさん かんぎいん】は、生駒聖天寳山寺(奈良県)や待乳山聖天本龍院(東京都)と並んで日本三大聖天の一つとされている。

妻沼聖天山歓喜院の周辺マップ

妻沼聖天山歓喜院は、埼玉県熊谷市に位置し、お聖天さんを祀る寺院である。創建は、平安時代から鎌倉時代へと時代が変わっていくきっかけとなる源平合戦が始まる直前の1173年であると伝わる。創建したのは、平家物語にも登場する斎藤別当実盛とされている。

目次
はじめに
妻沼聖天山歓喜院
あとがき

妻沼聖天山歓喜院

妻沼聖天山歓喜院【めぬましょうてんさん かんぎいん】は、埼玉県熊谷市妻沼【めぬま】に位置する高野山真言宗の寺院である。歓喜院【かんぎいん】の山号は聖天山【しょうでんざん】であるが、一般的には山号に地名を冠した妻沼聖天山【めぬましょうでんざん】と呼称され、公式でも主にその名で案内されることが多い。参拝客や地元住民からは「(妻沼の)聖天様」と呼ばれる。

創建は、1179年に、長井庄(熊谷市妻沼)を本拠とした武将の齋藤別当実盛が、守り本尊の大聖歓喜天(聖天)を祀る聖天宮を建立し、長井庄の総鎮守としたのが始まりとされている。以来、大聖歓喜天(聖天)は、福運厄除の神として信仰されてきた。

その後、1197年に、良応僧都(斎藤別当実盛の次男である実長)が聖天宮の別当寺院(本坊)として歓喜院長楽寺を建て、十一面観音菩薩を御本尊として祀ったという。

伽藍は、1670年の「妻沼の大火」で焼失したため、現存する聖天堂(本殿)は18世紀半ばの江戸時代中期に再建されたものであるとされる。豪華な装飾が特徴である本殿(聖天堂)は、2003年から2011年までの修復工事によって創建当初の極彩色の彫刻が蘇ったと言われている。2012年に聖天堂本殿)は国宝に指定されている。

また、貴惣門は、国の重要文化財に指定されており、全国に4つしかない特殊な形の屋根が特徴と言われている。

妻沼聖天山歓喜院は、特に縁結びの霊験があるとされており、多くの人々が訪れている。

名 称妻沼聖天山 歓喜院【めぬましょうてんさん かんぎいん】
御本尊歓喜天【かんぎてん】(聖天【しょうてん】)
所在地埼玉県熊谷市妻沼1511
TEL048-588-1644
Link妻沼聖天山 | 国宝、妻沼聖天山へようこそ

あとがき

私たちは、一般的に聖天像を目にすることはほとんどない。その理由は、御本尊の聖天様は秘仏であることが多いからである。

妻沼聖天山の秘仏は、鋳銅製の御正躰錫杖頭【みしょうたいしゃくじょうとう】の中央部分に配された男神女神2柱の歓喜天で、通常は朱色の布で覆われていているとされる。

その秘仏が2019年4月16日~22日に23年ぶりに御開扉されたという。私たちは、御本尊を拝することができる機会が数少ないので、またとない機会であったはずだ。

「開創840周年記念 重要文化戝秘仏御本尊 御開扉」と銘打った記念イベントとして執行されたらしい。次に私たちが御本尊にお目にかかれるのはいつのことであろうか。


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