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  • 有馬温泉──太閤秀吉も癒やされた古湯を歩く

    目次
    はじめに
    太閤秀吉と有馬温泉
    金泉・銀泉
    温泉街を歩く
    湯泉神社・太閤の湯殿跡
    温泉寺(薬師堂)
    有馬川親水公園
    瑞宝寺公園
    鼓ヶ滝公園
    有馬本街道(湯本坂)
    有馬の味と小さな店
    公共の外湯「金の湯」・「銀の湯」
    日帰り温泉「太閤の湯」
    日帰り温泉が可能な旅館・ホテル
    あとがき

    はじめに

    日本各地の温泉に関する情報は、すでに平安時代には貴族の間で共有されていたようで、その痕跡はさまざまな文献に見られる。なかでも有名なのが、清少納言の『枕草子』に記された「湯は ななくりの湯 ありまの湯 たまつくりの湯」 という一文である。

    これは、当時の人々に人気のあった温泉地の“ベスト3”を挙げたものと理解されており、「ありまの湯」は現在の兵庫県にある有馬温泉を指す。神戸市内からのアクセスも良く、温泉に浸るだけなら日帰りも可能である。神戸市街から車で約40分、電車であれば神戸から約30分、大阪からでも約1時間で訪ねることができることから、古くより「西の奥座敷」と呼ばれてきた。

    さらに、有馬温泉は道後温泉(愛媛県)、白浜温泉(和歌山県)とともに「日本三古湯」 に数えられ、下呂温泉(岐阜県)、草津温泉(群馬県)とともに 「日本三名泉」 にも名を連ねる。その名を聞くだけで、どこか懐かしい湯けむりの風景が心に浮かぶのは、こうした長い歴史が背景にあるからだろう。

    また、有馬温泉は太閤秀吉が愛した湯としても知られている。戦国の世を駆け抜けた武将が、この地で静かに疲れを癒やしたという逸話は、今も温泉街の空気の中にそっと残っているように感じられる。

    華やかな観光地というより、有馬温泉は「古くから人々が湯に身を委ねてきた場所」である。湯の恵みとともに歴史が積み重なり、訪れる者を静かに迎え入れてくれる。

    本稿では、そんな有馬温泉の魅力を改めて紹介したい。 “灯台下暗し”という言葉があるが、神戸に住む私自身が初めて知ることも多く、この古湯の奥深さにあらためて気づかされる旅となった。

    有馬温泉有馬川親水公園

    太閤秀吉と有馬温泉

    ──古湯に刻まれた物語

    六甲山の麓に広がる有馬温泉は、『日本書紀』にもその名が記される日本最古級の温泉で、古代から「天下一の霊泉」と称えられてきた。奈良時代には僧・行基が温泉寺を建立し、湯による病気治癒を広めたことで温泉地としての基礎が築かれた。さらに鎌倉時代には禅僧・仁西が十二の宿坊を開き、有馬温泉の中興の祖とされている。現在の温泉街に残る「○○坊」という旅館名は、その名残だと伝えられる。

    長い歴史の中でも、特に人々の記憶に深く刻まれているのが太閤秀吉とのゆかりである。 戦の合間にこの地を訪れ、湯に浸かりながら心身を整えたと伝えられる秀吉。彼が愛した湯は、豪奢な湯殿ではなく、ただ静かに湧き続ける自然の恵みそのものであった。桃山時代には秀吉自身が大規模な改修工事を行い、有馬温泉の整備に力を注いだことが史料にも残っている。秀吉が何度もこの地を訪れたという逸話は、温泉街の随所に静かに息づいている。

    江戸時代末期には「有馬千軒」と謳われるほどの繁栄を誇ったが、その一方で、有馬温泉は洪水・大火・地震といった幾多の災禍にも見舞われてきた。それでもこの地が古来より湯治場として人々に愛され続けてきたのは、変わらず湧き続ける二つの湯──茶褐色の 金泉 と無色透明の 銀泉──があったからだろう。

