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日本三大聖天・待乳山聖天の古刹「待乳山本龍院」

はじめに

待乳山聖天本龍院【まつちやましょうでんほんりゅういん】は、生駒聖天寳山寺(奈良県)や妻沼聖天山歓喜院(埼玉県)と並んで日本三大聖天の一つとされている。

待乳山聖天本龍院の境内マップ

待乳山聖天本龍院は、浅草寺からほど近い、東京の街中に位置する「東京のお聖天さん」を祀る寺としては最も有名な寺である。

目次
はじめに
待乳山聖天本龍院
あとがき

待乳山聖天本龍院

待乳山聖天本龍院【まつちやましょうでんほんりゅういん】は、浅草寺【せんそうじ】の子院の一つで、聖観音宗の寺院である。

聖天本龍院は、山号を待乳山と称し、御本尊は歓喜天聖天)と十一面観音である。また、毘沙門天も祀られているため、浅草名所七福神の一つとしても知られている。

聖天本龍院の創建は古く、推古天皇の御代である595年とされているから、浅草寺よりも歴史は古い。

聖天本龍院は、創建当初は隅田川のほとりに位置する小高い丘(待乳山)にあり、その丘は一夜にして現れたとされ、そのために待乳山は霊山としての地位を確立したとも言える。その際、黄金に輝く龍が降り立ち、その山を守護したという伝説も残されている。実は、この龍は聖天様の化身とされており、そのため聖天様がこの地に祀られるようになったと言われている。

この地方が干ばつに見舞われた601年には、十一面観音の化身である大聖歓喜天が姿を現し、人々を救済したという伝説がある。その後、大聖歓喜天が祀られるようになり、待乳山聖天本龍院として知られるようになったと伝えられている。

江戸時代には、待乳山聖天本龍院は文人墨客に愛され、多くの絵画や歌の題材になったようだ。

境内の庭園の中には金の鯉が泳いでおり、金運招福のシンボルとして縁起が良いとされる。また、出世観音という不思議な形で発見された観音様も境内に安置されている。

毎年1月7日には「大根まつり」が行われ、正月にお供えされた大根を調理した「ふろふき大根」が参拝者に振舞われる。また、境内には大根や巾着などのシンボルが多く見られ、身体健全、家庭円満や商売繁盛を願う参拝者で賑わう。

名 称待乳山本龍院【まつちやまほんりゅういん】
御本尊歓喜天【かんぎてん】(聖天【しょうてん】)
所在地東京都台東区浅草7-4-1
TEL03-3874-2030
Linkhttp://www.matsuchiyama.jp/

あとがき

待乳山本龍院の「大根まつり」の由来は、聖天様のご利益に関連しているとされる。聖天様は、身体健全、夫婦和合、商売繁盛などのご利益があるとされ、大根はその「おはたらき」を象徴するものとして尊ばれている。

大根まつりは、1974年以来、毎年1月7日に行われている伝統的な行事である。この祭りの日には、聖天様に供えられた大根が「風呂吹き大根」として調理され、それが参拝者に振る舞われる。大根は体内の毒素を中和し、消化を助けるとされており、参拝者は心身の健康を祈念する。また、大根と一緒に御神酒も振る舞われる。

この祭りは、多くの参拝者で賑わい、新年の健康と無病息災を祈願するための行事として、浅草の住民に愛され続けている。


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