◆ はじめに
びわ湖の西岸、比叡山の麓に湧く雄琴温泉は、琵琶湖の風がそっと通り抜ける静かな温泉地です。 かつては風俗街のイメージが強く、 家族旅行では敬遠される時代もありましたが、 近年は再整備が進み、落ち着いた温泉街として見事に再生しました。
湖畔に佇む旅館の湯に浸かると、琵琶湖の穏やかな気配がふっと胸に広がり、 旅の疲れがゆっくりとほどけていきます。 今日は、この「新生・雄琴温泉」を歩きながら、 湖畔の静けさと癒しの湯に触れてみました。
雄琴温泉とは
雄琴温泉【おごとおんせん】は、滋賀県大津市に位置し、琵琶湖西岸にある温泉地です。平安時代に比叡山天台宗の伝教大師・最澄によって開湯されたと伝わり、1200年超の歴史を有します。雄琴温泉は、滋賀県最大の温泉地です。

泉質は、アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)で、pH9.0の「美肌の湯」として知られています。源泉温度は約26℃~36℃と低めであるため、加温して使用されます。無色透明で、しっとりと肌に馴染む感触が特徴的です。
無色透明なアルカリ性単純温泉のお湯は、疲労回復等に効能があり、疲れた身には心地良い。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復などに効能があるとされています。
琵琶湖の湖畔に広がる温泉街は、琵琶湖周辺に展開する神社仏閣や史跡への観光拠点にもなっています。
昭和4年(1929年)創業の老舗旅館である湯元舘をはじめとして旅館・ホテルが10軒ほどが滋賀県道558号高島大津線を挟んで点在する温泉街を形成しています。比叡山の山麓沿いに建てられているため、琵琶湖の眺望にも優れています。

名物料理として鴨料理や近江牛料理などがあります。特に鴨鍋は冬の琵琶湖を代表する味覚であるとされています。また、地元のブランド牛である「近江牛」を提供する「認定近江牛指定店」に全10軒が登録して、食へのこだわりがあるイメージを旅館組合ぐるみで形作っています。

旅館組合ぐるみによる旅館同士の競争が相乗効果を生み、着実にリピーターや新規顧客を増加させ、かつての雄琴温泉のイメージは消え、現在では滋賀県を代表する一大温泉地となっています。
| 名 称 | 雄琴温泉(おごと温泉) |
| 所在地 | 大津市雄琴 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| Link | おごと温泉観光協会 |
周辺の観光スポット
雄琴温泉の周辺には比叡山延暦寺とその門前町坂本、日吉大社、白鬚神社、近江神宮、園城寺(三井寺)や石山寺など歴史のある神社仏閣が多く、観光拠点としても適している。
また、琵琶湖大橋を渡るとすぐの場所に佐川美術館もあって名画や彫刻を鑑賞できる。
◆ あとがき
琵琶湖の西岸に佇む雄琴温泉は、 比叡山の麓に湧く歴史ある温泉地です。 かつては風俗街のイメージが強く、 家族旅行では敬遠される時代もありましたが、 近年は再整備が進み、 落ち着いた温泉街として見事に生まれ変わりました。
現在の雄琴温泉は、旅館街が整い、 びわ湖を望む露天風呂や上質な料理を楽しめる宿が増え、「湖畔の温泉地」としての魅力がしっかりと息づいています。 湖の風がそっと通り抜ける露天風呂に浸かると、琵琶湖の穏やかな気配が胸に広がり、 旅の疲れがゆっくりとほどけていきます。
温泉街を歩くと、湖畔ならではの静けさが広がり、 夕暮れ時には湖面が淡い光をまとい、 湯上がりの身体に心地よい風がそっと触れていきます。再生した雄琴温泉は、家族旅行でも訪れやすい落ち着いた雰囲気を取り戻し、旅人をやさしく迎えてくれる場所となっています。
雄琴温泉は、「湖の風と湯のぬくもりが調和する温泉地」と呼びたくなるような、 静かな癒しの時間を与えてくれました。
雄琴温泉は、琵琶湖畔の静けさと湯のぬくもりが重なり合う、 成熟した旅にふさわしい温泉地です。 湖の風を感じながら湯に浸かる時間は、ただ静かで、ただ心地よく、 旅の流れを穏やかに整えてくれます。湖畔で過ごしたひとときは、次の旅へとつながる静かな記憶として、 胸の中にそっと残り続けるでしょう。