    温泉街を歩いていると、石畳の坂道や古い家並みの向こうから、 秀吉の時代の気配がどこか遠くから響いてくるような気がする。 有馬温泉は、ただの観光地ではなく、 歴史と湯の恵みが重なり合う「物語のある古湯」 なのだと、あらためて感じさせてくれる。

    有馬温泉の源泉の一つ

    金泉・銀泉

    ──有馬温泉ならではの湯の魅力

    有馬温泉の泉質は、世界的にも珍しい「多成分混合型」の温泉である。 国が療養泉として指定する9種類の成分のうち、 硫黄泉と酸性泉を除く7成分(単純温泉・二酸化炭素泉・炭酸水素塩泉・塩化物泉・硫酸塩泉・含鉄泉・放射能泉) がすべて含まれている。 これほど多様な成分が一つの温泉地で確認される例は非常に珍しく、 有馬温泉が「天下の名湯」と呼ばれる理由のひとつである。

    有馬温泉の最大の魅力は、 7つの泉源から湧き出る 赤褐色の「金泉」無色透明の「銀泉」 の二つの湯を楽しめることだ。 なお、「金泉」「銀泉」という名称は、有馬温泉旅館協同組合の登録商標である。


    金泉

    赤褐色の湯で、鉄分と塩分を豊富に含む。 湯に浸かると体がじんわりと温まり、湯上がりの肌がしっとりするのが特徴だ。

    泉質は 含鉄(II)-ナトリウム-塩化物強塩泉。 泉温は 83.5〜98.2℃ と高温で、pHは中性。 湯の色は赤褐色だが、これは 源泉は無色透明で、空気に触れて鉄分が酸化することで赤褐色に変化する ためである。 湯の香りは鉄サビのような独特の匂いがある。

    塩分濃度は海水より高く、「身体を芯から温める湯」として古くから湯治に利用されてきた。 冬場に入ると、湯上がりの保温効果の高さを特に実感できる。


    銀泉

    銀泉は、金泉とは対照的に 無色透明で軽やかな湯 である。 炭酸を含む爽やかな湯ざわりで、歩き疲れた体を静かに整えてくれる。

    泉質は 炭酸水素塩泉放射能泉(ラドン泉) の二種類。 pHはおおむね 8.6前後(泉源により多少異なる)。 湯の色は無色透明〜わずかに乳白色で、匂いはほぼ無臭。金泉の「とろり」とした湯ざわりに比べ、銀泉は「さらり」とした軽い湯ざわりが特徴である。

    炭酸を含む銀泉は、 血行促進や食欲増進にも効果があるとされ、 湯治場としての歴史を支えてきた。


    飲泉について

    有馬温泉では、金泉・銀泉のどちらも飲用できる場所がある。 温泉に浸かり、飲泉し、湯の恵みを体の内外から味わえるのは、 有馬温泉ならではの楽しみ方である。

    特に二酸化炭素泉は、飲むと炭酸の爽やかな喉ごしがあり、 散策の途中でひと息つくのにちょうどよい。


    二つの湯を行き来する楽しみ

    金泉と銀泉は、泉質も湯ざわりもまったく異なる。 そのため、二つの湯を行き来するだけで、 有馬温泉の奥深さが自然と体に染み込んでくる。

    金泉で体を温め、銀泉で軽やかに整える── この「対照の湯浴み」は、有馬温泉の旅をより豊かなものにしてくれる。


    温泉街を歩く

    ──坂の町が語る静かな時間

    有馬温泉街は六甲山の北側、山あいに寄り添うように広がっている。谷筋に沿って形成された温泉街は起伏が多く、歩くたびに風景が変わる。その山間の風情こそ、有馬温泉の魅力のひとつである。

