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西の比叡山と称される播磨の名刹「書寫山 圓教寺」

はじめに

書寫山 圓教寺【しょしゃざん えんぎょうじ】は、兵庫県姫路市に位置する天台宗の別格本山である。

書寫山 圓教寺は、966年に天台宗の僧・性空上人【しょうくうしょうにん】によって創建されたと伝わる。性空上人は、霧島山や脊振山などで修行を積んだ後、書寫山に庵を結び、如意輪観音像を刻んで祀ったのが始まりとされる。

書寫山 圓教寺は、比叡山や大山と共に天台宗の三大道場と称され、中世には多くの皇族や貴族の信仰を集めた。特に花山法皇は、「圓教寺」の勅号を与え、米100石を寄進するなど、寺院の発展に大きく寄与したという。

書寫山 圓教寺の境内マップ

1578年、織田信長の命を受けた羽柴秀吉が播磨地方を制圧する際、圓教寺も攻撃を受け、多くの寺領を失ったという。その後、如意輪観音像が戻され、寺院は再建されが、寺勢は大きく衰えたらしい。

1921年に摩尼殿が焼失したが、1933年に再建されたという。書寫山 圓教寺は、1,050年以上の歴史を持つ古刹であり、その格式の高さから「西の比叡山」と称されている。現在も多くの文化財が残されており、歴史と自然が融合した特別な場所である。そのため観光地としても人気がある。

目次
はじめに
書寫山 圓教寺
あとがき

書寫山 圓教寺

書寫山 圓教寺の摩尼殿【まにでん】には如意輪観音菩薩が祀られており、西国三十三所観音霊場の第二十七番札所となっている。摩尼殿は京都の清水寺に似た舞台造りの建物で、紅葉の時期には特に美しい景観を楽しめる。

大講堂食堂【じきどう】、常行堂の三つの堂は、修行道場としての圓教寺の中心的な建物である。これらの建物は、国の重要文化財に指定されており、歴史的な価値も高い。

開山堂は、圓教寺の開祖である性空上人を祀るお堂で、等身大の木造性空上人像が納められている。軒下の四隅には力士の彫刻があり、特に北西の隅にいた力士は重さに耐えかねて逃げ出したという伝説が残されている。

書寫山 圓教寺の境内は、秋には紅葉が美しく、また秋には特別公開される重要文化財もある。

名 称書寫山 圓教寺
所在地兵庫県姫路市書写2968
(カーナビ:書写の里美術工芸館;TEL 079-267-0301)
TEL079-266-3327
駐車場あり(ロープウェイの利用者は無料)
Link天台宗別格本山 西国二十七番札所 – 書寫山圓教寺

あとがき

書寫山の山頂までロープウェイでアクセスでき、山頂からの眺望は絶景である。ロープウェイを降りると、深山幽谷の世界が広がり、自然の中でのんびりと過ごすことができる。

書寫山 圓教寺は、ハリウッド映画「ラストサムライ」のロケ地としても有名である。主演のトム・クルーズや渡辺謙が出演したシーンが撮影されたロケ地である。