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【伊賀の国】大イチョウの黄葉が綺麗な「積田神社」

はじめに

伊賀の国」は、かつての日本の地方行政区分で、現在の三重県西部、上野盆地一帯に該当する令制国の一つであり、東海道に属していた。「伊賀」は、現在でも三重県の伊賀地方を指す呼称として使われており、伊賀市と名張市を中心に構成されている。伊賀は、伊賀流忍者の発祥地として知られ、伊賀焼(陶器・炻器)や伊賀組紐の産地としても有名である。

秋の紅葉と言えば、文字通りにモミジの紅葉をイメージしてしまうことが多いが、銀杏(イチョウ)の黄葉も秋の風物詩であることに間違いはない。大イチョウの葉が黄葉している様は絵になるし、そのイチョウの落葉して地面に敷き詰められ、まるで黄色の絨毯のようになった様も見事というしかない。

積田神社【せきたじんじゃ】は、奈良の春日大社奥宮とされる神社で、秋にはイチョウの落ち葉が美しいことでも有名である。

目次
はじめに
積田神社
あとがき

積田神社

積田神社【せきたじんじゃ】は、「南都春日大社奥宮」【なんとかすがたいしゃおくみや】とも呼ばれる神社で、名張市の景勝地の一つである。

積田神社鳥居

今から約1350年ほど前にあたる西暦676年に、鹿島大神【かしまおおみかみ】が常陸国【ひたちのくに】の鹿島神宮から大和国【やまとのくに】の春日大社へと遷幸【せんこう】した際、途中で立ち寄られて鎮座された場所とされている宮である。したがって、仮の宮とは言え、春日大社の前身にあたる神社である。

積田神社の参道

鹿島大神は、鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神【たけみかづちのおおかみ】のことである。記紀に記された日本神話では、天照大御神の命を受け、経津主大神【ふつぬしのおおかみ】と共に、葦原の中つ国の王である大国主大神【おおくにぬしのおおかみ】に「国譲り」を交渉をした神さまとして知られる。ちなみに経津主大神は香取神宮の御祭神である。

積田神社拝殿

積田神社には、下記の3柱の神さまが祀られている。

  • 武甕槌大神【たけみかづちのおおかみ】
  • 経津主大神【ふつぬしのおおかみ】
  • 天児屋根命【あめのこやねのみこと】
積田神社の参道

天児屋根命は、日本神話の「天岩戸神話」において天照大御神が岩戸を少し開いたときに布刀玉命【ふとたまのみこと】とともに鏡を差し出した神さまで、春日神の一柱として春日大社で祀られている。

積田神社の参道

積田神社の参道は、例年11月下旬~12月上旬に紅葉の見頃を迎え、イチョウとカエデが色づき、絶景を作り出す。

積田神社の参道

紅葉の名所の一つであることは、地元ではよく知られているが、世間一般にはまだ無名と言わざるを得ない。

積田神社の参道

積田神社がこのまま静かな隠れた紅葉の名所でいてもらいたい気持ちと、より多くの人にも知ってもらいたい気持ちが正直、半々である。

積田神社の大イチョウ
積田神社の大イチョウ
名 称積田神社
所在地三重県名張市夏見2162
駐車場あり(無料)
Link積田神社 | 観光三重

あとがき

積田神社は、「南都春日大社奥宮」とも呼ばれる神社である。

積田神社【せきたじんじゃ】

今から約1350年ほど前にあたる西暦676年に、鹿島大神【かしまおおかみ】が常陸国【ひたちのくに】の鹿島神宮から大和国【やまとのくに】の春日大社へと遷幸【せんこう】した際、途中で立ち寄られて鎮座された場所とされている宮である。したがって、仮の宮とは言え、春日大社の前身にあたる神社である。

鹿島大神が乗っていたとされる鹿の像(積田神社)

鹿島大神が常陸国から大和国へと遷幸した際の乗っていたとされる鹿の像が積田神社にはある。鹿島大神はムチがわりに柿の枝を用いていたと伝わる。

積田神社神柿

鹿島大神がムチがわりに使っていた柿の枝を積田神社の地に突き刺しておいたところ、その柿の枝は立派な柿の大樹に成長したという。その柿の木は「神柿」【かみがき】と呼ばれて大切に保護されている。

積田神社神柿

この神柿の樹齢については不明である。もし伝説を信じるのであれば、樹齢はおよそ1,350年ということになる。樹齢については非常に興味深いが、伝説を有する貴重な御神木なので詮索はしないでおく。

積田神社神柿説明板

積田神社の参道は、例年11月下旬~12月上旬に紅葉の見頃を迎え、イチョウとカエデが色づき、絶景を作り出す。紅葉の名所の一つであることは、地元ではよく知られているが、世間一般にはまだ無名と言わざるを得ない。

積田神社がこのまま静かな隠れた紅葉の名所でいてもらいたい気持ちと、より多くの人にも知ってもらいたい気持ちが正直、半々である。


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