    温泉街には、絶景の地に建つ宿、金泉・銀泉の二種類の湯を引く宿、 文豪が逗留した歴史ある宿など、由緒ある旅館が多く立ち並ぶ。 有馬温泉は古くから湯治場として栄えたため、 旅館の約半数が高級宿であり、 喧騒から離れて静かな時間を過ごしたい人にとって、 自分に合う宿を見つけることは難しくない。

    有馬温泉街は、坂が多いことで知られている。その坂道をゆっくり歩くと、古い家並みや小さな店が静かに寄り添うように続き、どこか懐かしい気配が漂っている。

    湯けむりが立ちのぼる路地、 石畳の坂、 湯桶を手に歩く人々の姿。 観光地の賑わいよりも、「生活の中に温泉がある町」 という印象が強く、 歩いているだけで心が落ち着いていく。

    有馬温泉は山あいに位置する温泉地であるが、 神戸・明石の海にも近いため、 山の幸と海の幸の両方を堪能できる。 神戸牛や三田牛のほか、季節によっては丹波松茸など、 希少な食材が食卓に並ぶこともある。 この「山と海の恵みを同時に味わえる」という点は、 有馬温泉ならではの魅力である。

    また、温泉街は食べ歩きグルメの宝庫でもある。 炭酸せんべい、温泉饅頭、湯上がりの炭酸水、小さな路地にひっそりと佇む名店など、有馬ならではの味が随所に散りばめられている。温泉街の狭い路地に多くの店が集まっているため、散策しながら美味しいものを見つける楽しみも尽きない。

    坂の町を歩き、湯けむりに包まれ、 小さな店に立ち寄りながら過ごす時間は、 有馬温泉の旅を静かに豊かにしてくれる。

    名 称有馬温泉街
    所在地兵庫県神戸市北区有馬町
    駐車場あり(有料)有馬温泉駐車場
    公共交通機関神戸電鉄「有馬温泉駅」から徒歩約1分
    Link有馬温泉 – Feel KOBE 神戸公式観光サイト
    有馬温泉 – 太閤が愛でた西の奥座敷、日本の三古泉

    湯泉神社・太閤の湯殿跡

    ──歴史の気配に触れる

    温泉街の中心にある 湯泉神社【とうせんじんじゃ】は、 有馬温泉の守り神として古くから人々に親しまれてきた。境内は静かで、 木々の間から差し込む光が柔らかく揺れている。 ここを訪れると、有馬温泉が「湯の町」である以前に、「祈りの町」であったことを思い出させてくれる。

    温泉寺の近くには 太閤の湯殿跡 があり、 秀吉が湯を楽しんだとされる場所が残されている。 石垣や遺構を眺めていると、 歴史がこの町の時間に静かに溶け込んでいることを感じる。


    温泉寺薬師堂

    温泉寺【おんせんじ】は、黄檗宗【おうばくしゅう】(禅宗の一つ)の寺院で、御本尊は薬師如来である。元々の宗派は真言宗であったとされる。寺の正式名称は、有馬山温泉禅寺である。

    縁起によれば、神亀元年(724年)に行基によって、有馬温泉郷の傍、六甲山系愛宕山の中腹に薬師如来を本尊として開かれたのがはじまりとされる。

    温泉寺は幾度となく火災に合い焼失しているが、その都度、再建されている。1576年に火災で全山焼失したが直ちに再建されたという。しかし、その後も再び火災に遭っている。

    1590年には北の政所・ねねによって薬師堂が再建されている。この薬師堂も江戸時代に焼失し、1781年に再建されたのが現存する薬師堂である。

    重要文化財の波夷羅大将立像など多くの寺宝を所蔵している。温泉寺は、毎年年始に行われる「温泉入初式」の出発地でもある。

    名 称有馬山温泉禅寺(通称、温泉寺
    所在地兵庫県神戸市北区有馬町1643
    Link温泉禅寺(黄檗宗) – 有馬温泉

    有馬川親水公園

    有馬川親水公園は、有馬温泉の中心部を流れる有馬川の河川敷を整備して公園にしたもので、太閤橋ねね橋の間に位置する。有馬温泉駅から温泉街に向かう途中にある。小さな橋や飛び石、ひょうたん型の池などを設け、散歩や水遊びができるほか、桜や紅葉など四季折々の美しい景色が楽しめる。

    太閣橋は、有馬川にかかる橋で、有馬温泉を愛した豊富秀吉にちなんで命名されたものである。欄干には、豊臣家の家紋「七五の桐」や旗印「千成瓢箪」が描かれており、温泉街の中でもひときわ目立つ存在となっている。

    ねね橋ねね像

    ねね橋は、豊臣秀吉の正室・ねねにちなんで建てられた橋で、女性的な曲線の真っ赤な欄干がひときわ美しい。橋のたもとには、秀吉像と向き合うようにねね像が建てられ、有馬温泉のシンボル的存在の一つになっている。

    名 称有馬川親水公園
    所在地兵庫県神戸市北区有馬町1400

    瑞宝寺公園

    瑞宝寺公園は、兵庫県下でも有数の紅葉の名所である。豊臣秀吉にゆかりがあり、愛用していたといわれる「石の碁盤」が今も残こされているという。いくら見ていても飽きないと称したことより「日暮しの庭」とも呼ばれている。秀吉がよくここで茶会を開いたことにちなみ、毎年11月2日・3日には「有馬大茶会」が開催されている。

    名 称瑞宝寺公園
    所在地神戸市北区有馬町
    アクセス「有馬温泉」駅より徒歩約15分(南東方向へ約1km)
    Link瑞宝寺公園 – Feel KOBE 神戸公式観光サイト

    鼓ヶ滝公園

    鼓ヶ滝公園【つつみがだきこうえん】は、「有馬六景」の一つに数えられる名勝である。森の中に二段に分かれる落差8mの滝があり、豪快に流れ落ちる水の音がと鼓の音のように聞こえたことから命名されたという。昔は聞こえたらしいが、現在は水の流れが変わったために残念ながら聞こえない。春は桜、夏はホタルの乱舞やカジカの鳴き声、秋は紅葉と、四季を通しての観光スポットとなっている。

    名 称鼓ヶ滝公園
    所在地兵庫県神戸市北区有馬町鼓ヶ滝公園内
    駐車場なし
    アクセス六甲有馬ロープウェー「有馬温泉」駅より
    有馬ます池横の道を南へ徒歩5分
    Link鼓ヶ滝公園 – Feel KOBE 神戸公式観光サイト

    有馬本街道湯本坂

    有馬本街道湯本坂)は、有馬温泉街から林渓寺【りんけいじ】前を通り六甲川に出るまでの約600mの細いつづら折りの坂道である。

    昔ながらの格子戸の木造建築の家屋が軒を連ね、風情溢れる通りとなっている。ここが有馬温泉の「メインストリート」と呼ぶ場所であり、名産の有馬筆や竹細工のお店や、有馬サイダー、炭酸せんべいのお店もある。勿論、お土産屋や飲食店なども軒を連ねるほか、古い寺社や老舗旅館などが点在する。

    気候のよい季節には浴衣を着て散策するのに距離的にも適した場所となる。

    名 称有馬本街道(湯本坂)
    所在地兵庫県神戸市北区有馬町790
    Link湯本坂 | 有馬温泉の観光ガイド

    有馬の味と小さな店

    ──旅の余白を楽しむ

    温泉街には、旅の合間に立ち寄りたくなる小さな店が点在している。

    • 炭酸せんべいの香ばしい甘さ
    • 古い喫茶店の静かな時間
    • 地元の人がすすめる素朴な料理
    • 湯上がりに飲む一杯の炭酸水

    どれも派手ではないが、 有馬温泉の旅をそっと支えてくれる存在である。旅の余白を楽しむことこそ、この町の魅力なのかもしれない。

    有馬温泉名物「炭酸せんべい」の製造工程の見学

    公共の外湯金の湯」・「銀の湯

    有馬温泉街には温泉を手軽に楽しめる「金の湯」と「銀の湯」という公共の外湯がある。「金の湯」は茶褐色の金泉、「銀の湯」では無色透明の銀泉が楽しめる。「2館券」というお得なチケットを購入して、せっかくなら金泉と銀泉のどちらにも入浴して泉質の違いを実感してみるのがお勧めである。

    名 称有馬本温泉 金の湯
    所在地兵庫県神戸市北区有馬町833
    Link有馬温泉を代表する日帰り温泉 | 金の湯

    名 称有馬本温泉 銀の湯
    所在地兵庫県神戸市北区有馬町1039-1
    Link有馬温泉を代表する日帰り温泉 | 銀の湯

    日帰り温泉太閤の湯

    晩年、太閤と呼ばれた豊臣秀吉が愛用した蒸し風呂や岩風呂を復元したお風呂など、男女あわせて26種類ものお風呂(岩盤浴を含む)と食事処を備えた施設である。湯タオルセットと館内着付なので手ぶらで気軽に立ち寄れる。さらに食事と組み合わせたセットプランが季節ごとに用意されているので楽しみである。

    名 称太閤の湯
    所在地兵庫県神戸市北区有馬町池の尻292-2
    Link太閤の湯

    日帰り温泉が可能な旅館・ホテル

    本来は宿泊施設である旅館・ホテルが「日帰り温泉」として自前の温泉施設を時間限定で提供しているサービスがある。神戸市内から日帰りで温泉を楽しみたい場合に利用するとよい。

    • 陶泉 御所坊
    • 有馬御苑
    • 有馬ロイヤルホテル
    • 上大坊
    • 高山荘 華野
    • 御幸荘花結び
    • メープル有馬
    • 湯屋の宿 康貴
    • 亀の井ホテル有馬
    Link日帰り温泉 – 有馬温泉 (arima-onsen.com)

    あとがき

    有馬温泉は、観光施設の数こそ他の大規模温泉地ほど多くはないかもしれない。しかし、自然の静けさと歴史の深みをゆっくり味わいたい人にこそ向いている温泉地である。 レトロな街並みと山あいの風景が調和する温泉街を、ぜひ歩いてみてほしい。

    温泉街の中心にある ゆけむり広場の太閤像 や、 朱色が美しい ねね橋 は、有馬温泉を象徴する定番のフォトスポットだ。 また、瑞宝寺公園有馬稲荷神社鼓ヶ滝公園 といった自然を感じられる名所も点在している。 特に瑞宝寺公園は、秀吉が「いくら見ても飽きない」と称えたと伝わる紅葉の名所で、 秋には多くの人が訪れる。

    さらに、有馬温泉には歴史だけでなく文化を楽しめる施設もある。 有馬玩具博物館 はヨーロッパ玩具のコレクションで知られ、 子どもから大人まで楽しめる。 有馬切手文化博物館 は日本でも珍しい切手専門の博物館で、 マニアだけでなく幅広い世代が興味深く見られる展示が揃っている。

    これらの観光スポットは比較的狭い範囲に集まっているため、 短時間の散策でも十分に満喫できる。 坂の町を歩き、湯けむりに包まれ、 小さな店に立ち寄りながら過ごす時間は、 有馬温泉の旅を静かに豊かにしてくれる。

    有馬温泉を歩いていると、 湯の温かさだけでなく、 町全体が持つ柔らかな気配が心に染みてくる。 太閤秀吉がこの地で癒やされたという逸話は、 歴史の物語であると同時に、 今を生きる私たちにもそっと寄り添うものだ。

    古湯の静けさは、旅を終えたあとも、 ふとした瞬間に思い出されるやさしい余韻として残る。 有馬温泉は、そんな「心に残る旅」を与えてくれる場所である。